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    まとめ読み「NEWS通」

    夏の都議選「前哨戦」、千代田区長選は都知事側が圧勝

     東京都の千代田区長選は5日、投開票され、現職の石川雅己氏が新人2人を大差で破り、5度目の当選を果たした。同区長選には、小池百合子都知事が支援する石川氏と、都議会自民党の重鎮・内田茂都議が中心となって擁立し、自民党が推薦する新人の与謝野(まこと)氏ら3氏が立候補。小池都知事と自民党都連の「代理戦争」の様相を呈し、夏の東京都議選(7月2日投開票)の行方を占う戦いとも位置づけられていた。

    千代田区長選、小池知事支援の現職が5選

    • 千代田区長選で5選を確実にし、小池都知事とともにだるまを掲げる石川雅己氏(2月5日撮影)
      千代田区長選で5選を確実にし、小池都知事とともにだるまを掲げる石川雅己氏(2月5日撮影)

     東京都千代田区長選は5日、投開票され、現職の石川雅己氏(75)(無所属)が、外資系証券会社員の与謝野信氏(41)(無所属=自民推薦)と、元人材開発会社員の五十嵐朝青(あさお)氏(41)(無所属)の2新人を破り、5選を果たした。

     投票率は53・67%(前回42・27%)。

     小池百合子都知事が石川氏を全面支援したのに対し、都議会で小池氏と対立する自民党は与謝野氏を擁立。小池氏と自民党との代理戦争として注目を集めた。

     石川氏の事務所に駆けつけた小池氏は「千代田区が東京大改革の新たなステップになった」と歓迎した。小池氏は夏の都議選で、自身を支持するグループで過半数を占めることを目指しており、千代田区長選の勝利は大きな弾みとなる。

    千代田区長選確定得票

    当16,371 石川雅己 無現  

      4,758 与謝野信 無新〈自〉 

      3,976 五十嵐朝青 無新

     (カッコ内は推薦政党)

    (2月6日)

    自民、都議選へ痛手…民進は離党者増を警戒

     自民党は、千代田区長選で同党推薦候補が大敗したことについて、夏の都議選や次期衆院選に悪影響を与えかねないとみて、ショックを受けている。

     自主投票で臨んだ民進党も、都議選候補予定者の離党が続くことを警戒している。

     都内選出の自民党衆院議員は5日、「有権者に現在の党都連が否定されたも同じだ。体制を一新しなければ都議選で大敗しかねない。ひいては次期衆院選の都内選挙区にも波及する」と危機感をあらわにした。

     敗戦が決まった後、記者団の取材に応じた井上信治・党都連政調会長は「区長選の影響が出ないように、都議選をしっかり頑張る」と述べるにとどまった。 選挙戦を通じ、自民党は「党派を超えて区政継続が良いか悪いかが争点だ。都議選とは土俵も構図も違う」(下村博文幹事長代行)として、区長選と都議選を切り離そうとしてきた。だが、小池氏と対立し、今も党都連に強い影響力をもつ内田茂・前自民党都連幹事長の地元だけに、区長選が小池氏と内田氏の代理戦争との構図から抜け出せなかったと党関係者は分析する。

     一方、都政で小池氏を支援する民進党も、喜んではいられない。1月下旬には、都議選で公認予定の前都議2人が離党届を提出した。2人は小池氏が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」から出馬するとみられている。

     区長選で小池氏の人気が改めて示されたことで、民進党内では「都議選候補の間で『小池印』を求めて離党する動きが強まるのではないか」(都連幹部)との声が出ている。

    (2月6日)

    対決の構図は

    ・現新3氏が立候補…石川氏、五十嵐氏、与謝野氏

    立候補者(届け出順)

