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    まとめ読み「NEWS通」

    第30期竜王戦七番勝負

    第4局:局面ライブ中継

      将棋界の最高棋戦で、渡辺明竜王(33)に羽生善治棋聖(47)が挑む、第30期竜王戦七番勝負第3局(読売新聞社主催)が4日から前橋市の臨江閣で行われ、5日午後5時7分、渡辺竜王が108手で勝ち、対戦成績を1勝2敗としました。第4局は23・24日、新潟県三条市の嵐渓荘にて行われます。本棋戦9連覇、通算11期の実績を持つ渡辺明竜王(33)と「永世七冠」がかかる羽生善治棋聖(47)の、名実共に将棋界を引っ張る両雄の顔合わせ。七番勝負の解説と局面をまとめました。

    第3局~臨江閣(前橋市)

    第3局:局面

    渡辺、相穴熊制す 1勝2敗に(11月5日)

    • 羽生棋聖(手前)に勝利し、感想戦で笑顔を見せる渡辺竜王(左)(11月5日、前橋市大手町の臨江閣で)=佐藤千紘撮影
      羽生棋聖(手前)に勝利し、感想戦で笑顔を見せる渡辺竜王(左)(11月5日、前橋市大手町の臨江閣で)=佐藤千紘撮影

     羽生棋聖が中飛車を採用して、両者の竜王戦七番勝負では初めて居飛車対振り飛車の戦型になった。相穴熊の戦いで、羽生棋聖の封じ手▲4三歩から攻め合いの終盤に突入した。

     渡辺竜王の攻防手△9二角に羽生棋聖は▲4七銀と頑強な受けで対抗したが、自陣に飛車を打って優位に立った渡辺竜王が手堅く寄せた。解説の阿久津主税八段は「終盤まで均衡を保つ最高レベルの攻防だったが、後手の角二枚を使った攻めが厳しかった」と話した。第4局は23、24日に新潟県三条市の嵐渓荘で行われる。

     渡辺竜王の話「終盤は手が広くてわからなかったが、△5二飛がぴったりした手で少し良くなったと感じました。(第4局に向けて)また新しい気持ちでやれたらいいと思います」

     羽生棋聖の話「封じ手の時点であまり良いとは思えなかった。(持ち駒に)歩がないのが痛かった」

    羽生、強気の攻め(11月4日)

     将棋界の最高棋戦で、渡辺明竜王(33)に羽生善治棋聖(47)が挑む、第30期竜王戦七番勝負第3局(読売新聞社主催)が4日、前橋市の臨江閣で始まり、午後6時4分、羽生棋聖が49手目を封じて1日目を終えた。

     「永世竜王」、「永世七冠」がかかる挑戦者の羽生棋聖が2連勝して迎えた本局、先手の羽生棋聖は▲5八飛と中飛車を採用した。渡辺竜王は△1一玉と得意の穴熊に潜り、羽生棋聖も▲1九玉として相穴熊に。午後に入って羽生棋聖は▲4六歩と仕掛けて局面を動かした。羽生棋聖の▲5四歩、渡辺竜王の△5七銀と激しい応酬になったところで封じ手となった。

     解説の阿久津主税八段は「羽生棋聖が強気に攻め、渡辺竜王はカウンターを狙っています。封じ手によっては2日目の午前から一気に終盤戦に入る可能性もあります」と話している。

    相穴熊の戦い(11月4日)

     将棋界の最高棋戦で、渡辺明竜王(33)に羽生善治棋聖(47)が挑戦する、第30期竜王戦七番勝負第3局(読売新聞社主催)が4日午前9時、前橋市の臨江閣で始まった。

     「永世竜王」、「永世七冠」がかかる挑戦者の羽生棋聖が2連勝して迎えた本局は定刻、立会人の藤井猛九段の合図で対局が始まった。

     先手の羽生棋聖の3手目、▲5六歩が「意表を突く一手」(藤井九段)。▲5八飛と羽生棋聖には珍しく飛車を振った。その後、渡辺竜王が△1一玉、羽生棋聖が▲1九玉と潜る相穴熊の戦型になった。

     解説の阿久津主税八段は「渡辺竜王にとって羽生棋聖の中飛車は意外だったと思います。ここから更に玉を固めるか、仕掛けを模索するか。互いに神経を使う展開です」と話している。

    第2局~大船渡市民文化会館(岩手県大船渡市)

    第2局:局面

    羽生妙手で連勝(10月29日)

    • 初手を指す渡辺竜王(右)と羽生棋聖(28日午前、大船渡市で)=徳山喜翔撮影
      初手を指す渡辺竜王(右)と羽生棋聖(28日午前、大船渡市で)=徳山喜翔撮影

     第30期竜王戦七番勝負第2局(読売新聞社主催)は29日午後6時22分、羽生棋聖が128手で勝った。「永世竜王」、「永世七冠」が懸かるシリーズで2連勝とした。

     先手の渡辺竜王は手厚く矢倉に囲い、後手の羽生棋聖は雁木(がんぎ)囲いに構えて仕掛けた。封じ手以降も羽生棋聖は攻勢をとり、控え室のプロ棋士らの予想になかった△7七桂打の絶妙手を放って攻めをつないだ。

