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    まとめ読み「NEWS通」

    高校通算100号!早実・清宮幸太郎の軌跡

     早稲田実業の清宮幸太郎選手が4日、愛知県小牧市の小牧市民球場で行われた同県高校野球連盟主催の招待試合・享栄戦でホームランを放ち、高校通算100号を達成しました。100本目は、九回一死からのソロ本塁打で、打球は場外まで飛びました。1年生から屈指のスラッガーとして注目され続け、球界の代名詞・長嶋茂雄さんからもエールを送られる清宮選手。その軌跡を振り返ります。(肩書や年齢は当時)

    • 享栄戦で高校通算100号本塁打を放った早実・清宮主将(4日、愛知県小牧市で)=原田拓未撮影
      享栄戦で高校通算100号本塁打を放った早実・清宮主将(4日、愛知県小牧市で)=原田拓未撮影

    名勝負ダイジェスト

    甲子園初アーチ(2015年夏・甲子園3回戦)

    2015年8月15日 夏の甲子園3回戦
    早稲田実(西東京) 1 0 3 1 0 3 0 0 0 8
    東海大甲府(山梨) 1 0 0 0 2 1 0 0 0 4

    • 3回早稲田実無死1塁、清宮が勝ち越しの2ランを放つ(2015年8月15日)
      3回早稲田実無死1塁、清宮が勝ち越しの2ランを放つ(2015年8月15日)

     4万5000人の観衆の視線が、高々と舞い上がった打球にくぎ付けとなった。早稲田実の注目の1年生、清宮が、待望の甲子園初アーチを放った。

     同点の三回無死一塁。追い込まれてからの4球目、捕手は外角に外す構えを見せた。しかし、東海大甲府・菊地の投じた球は真ん中へ。「打った瞬間に入ると思った」と、完璧に捉えた打球は大きな放物線を描き右翼席に飛び込んだ。「聞いたことがない歓声だった」。気持ちよさそうに、ダイヤモンドを1周した。

    打率4割7分4厘、2本塁打、8打点(15年夏・甲子園準決勝)

    2015年8月19日 夏の甲子園準決勝
    仙台育英(宮城) 0 0 3 4 0 0 0 0 0 7
    早稲田実(西東京) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

    • 試合後、目頭を押さえながらあいさつに向かう清宮(15年8月19日撮影)
      試合後、目頭を押さえながらあいさつに向かう清宮(15年8月19日撮影)

     大観衆が望んだ3試合連続アーチも、勝利に導く適時打も、生まれなかった。早稲田実の1年生スラッガー、清宮は内野安打1本に終わり、「上級生ともっと野球をしたかった」と泣きじゃくった。

    命運託されるも「夏」に届かず(16年夏・西東京予選準々決勝)

    2016年7月23日 夏の甲子園西東京予選準々決勝
    早稲田実 0 0 0 0 2 0 0 1 1 4
    八王子 0 0 0 0 5 1 0 0 X 6

    • 9回早稲田実1死1、3塁、最後の打席は犠飛に終わった清宮(右)(16年7月23日撮影)
      9回早稲田実1死1、3塁、最後の打席は犠飛に終わった清宮(右)(16年7月23日撮影)

     早稲田実の命運は、清宮に託された。

     3点を追う九回一死一、三塁で打席が回ってきた。本塁打が出れば同点の場面。初球、迷わずスイングすると、打球は右翼方向へ高々と上がった。「まさか」――。約2万3000人の観衆は総立ちになった。

     「ボールの下をこすってしまった」。打球は伸びず、フェンス手前で構えた右翼手のグラブに収まった。犠飛で1点止まり。両手で頭を抱える清宮。4番野村も倒れ、2年連続甲子園出場はかなわなかった。

    快音なく終わった春(17年春・センバツ2回戦)

    2017年3月27日 センバツ2回戦
    早稲田実(東京) 0 0 1 0 0 0 1 3 3 8
    東海大福岡(福岡) 0 0 3 1 0 5 0 2 X 11

    • 6回早稲田実1死、清宮が3塁打を放つ(17年3月27日撮影)
      6回早稲田実1死、清宮が3塁打を放つ(17年3月27日撮影)

     

     終盤の追い上げも届かず早稲田実が姿を消した。主将の清宮は、外野手の間に落ちる幸運な三塁打を含め2安打したが、右横手から内角を突いてきた東海大福岡の安田に苦戦。「甘い球をファウルにしてしまった。ふがいない」と悔しさをにじませた。1年夏以来の甲子園は本塁打も打点もゼロに終わり、「めちゃくちゃ悔しい。戻って来て見返したい」。グラウンドの土は持ち帰らず、夏の雪辱を誓った。