    • 石川雅己(いしかわ・まさみ)75 無所属 現《4》 区長、全国連合戸籍住民基本台帳事務協議会長(元)都福祉局長、都災害対策部長▽都立大法経学部▽文京区▽千代田区四番町
      石川雅己(いしかわ・まさみ)75 無所属 現《4》 区長、全国連合戸籍住民基本台帳事務協議会長(元)都福祉局長、都災害対策部長▽都立大法経学部▽文京区▽千代田区四番町
    • 五十嵐朝青(いがらし・あさお)41 無所属 新 ぼくたちの千代田。代表(元)人材開発会社員▽東大法学部▽茨城県▽千代田区内神田
      五十嵐朝青(いがらし・あさお)41 無所属 新 ぼくたちの千代田。代表(元)人材開発会社員▽東大法学部▽茨城県▽千代田区内神田
    • 与謝野信(よさの・まこと)41 無所属 新 〈自〉▽証券会社員、TOKYO自民党政経塾生▽英ケンブリッジ大▽東久留米市▽千代田区二番町
      与謝野信(よさの・まこと)41 無所属 新 〈自〉▽証券会社員、TOKYO自民党政経塾生▽英ケンブリッジ大▽東久留米市▽千代田区二番町

    《 》は当選回数。〈 〉は推薦政党。略歴は、▽現職(元)経歴(前職を含む)▽学歴▽出身地▽現住所の順

     夏の東京都議選(6月23日告示、7月2日投開票)を占う千代田区長選が29日告示され、5選を目指す現職の石川雅己候補(75)、新人で元人材開発会社員の五十嵐朝青(あさお)候補(41)、新人で自民党が推薦する外資系証券会社員の与謝野(まこと)候補(41)の、いずれも無所属の3人が立候補を届け出た。

     小池百合子都知事や小池知事を支援する地域政党「都民ファーストの会」のメンバーが石川候補を応援する一方で、与謝野候補の陣営には丸川五輪相ら、東京都選出の自民党国会議員が数多く駆けつけた。

     小池知事と自民党は都議会で対立し、区長選は夏の都議選の前哨戦として注目される。投票は2月5日に行われ、即日開票される。1月28日現在の選挙人名簿登録者数は4万8806人。

    (1月29日)

    ・公明は自主投票…「保守分裂で」

     公明党は26日の中央幹事会で、東京都千代田区長選(29日告示、2月5日投開票)について、自主投票とすることを決めた。

     小池百合子都知事が支援する現職と自民党推薦の新人との事実上の一騎打ちの構図となっており、斉藤鉄夫選挙対策委員長は「保守が分裂しているため」と説明した。(1月26日)

    ・「小池氏と都議会自民党の対立に巻き込まれたくない」

     公明党は国政では自民党と連立を組むものの、都議会では小池氏と連携する立場から、いずれの候補も支援しない方が得策だと判断した。公明党は都議選での小池氏との協力も検討している。

     7月2日投開票の都議選を前に、同区長選は小池氏と自民党都連の「代理戦争」の様相を呈している。公明党幹部は25日、「小池氏と都議会自民党の対立に巻き込まれることは避けたい」と語った。(1月26日、→記事へ

    • インタビューに答える小池知事(都庁で、1月16日撮影)
      インタビューに答える小池知事(都庁で、1月16日撮影)
    • 昨年7月の都知事選で自民党が推薦した増田寛也候補の選挙事務所を後にする内田茂氏
      昨年7月の都知事選で自民党が推薦した増田寛也候補の選挙事務所を後にする内田茂氏

    なぜ注目?

    ・小池氏 VS 内田氏 「代理戦争」

     「新しい時代を見据えた意見を持つ優秀な人材が見つかった」。15日の自民党千代田総支部の会合で、総支部長の内田都議は約500人の支援者を前に、同区が地盤だった与謝野馨・元財務相のおいで、外資系証券会社員の(まこと)氏(41)を紹介した。

     自民党は昨年10月から候補者を公募したが難航。一時は都政に詳しい佐々木信夫・中央大教授の名前も取りざたされたが、最終的に断られていた。都議選の千代田区選挙区で7回当選の内田都議は、都議会の「ドン」と称され、自民党都連幹事長を長く務めた。おひざ元の区長選で候補者を擁立できなければ、求心力は低下しかねなかった。

     ある自民区議は「区内で『与謝野』の知名度は高く、これ以上ない人選」と手応えを口にし、陣営幹部も「都議会では小池知事に押されているが、ここで勝てば都議選に向けて流れを変えられる」と力を込める。

     一方、5選を目指す現職の石川雅己区長(75)は、昨年11月上旬に都庁で小池知事と面会して支援を取り付けると、12月には記者会見場に小池知事と並んだポスターを貼り、出馬を表明した。

