<速報> 白鵬、2場所ぶり40度目優勝…大相撲九州場所
    文字サイズ
    トピックス社会

    隈さんも「見たい!」 若者たちの「新国立」デザイン

    メディア局編集部

    • 入選作品その1 Mr.Lukas Ingold Mr.Pierluigi D‘Acunto Mr.Patrick Ole Ohlbrock 
      入選作品その1 Mr.Lukas Ingold Mr.Pierluigi D‘Acunto Mr.Patrick Ole Ohlbrock 

     すったもんだの末にようやく決まった新国立競技場(東京都新宿区、渋谷区)のデザイン案。もし、今回の騒ぎに参加資格すらなかったような若者が手がけたら、どんな競技場ができただろうか。

     そんな発想で、国際空間構造学会(IASS)2016組織委員会は今春、応募条件を39歳以下の個人・グループに絞った「若者のための新国立競技場構造デザインコンペ」を実施し、世界35か国57作品の中から入選5作品を決定した。27日公表された5作品には、宙に浮いて見える客席スタンド、コンピューター駆使の幾何学的デザイン、玉すだれや日本の山並みを模した骨格、カーテンのように折りたたまれる屋根――とユニークなアイデアが展開されている。

    • 入選作品その2 横須賀洋平氏
      入選作品その2 横須賀洋平氏

     競技場の実際の設計者である隈研吾氏も「見たい」と言っているらしい。若者たちが示した夢の案は、21世紀の社会を考えるヒントになるかもしれない。

     2020年の東京五輪・パラリンピックでメイン会場となる新国立競技場を巡っては、建築家ザハ・ハディド氏による当初デザイン案がコスト問題で白紙撤回され、2回目のコンペでようやく隈氏の案に決まった。コンペの応募条件は、最初が「建築界のノーベル賞」と言われる米国プリツカー賞をはじめ国際的な建築賞の受賞経験者らに限られ、2度目は工期短縮のため施工を担うゼネコンとチームを組む必要があるなど、若手は最初から門前払い状態だった。

    • 入選作品その3 竹中工務店大阪本店設計部 TAMA-SUDAREチーム
      入選作品その3 竹中工務店大阪本店設計部 TAMA-SUDAREチーム

     IASS2016組織委員会の委員長を務める川口健一東京大学教授は、「たいした議論もないまま、旧国立競技場が解体・撤去されたことも含め、次世代を担う若者の意見が反映されなかったことは問題ではないか」と話す。そして、「新競技場を今後使用し、その費用を負担していく若者からこそ、21世紀に向けた新競技場の空間構造のアイデアを募るべき」として、実際の設計コンペから独立する形で、コンペを企画したという。

    • 入選作品その4 Mr.Mauricio Loyola Vergara Mr. Alexander Antoni Niewiarowski
      入選作品その4 Mr.Mauricio Loyola Vergara Mr. Alexander Antoni Niewiarowski

     IASSは軽量空間構造などをテーマとするため、屋根やスタンドの構造などを重視した。大森博司・名古屋大名誉教授が審査委員長となり、ザハ案選定の際の審査員も務めた内藤廣・東大名誉教授ら国内外の5人の専門家が審査を行った。「建築コストなどの制限をいったん外し、若い発想力を見た」(大森名誉教授)という。

     入選作品の中でも、スイスの3人グループの案(入選作品その1)は、宙に浮いたように見える3層の客席それぞれからグラウンドのアクティビティーが同じように見える視覚効果を持たせているといい、その斬新さでほとんどの審査員から高い評価を得たという。

    • 入選作品その5 増渕基氏 福本遼氏 Mr.Andrey Bachevskiy
      入選作品その5 増渕基氏 福本遼氏 Mr.Andrey Bachevskiy

     このほか、コンピューター計算からはじき出されたデジタル世代の作品(同その2)、ひとつひとつは柔軟ながらあわせると丈夫になる玉すだれ型の骨格(同その3)、日本の山の稜線(りょうせん)をイメージした木造の骨格(同その4)、ねじりながらたためる膜構造の可動屋根(同その5)といった作品が並んだ。川口教授は「入選作品以外にも面白いデザインが多く、世界の若者から独創的なアイデアがどんどん出てくるとわかったのは大成功」と話している。IASSは9月に東大本郷キャンパス(同文京区)で開催する国際会議で、入選者らによる発表を予定している。

     

    【あわせて読みたい】

    ・【世界うまいもの五輪】〈1〉胃袋に豪快ゴール! 食べ放題シュラスコ(ブラジル)

    ・「普及しないで!」 真夏の“罪作り”な新風物詩

    ・大河ドラマ「真田丸」の舞台(9)…「幻の城」伏見城

    ・日本のオフィス街に木造高層ビルが立ち並ぶ日は来るか?

    ・知らぬ間に大損?…「マンション2020年問題」(3)(上)

    2016年07月27日 15時27分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    おすすめ
    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP