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    まとめ読み「NEWS通」

    誕生 横綱・稀勢の里~19年ぶり日本出身

     大相撲初場所で初優勝し、19年ぶりに日本出身の横綱となった稀勢の里(30)(本名・萩原(ゆたか)、茨城県牛久市出身、田子ノ浦部屋)。「横綱の名に恥じぬよう、精進いたします」と決意を述べ、雲竜型の奉納土俵入りを披露しました。第72代横綱の、これまでの歩みを振り返ります。

     太刀持ちに高安、露払いには松鳳山を従えての土俵入り。高々と上げた足を踏み下ろすのに合わせて、詰めかけたファンから「よいしょ」のかけ声が上がった=メディア局ストリーム班撮影、明治神宮で

     

    ※稀勢の里を10年以上にわたって見守り続けた相撲リポーターの横野レイコさんによる寄稿<「稀」な「勢」いではなかった大器晩成力士の快挙>はこちら

     【2004年 九州場所】

    新入幕~しこ名に込められた「稀なる勢い」

    • 貴乃花に次ぐ最年少記録で新十両に昇進し、喜びの表情
      貴乃花に次ぐ最年少記録で新十両に昇進し、喜びの表情

     萩原改め、稀勢の里。18歳3か月での入幕は、貴乃花に次ぐ史上2番目(昭和以降)の若さだった。しこ名は、中国の故事「稀(まれ)なる勢い」から取った。師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)が以前から胸の奥で温めてきたものだ。

     愚直に前に出る相撲が身上。決して派手さはないその取り口同様、本人の性格も誠実そのものだ。会見でも、威勢のいい決意表明が聞かれるかと思いきや、「新入幕はうれしいけど、いつもと同じ気持ちでいく」と控えめな発言が続いた。(2004/11/2 読売新聞より)

    • 2005年の秋場所で関脇琴欧州(左)ととともに敢闘賞を受賞
      2005年の秋場所で関脇琴欧州(左)ととともに敢闘賞を受賞

     【2010年 九州場所】

    白鵬の63連勝を止める~ひたすらの攻め

    • 寄り切りで白鵬の連勝をとめる
      寄り切りで白鵬の連勝をとめる

     とにかく休まなかった。立ち合い、一度は押し込まれた稀勢の里だが、これをこらえて突き返し、後はひたすら攻め続けた。勝ち負けの意識すら消え、勝ち名乗りを受けて「あれ、あれって感じだった」と驚きを隠さなかった。

     過去2場所、白鵬に善戦はしたが、2008年の九州場所以来 、11連敗。この日朝、「力を全部出すだけ」と、連勝阻止へ静かに燃えていた。(2010/11/16 読売新聞より)

     【2013年 夏場所】

    全勝対決、白鵬に完敗~土俵に「大の字」

    • 2013年の夏場所14日目に、全勝対決で横綱・白鵬(左)にすくい投げで敗れる
      2013年の夏場所14日目に、全勝対決で横綱・白鵬(左)にすくい投げで敗れる

     全勝対決は満員札止めの館内の期待を裏切らない力の入った一番だった。だが最後は、経験、技術、実力のすべてで白鵬が横綱の力を見せつけた。勝負が決まった瞬間、稀勢の里は土俵に大の字で倒れ、勝った白鵬は「ヨシッ」と声を上げた。

     「どっかに焦りがあったんですかね。負けは負けです」。悔しさで紅潮した表情に高くそびえる壁を痛感した様子がうかがえた。(2013/05/26 読売新聞より)

     【2014年 春場所】

    期待と重圧~平常心失い、けがに苦しむ

    • 朝げいこに励む(2014年2月27日撮影)
      朝げいこに励む(2014年2月27日撮影)

     期待と重圧を一身に背負った初場所は、場所前から「妙に動きが硬かった」と平常心を失っていた。前半から負けが込んで綱取りムードがしぼんだうえ、千秋楽は生涯初の休場で負け越した。2002年3月の初土俵から皆勤で、現役関取最多記録だった連続出場も953回で止まった。

     試練の土俵に立つ27歳は「また一からやり直す」と巻き返しに燃えている。(2014/03/06 読売新聞より)

     【2016年 九州場所】

    3横綱撃破~泰然と、自然体で

    • 2016年の九州場所で白鵬(右)を破り、大きな勝利を手に(2016年11月22日、福岡国際センターで)
      2016年の九州場所で白鵬(右)を破り、大きな勝利を手に(2016年11月22日、福岡国際センターで)

     

     綱取りに挑んだ先場所までは、取組を待つ土俵下で硬い笑顔を見せるなど、逆に意識しすぎているように見えた。それがここに来て実に泰然としている。

     この日の日馬富士戦で、3日連続の横綱撃破。それでも稀勢の里は一切、表情を崩すことはなかった。(2016/11/25 読売新聞より)

     【2017年 初場所】

    待望の初優勝~19年ぶりの日本出身横綱誕生へ

    • 優勝を決めた稀勢の里。後列中央は父の萩原貞彦さん。隣は母の裕美子さん(2017年1月22日、両国国技館で)=永井哲朗撮影
      優勝を決めた稀勢の里。後列中央は父の萩原貞彦さん。隣は母の裕美子さん(2017年1月22日、両国国技館で)=永井哲朗撮影

     14日目に初優勝を決めていた稀勢の里は、横綱白鵬を破って14勝1敗とし、場所後の横綱昇進を確実にした。日本出身の新横綱は、1998年夏場所後に昇進した3代目若乃花以来19年ぶり。日本出身の横綱は、2003年初場所中に貴乃花が引退し、14年間途絶えている。

     初の賜杯を手にした大関は、土俵下のインタビューで「(優勝まで)随分長くなりましたけど、色々な人の支えがあってここまで来られた」と感極まった。(2017/1/22 読売新聞より)

    「横綱の名に恥じぬよう、精進いたします」

    • 横綱昇進の伝達を受け、口上を述べる稀勢の里(中央)(25日午前9時37分、東京都千代田区の帝国ホテルで)=川崎公太撮影
      横綱昇進の伝達を受け、口上を述べる稀勢の里(中央)(25日午前9時37分、東京都千代田区の帝国ホテルで)=川崎公太撮影

     相撲協会から春日野理事(元関脇栃乃和歌)と審判委員の高田川親方(元関脇安芸乃島)が使者に立ち、東京都内のホテルで稀勢の里と師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)に満場一致での横綱推挙を伝えると、稀勢の里は「謹んでお受けいたします。横綱の名に恥じぬよう、精進いたします」と口上を述べた。(2017/1/25 読売新聞より)

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    • 千秋楽に白鵬(右)をすくい投げで破る(2017年1月22日、両国国技館で)=永井哲朗撮影
      千秋楽に白鵬(右)をすくい投げで破る(2017年1月22日、両国国技館で)=永井哲朗撮影

    • 横綱昇進伝達式を終え、タイを掲げて笑顔を見せる稀勢の里。両脇は田子ノ浦親方夫妻(25日午前9時42分、東京都千代田区の帝国ホテルで)=川崎公太撮影
      横綱昇進伝達式を終え、タイを掲げて笑顔を見せる稀勢の里。両脇は田子ノ浦親方夫妻(25日午前9時42分、東京都千代田区の帝国ホテルで)=川崎公太撮影
    2017年01月26日 12時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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