     「小池知事の改革のスタイルは自分と非常に近い」と蜜月ぶりをアピールし、その2日後には知事主宰の政治塾で講師も務めた。

     都議会自民党と対立する小池知事も13日の定例記者会見で「石川区長は実績を重ねてきた方。東京大改革を支援してくれるのか否か区民に問いたい」と全面支援を約束した。

     知事の政治団体「都民ファーストの会」のメンバーが実動部隊として区内に入り、ポスターの掲示や団体へのあいさつ回りをするなど準備を進める。

     ただ、石川陣営も盤石ではない。高齢、多選批判に加え、区政運営を巡り、区議会とことあるごとに対立してきた。公明党は、前回区長選では石川区長の対立候補を応援。今回は「推薦依頼が地元から上がってきていないので判断できない」(同党都本部)状態で、自主投票になる可能性が高い。

     民進党も事情は複雑で、都連幹部は「小池知事と歩調を合わせるために石川区長を応援したい」と語る一方、ある区議は「区議会での対立もあり、支援は明言できない」と苦慮する。

     自民党都連も、小池知事との対立構図を区長選に持ち込みたくない。下村博文都連会長は「都政と関係なく、現職区長の実績についての判断だ」と強調し、内田都議は極力、前面に出ない戦略をとるという。

     同区長選では、元人材コンサル会社員の五十嵐朝青(あさお)氏(41)も無所属での出馬を表明している。(1月18日、→記事へ

    ・都議選の前哨戦… 都議会自民党と小池知事対立

     与謝野馨・元財務相のおいで、外資系証券会社員の与謝野(まこと)氏(41)が13日、東京都内で記者会見を開き、千代田区長選(29日告示、2月5日投開票)に自民党の推薦を受け、無所属で立候補することを表明した。

     小池百合子都知事の支援を受ける現職の石川雅己区長(75)も出馬を表明しており、夏の都議選を控え、都議会で対立を深める自民党と小池知事との前哨戦の様相を呈している。

     同区は、自民党都連前幹事長で自民党千代田総支部長の内田茂都議の地元。内田都議が中心となり、東京1区(千代田、港、新宿)の衆院議員だった与謝野氏と親戚の信氏に白羽の矢を立てた。記者会見で信氏は「伯父と縁が深い千代田区に恩返ししたい。日本一安心で、国際化が進み、新旧の文化と芸術が花開く街にしたい」と語った。

     一方、5選を目指す石川区長は、昨年12月に無所属での出馬を表明。13日は報道陣に「区民に寄り添いながら政策を作ってきたスタイルを続けたい」と語った。

     小池知事は同日の記者会見で、石川区長について「実績があるからこそ応援したい」と述べ、「私の『東京大改革』を支援してくれるのか、区民に問いたい。(都議選への)一つの占いになるかもしれない」との見通しを語った。(1月14日、→記事へ

    都議選に向けた動きも

    ・都民ファーストの会、4人公認…過半数目指す

    • 都議選で都民ファーストの第1次公認候補となった都議ら
      都議選で都民ファーストの第1次公認候補となった都議ら

     東京都の小池百合子知事の政治塾を運営する政治団体「都民ファーストの会」は23日、夏の都議選(定数127)の1次公認候補4人を発表し、今後は「地域政党」として活動していくことを明らかにした。

     都議選では小池知事を支持する勢力で、過半数の議席獲得を目指す。

     公認されたのは、元みんなの党で都議会会派「かがやけTokyo」の音喜多(おときた)駿(北区)、両角(もろずみ)穣(八王子市)、上田令子(江戸川区)の現職3都議と、都知事選で小池知事を支援し、自民党を除名された本橋弘隆・豊島区議。「かがやけ」は同日付で都議会の会派名を「都民ファーストの会東京都議団」に変更し、音喜多氏が幹事長に就任した。

     音喜多氏は、都庁で開いた記者会見で「知事の改革を議会側から応援する勢力として活動したい。都内各地で改革勢力を育てていく」と抱負を述べた。地域政党としての結党宣言や党綱領は現在、策定中という。(1月23日、→記事へ

    ・千代田区長選のニュース特集

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    2017年02月06日 08時07分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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