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    【東京都議選2017】小池氏支持勢力が79議席…自民は惨敗23議席

     東京都議選(定数127)は2日、投開票が行われ、小池百合子都知事が代表を務める地域政党「都民ファーストの会」が49議席を獲得し、都議会第1党となりました。公明党などと合わせ、小池知事を支持する勢力は計79議席を確保し、過半数の64議席を大きく上回りました。一方の自民党は23議席にとどまり、歴史的な惨敗を喫しました。安倍政権にとっては大きな打撃となり、今後厳しい政権運営を強いられる見通しです。関連ニュースや当選者の氏名・肩書などを掲載します。

     

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    小池氏、都民ファ代表を辞任…「知事に専念」(7月3日)

     東京都の小池百合子知事は3日、地域政党「都民ファーストの会」の代表を同日付で辞任し、野田(かずさ)幹事長を代表に再任させることを明らかにした。

     新宿区の同会事務所で報道陣の取材に応じ、議会のチェック機能に対する不安の声が出ていることを理由に「知事に専念し、代表は戻していきたい」と語った。国政進出の可能性については「残念ながら今、そういう状態ではない」と否定した。

    首相、厳しい批判「深く反省」(7月3日)

     安倍首相(自民党総裁)は3日朝、歴史的惨敗となった東京都議選について、首相官邸で記者団に「自民党に対する厳しい叱咤(しった)と深刻に受け止め、深く反省しなければならない。今後、党一丸となってしっかりと態勢を整え、結果を出していくことで国民の信頼を回復していきたい」と語った。

     内閣支持率も下落する中、首相は早期の内閣改造・自民党役員人事も含めた態勢の立て直しを目指す考えだ。首相は、都議選の敗因について、「安倍政権に緩みがあるのではないかという厳しい批判があったのだろうと思う。しっかりと真摯(しんし)に受け止めなければならない」との考えを示した。

    • 都議選から一夜明け、記者の質問に答える小池百合子都知事(3日午前11時6分、東京都新宿区で)=稲垣政則撮影
      都議選から一夜明け、記者の質問に答える小池百合子都知事(3日午前11時6分、東京都新宿区で)=稲垣政則撮影
    • 都議選の結果を受け、報道陣の質問に答える安倍首相(3日午前8時44分、首相官邸で)=青山謙太郎撮影
      都議選の結果を受け、報道陣の質問に答える安倍首相(3日午前8時44分、首相官邸で)=青山謙太郎撮影

    小池氏支持勢力が79議席…自民は惨敗23議席(7月3日)

    • 笑顔でインタビューに答える都民ファーストの会代表の小池百合子都知事(2日午後8時14分、東京都新宿区で)=鈴木毅彦撮影
      笑顔でインタビューに答える都民ファーストの会代表の小池百合子都知事(2日午後8時14分、東京都新宿区で)=鈴木毅彦撮影

     東京都議選(定数127)は2日、投開票が行われた。

     小池百合子知事が代表を務める地域政党「都民ファーストの会」が49議席を獲得し、都議会第1党となった。公明党などと合わせ、小池知事を支持する勢力は79議席を確保し、過半数の64議席を大きく超えた。自民党は過去最低の38議席を下回る23議席にとどまり、歴史的惨敗となった。安倍首相にとって大きな打撃で、厳しい政権運営を強いられそうだ。

     投票率は51・27%で前回を7・77ポイント上回った。今回の都議選は昨年8月に就任した小池知事による都政への事実上の審判と位置づけられた。都民ファースト、同会と選挙協力を結ぶ公明党と東京・生活者ネットワーク、同会が推薦する無所属の候補を合わせた知事勢力は計88人が出馬した。

     同会は小池知事の高い人気を背景に、政権批判票を着実に取り込んだ。注目された七つの1人区では、千代田区や中央区など6選挙区で自民党から議席を奪った。15ある2人区でも府中市や南多摩などで公認・推薦候補が議席を独占。同会は推薦した全ての無所属候補について、当選後、公認に切り替えることを決めた。

    • 議席が伸びず厳しい表情の下村博文自民党都連会長(2日午後8時5分、自民党本部で)=大石健登撮影
      議席が伸びず厳しい表情の下村博文自民党都連会長(2日午後8時5分、自民党本部で)=大石健登撮影