    清宮フィーバーに日本が沸いた

     清宮選手を一目見ようと、早稲田実の試合には多くの高校野球ファンが詰めかけ、関係者は対策に追われた。

    徹夜組が列、午前8時に入場券完売(15年8月8日)

     夏の全国高校野球大会第3日の8日、甲子園は開幕後初の週末を迎えた。今大会注目の1年生スラッガー、清宮幸太郎選手を擁する早稲田実業(西東京)が登場する第1試合を前に、球場には徹夜組が列を作り、試合開始の午前8時で入場券は完売。満員の4万7000人が熱い声援を送った。

     清宮選手を一目見ようと、球場周辺には前夜から150人以上がブルーシートなどを敷いて待機。試合開始前には、入場券売り場に約200メートルの長い列ができ、普段より40分早い午前6時20分の開門となった。

     日本高野連は、殺到するファンや取材陣による混乱を避けるため、通常は徒歩で入場させる第1試合の出場選手のバスを、球場別棟の駐車場に停車させ、別の廊下から入場させた。

    異例のナイター開催(17年4月28日)

    • 早稲田実と日大三の対戦は、高校野球としては異例のナイターとして開催された(17年4月27日撮影)
      早稲田実と日大三の対戦は、高校野球としては異例のナイターとして開催された(17年4月27日撮影)

     高校野球の春季東京都大会決勝が27日、神宮球場で行われた。注目の強打者・清宮幸太郎主将(3年)を擁する早稲田実と、日大三による強豪同士の対戦で、高校野球としては異例のナイターで開催された。清宮主将が2本塁打を放つなど試合は激しい打撃戦の末、延長十二回で早稲田実が18―17でサヨナラ勝ちした。

     決勝は当初、23日午前11時から、収容人数が約5600人の神宮第二球場で行われることになっていたが、混雑が予想されたため、都高野連が神宮球場でのナイター開催に踏み切った。

     甲子園出場につながる試合ではないにもかかわらず、試合前からチケット窓口に長い列ができ、外野席も開放された。スーツ姿のサラリーマンら約2万人が観戦した。

    警備員3倍、徹夜と無断駐車対策(17年5月19日)

    • 選抜出場が決まり「W」の文字を作って喜ぶ早実の選手たち。中央手前は主将の清宮(17年1月28日撮影)
      選抜出場が決まり「W」の文字を作って喜ぶ早実の選手たち。中央手前は主将の清宮(17年1月28日撮影)

     茨城県で20日に開幕する高校野球の関東大会で、県高野連が対応に追われている。注目の強打者・清宮幸太郎選手を擁する早稲田実(東京)が出場するためだ。試合会場や時間の変更、警備体制の強化など、これまでにない異例の態勢で大会を運営する。

     大会には1都7県から18校が出場。県高野連によると、トーナメントの組み合わせは事前に決められており、都大会の優勝校は、21日に水戸市民球場(2万人収容)の第2試合(午前11時30分)に登場する予定だった。しかし、早稲田実が都大会で優勝したことから、収容人数の多いひたちなか市民球場(2万5000人収容)に変更。混乱を避けるために試合順も第1試合(午前9時)とした。

     ひたちなか市民球場は、最寄り駅から約6キロ離れており、車で訪れる人が多いとみられる。そのため、近隣の商業店舗やコンビニ店での無断駐車に目を光らせる警備員を通常の約20人から約60人に増員。徹夜組に備えて、20日は夜通しで警備にあたる。県高野連は、水戸市民球場で行われる開会式にも、多くの観客が訪れると予想する。同球場の駐車スペースは約500台分しかなく、約3キロ先の駐車場が集中する地域から無料シャトルバスを運行する。

    「ナンバー1だね」清宮100号、ミスターも絶賛(17年6月4日)

     強打者として注目される早稲田実業(東京)の清宮幸太郎主将(3年)が4日、愛知県小牧市の小牧市民球場で行われた同県高校野球連盟主催の招待試合で、高校通算100本塁打を達成した。

     100本目はこの日2試合目の享栄(愛知)戦で、九回一死から場外にソロ本塁打を放った。試合は1―5で早実が敗れた。

     清宮の高校通算100号本塁打について、長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督は同日、訪れていた長嶋茂雄記念岩名球場(千葉県佐倉市)で次のように語った。

     「打ったんですか。すごいね。実際に見ているわけじゃないけど、テレビや新聞で見ている。選手としてはいま、ナンバー1だね。そういう選手が、早く、できればプロ野球に入って(ほしい)。僕はそう思うね。早く見たい」

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    2017年06月05日 09時40分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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