     渡辺竜王は▲7八銀と囲いを再構築して難解な終盤戦に突入したが、竜を巧みに活用した羽生棋聖が徐々にリードを広げて勝ちきった。解説の飯塚祐紀七段は「盤上の駒が全て働く大熱戦で、最後は羽生棋聖の寄せが鋭かった」と話した。第3局は11月4、5日に前橋市の臨江閣で行われる。

     羽生棋聖の話「序盤は失敗したのではないかと……。ずっと苦しいと感じていた。△7九竜と回って駒が取れる形になって、良くなったと思います」

     渡辺竜王の話「(△7七桂打は)想像していたよりも厳しい手でした。ここまで内容も良くないので、もう少しましな将棋を指さないといけないですね」

    羽生棋聖が仕掛ける(10月28日)

     第30期竜王戦七番勝負第2局は、午後6時、渡辺竜王が49手目を封じて1日目を終えた。

     初日の午後はじっくりとした駒組み合戦になり、午後5時過ぎに羽生棋聖が△6五歩と仕掛けた。双方の駒がめいっぱい働く形になっている。解説の飯塚祐紀七段は「羽生棋聖が攻めて、渡辺竜王が反発含みで受け止める展開です。封じ手以降は激しい将棋になるでしょう」と話している。

    矢倉VS雁木で始まる(10月28日)

     将棋界の最高棋戦で、渡辺明竜王(33)に羽生善治棋聖(47)が挑戦する、第30期竜王戦七番勝負第2局(読売新聞社主催)が28日午前9時、岩手県大船渡市の市民文化会館で始まった。

     「永世竜王」、「永世七冠」がかかる挑戦者の羽生棋聖が先勝して迎えた本局は定刻、立会人の屋敷伸之九段の合図で対局が開始された。先手の渡辺竜王は▲7六歩と角道をあけ、羽生棋聖は△8四歩と応じた。渡辺竜王は手厚く矢倉に囲い、羽生棋聖はプロ棋界で流行している雁木(がんぎ)の陣形に構えた。

     解説の飯塚祐紀七段は「互いに速いペースで駒組みを進め、仕掛けのタイミングが近づいています」と話している。

    第1局~セルリアンタワー能楽堂(東京都渋谷区)(協賛=東急グループ)

    第1局:局面

    羽生棋聖が渡辺竜王に先勝(10月21日)

    • 第30期竜王戦七番勝負第1局に臨む羽生善治棋聖(左)と渡辺明竜王(20日午前9時16分、東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で)=飯島啓太撮影
      第30期竜王戦七番勝負第1局に臨む羽生善治棋聖(左)と渡辺明竜王(20日午前9時16分、東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で)=飯島啓太撮影

     将棋界の最高棋戦で、渡辺明竜王(33)に羽生善治棋聖(47)が挑む第30期竜王戦七番勝負第1局(読売新聞社主催、東急グループ協賛)が20日から東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で行われていたが、21日午後4時28分、羽生棋聖が95手で勝ち、初戦を白星で飾った。

    羽生仕掛ける(10月21日)

     羽生棋聖が▲1五歩と端から仕掛け、控室のプロ棋士らの検討に挙がっていなかった△3四歩を渡辺竜王が指した直後の41手目を、午後6時1分、羽生棋聖が封じた。

     解説の中村太地王座は「羽生棋聖が積極的に動いて、渡辺竜王が受け止める展開です。一手一手が濃密な戦いになりそう」と話した。

     竜王戦では、1989年の第2期以来28年ぶりの公開対局で、能舞台が対局場になるのは初めて。緊張感が漂う中、約30人のファンが封じ手の場面などを、客席から見守った。

    序盤はスローペース(10月20日)

     先手の羽生棋聖は初手▲2六歩と指し、渡辺竜王は△8四歩と応じた。その後は互いに飛車先の歩を伸ばす出だしになった。羽生棋聖の9手目▲5八玉が力将棋を志向する意表の一手。渡辺竜王は約1時間の長考で△1四歩と間合いを計った。序盤はスローペースで進行している。
     解説の中村太地王座は「羽生さんの注文でいきなり定跡形から外れました。手探りの将棋で、神経戦になっています」と話している。

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    ◆七番勝負対局日程

    第1局 10月20・21日 東京都渋谷区 セルリアンタワー能楽堂(協賛=東急グループ)
    第2局 10月28・29日 岩手県大船渡市 大船渡市民文化会館
    第3局 11月4・5日   群馬県前橋市 臨江閣
    第4局 11月23・24日 新潟県三条市 嵐渓荘
    第5局 12月4・5日   鹿児島県指宿市 指宿白水館
    第6局 12月11・12日 山形県天童市 ほほえみの宿 滝の湯
    第7局 12月20・21日 山梨県甲府市 常磐ホテル

    本戦回顧

     中学生棋士の藤井四段が1回戦で増田四段を破って歴代1位となる29連勝を達成した。対局には200人以上の報道陣が詰めかけ、日本中の注目を集めた。藤井四段は2回戦で佐々木六段にプロ初黒星を喫した。挑戦をかけて戦ったのは、ランキング戦1組優勝の松尾歩八段と同2位の羽生棋聖。羽生棋聖がギリギリの攻防を制した。

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    2017年11月21日 09時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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