     小池知事は2日夜、NHKの番組で、「都民の皆さんの理解、支持が確実なものになりつつある。感動すると同時に責任の重さを痛感する」と話した。

     今回23人を擁立した公明党も着実に票を伸ばし、7回連続で全員当選を果たした。知事勢力が過半数を確保したことで、小池都政は、都民から信任を得た形だ。

     一方、前回全員を当選させた自民党は、島部を除く1人区で全敗するなど改選前の57議席を大きく下回る情勢だ。学校法人「加計(かけ)学園」問題や、稲田防衛相の失言問題などによる逆風が影響した。

     離党者が相次いだ民進党は前回の15議席には届かない情勢。37人を擁立した共産党は、安倍政権への批判票を取り込み、新宿区などで議席を獲得した。

    都連、下村会長ら5役全員が辞任の方針(7月3日)

     改選前の57議席から約6割減の23議席となり、歴史的惨敗を喫した自民党。都連の下村博文会長は3日未明、報道陣に「責任を取って会長をやめたいと思います」と述べた。都連は下村会長ら5役全員が辞任する方針で、萩生田光一総務会長は「都連を刷新してやり直していかなければいけない」と語った。

     下村会長らは2日午後8時過ぎから、党本部でテレビの開票速報を見守った。午後10時前、ようやく1人目の候補者に当選確実のバラを飾っても、その表情はこわばったままだった。

     テレビ局などのインタビューで、下村会長は惨敗の理由について、「国政の問題、国会議員の問題が大きかった。自民党に対する怒りだったと受け止めている」と語り、加計学園を巡る問題や、稲田防衛相の失言など、国政での相次ぐ“失点”が影響したとの見方を示した。

    都議選の投票率51・27%…7ポイント上昇

     都選挙管理委員会によると、今回の投票率は、過去2番目に低かった2013年の前回選(43・50%)を7・77ポイント上回り、51・27%となった。民主党に対する政権交代の期待で投票率が上がった09年(54・49%)に迫る数字だ。

     自ら新党を率いて都議会改革に乗り出した小池知事の動きなどに注目が集まり、都民の関心が高まった結果とみられる。

    2日投開票…深夜には大勢判明(7月1日)

     東京都議選は1日、各党の党首が9日間の選挙戦の締めくくりとなる街頭演説を都内各地で行った。2日に投開票され、同日深夜には大勢が判明する見通し。

     全42選挙区の立候補者は259人。内訳は自民党60人、公明党23人、共産党37人、民進党23人、小池百合子知事が代表を務める地域政党「都民ファーストの会」50人、東京・生活者ネットワークと日本維新の会が各4人、社民党1人、諸派・無所属57人。

     自民党と都民ファーストの会が激しく競り合い、同会に公明党、生活者ネット、同会が推薦する無所属を合わせた小池知事を支持する勢力(候補者88人)が、過半数(64議席)を獲得するかが最大の焦点だ。

     2013年の前回選で過去2番目に低い43・50%だった投票率も注目される。都選挙管理委員会は1日、告示日(6月23日)の翌日から30日までの1週間に期日前投票をした人が、98万9095人だったと発表した。前回同期を35万8364人上回り、過去最多だった前回の全期間(89万7410人)も超えた。都選管は「注目度が高いことに加え、制度が広く知られたからでは」としている。

    期日前投票5万人増…注目の高さ反映か(6月26日)

     東京都選挙管理委員会は26日、都議選の期日前投票の中間状況を発表した。告示翌日から2日間で期日前投票をしたのは、18万4571人で、前回の同期間を5万6682人上回った。都選管は「注目の高さが反映されたのではないか」と分析している。

    259人が立候補を届け出…定数127(6月23日)

    • 東京都議選が告示され、候補者らの演説を聞く有権者たち(23日午前、JR目黒駅前で、読売ヘリから)=吉岡毅撮影
      東京都議選が告示され、候補者らの演説を聞く有権者たち(23日午前、JR目黒駅前で、読売ヘリから)=吉岡毅撮影

     東京都議選(7月2日投開票)が23日、告示され、定数127に対し、午後5時までに259人が立候補を届け出た。

     主要各党の候補者の内訳は、自民党60人(改選前議席57人)、公明党23人(同22人)、共産党37人(同17人)、民進党23人(同7人)、都民ファーストの会50人(同6人)、東京・生活者ネットワーク4人(同3人)、日本維新の会4人(同1人)、社民党1人(同0人)。このほか諸派・無所属は57人。

    「豊洲」「五輪」で舌戦、夏の首都決戦幕開け(6月23日)

    • 都議選が告示され、候補者の第一声に耳を傾ける人たち(23日午前10時39分、東京・新宿駅西口で)=菅野靖撮影
      都議選が告示され、候補者の第一声に耳を傾ける人たち(23日午前10時39分、東京・新宿駅西口で)=菅野靖撮影

     小池都政の評価、3年後に迫った五輪・パラリンピック、市場移転――。

     多くのテーマが問われる東京都議選が23日スタートした。説得力のある首都の針路を示し、信任を得るのはどの政党、候補者なのか。梅雨の晴れ間の下、繁華街で、住宅地で、多くの有権者が訴えの声に耳を傾けた。

     学校法人「加計学園」を巡る対応のまずさなどで内閣支持率が下落する中の選挙戦となった自民党。北区のJR王子駅近くで演説した二階幹事長は、一連の問題には触れず「東京五輪・パラリンピックが開催される時、先頭を切って活躍できるよう、候補者に力強いご支援を」と訴えた。

     同区を含む衆院東京12区は、自民党が候補を立てずに公明党の候補を支援するなど、北区は両党の共闘を象徴する地域だった。しかし今回は、地域政党「都民ファーストの会」と公明党が選挙協力をするため、自公が真っ向からぶつかることになる。杉並区の会社員女性(55)は「都民ファーストと公明の協力は、選挙目当てにしか見えない」と語った。

     「小池都知事の政策はよく分からない」というのは北区の無職男性(87)。安倍政権の支持率は下がっているが「長期的にみれば自民党が安定している」と話した。

     JR渋谷駅前のスクランブル交差点付近では、都民ファースト代表を務める小池百合子知事が第一声を上げた。4年前の前回選では、自民党の広報本部長として都内を回ったが、今回は「情報を隠す古い議会はもう要らない」などと古巣を批判。「皆さんの1票が都政を変える」と呼びかけると、集まった大勢の聴衆から拍手が湧き起こった。

     「都民の声が直接届くクリーンな都政に変えて、新しい東京をつくってほしい」。演説を聞いた豊島区の会社員男性(40)は期待を寄せた。

     これに対し、渋谷区の主婦(77)は「築地市場の移転問題などの対応は、『八方美人』のようにも見える。分かりやすい政策を打ち出してほしい」と注文した。

     都民ファーストと連携した公明党は、築地市場の移転問題では小池知事に早期の判断を求めていた。JR目黒駅前で公明党の山口代表の演説を聞いていた目黒区の主婦(65)は「選挙前に知事が移転を表明したのは良かった。公明党の実行力が後押しした。今後も力を発揮してくれると思う」と評価した。

     一方、同区の主婦(44)は「国政では自公が協力している。知事と自民党の間に立って都政をうまく進めていくことを期待している。子育て中なので、教育分野の支援を厚くしてほしい」と語った。

     党勢の回復がままならず、離党者も相次ぐ民進党。蓮舫代表は、現職を擁立したJR中野駅南口で、「しっかりと情報開示し、向き合う政治をする」と訴えた。中野区は定数が4から3に削減された上、有力候補がしのぎを削る激戦区だ。演説を聞いた同区の主婦(32)は「古い体質の都議会を変えたいという力強い思いが伝わった。子育て政策など他党との違いを聞いて投票する候補を決めたい」。

     自民党との対決姿勢を打ち出した前回選で議席を伸ばした共産党も、生き残りに懸命だ。志位委員長はJR新宿駅前で、「築地市場の豊洲移転は中止を」と小池知事の判断をやり玉に挙げた。小金井市の無職男性(65)は「改憲の動きがある中で、都議選は国政を占う上でも大事だ」と語った。

    2017年07月03日 15時10分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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