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    まとめ読み「NEWS通」

    W杯直前の激震、サッカー日本代表ハリルホジッチ監督解任

     サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が、解任された。強化試合での成績不振などから、日本協会はワールドカップ(W杯)ロシア大会が6月に迫った時期に、代表チームへの荒療治を決断。就任から約3年間で、無念の結末を迎えた「ハリル・ジャパン」の足取りをまとめた。

    • 街頭テレビに流れるハリルホジッチ監督解任のニュース(4月9日午前、池袋駅前で)
      街頭テレビに流れるハリルホジッチ監督解任のニュース(4月9日午前、池袋駅前で)

    ハリル氏解任、後任に西野朗氏「信頼関係薄れ」(2018年4月10日)

     日本サッカー協会は9日、ワールドカップ(W杯)ロシア大会(6月開幕)に出場する日本代表のハリルホジッチ監督(65)を解任したと発表した。

     解任は7日付。後任は、西野朗・協会技術委員長(63)。

     記者会見した田嶋幸三会長は「(ハリルホジッチ氏と)選手との信頼関係が薄れてきたことなどを総合的に判断した。(W杯まで)2か月であることを考え、内部で一番(チームを)見てきた西野氏を監督と決定した」と理由を説明した。

     6大会連続6度目のW杯出場となる日本が、開催年に入って監督交代に踏み切るのは初めて。西野氏は、1996年アトランタ五輪で日本代表を率いてブラジルを破り、J1では柏やG大阪などの監督を務めた。

    • 左から、監督を解任されたハリルホジッチ氏、解任を発表する田嶋会長、後任監督の西野氏
      左から、監督を解任されたハリルホジッチ氏、解任を発表する田嶋会長、後任監督の西野氏

    《田嶋会長のハリル解任会見詳報はこちら》

    南アW杯前にそっくり サッカー日本代表 遠征勝てず 堅守速攻シフト(2018年3月30日)

     サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会が2か月半後と近づく中で、日本代表の調子が上がらない。27日までの欧州遠征2試合で1勝もできず、「2010年南アフリカW杯前に似ている」との声も選手からは出た。16強入りを果たした8年前との共通点、そして違いはどこにあるのか。(ベルギー・リエージュで、青柳庸介、岡田浩幸)

    大会では16強

     似ているとされるのは何より、強化試合でなかなか勝てない点だ。2010年当時は、サポーターからの批判も高まってホーム戦でもスタンドに空席が目立ち、5月には壮行試合でライバルの韓国に敗れるなど黒星続きで大会を迎えた。

     それでも初戦でカメルーンに勝って勢いに乗った。当時の岡田監督は、野心みなぎる20代前半だったFW本田(パチューカ)を、MF中村俊(磐田)に代えてチームの軸に据えるなど08年北京五輪世代を抜てきし、再編に成功した。

    • ウクライナに敗れた日本代表の選手たち(3月27日、ベルギー・リエージュで)
      ウクライナに敗れた日本代表の選手たち(3月27日、ベルギー・リエージュで)

    海外組

     南アフリカ大会での躍進は、現在につながる選手の海外移籍を促進させる契機となった。10年大会で23人中4人だった海外組は、今回の遠征で26人中12人。けがなどの事情で呼ばれなかった選手もいたことを踏まえると、ロシア大会では14年ブラジル大会の12人を上回る可能性もある。

     問題は、それがチーム活性化につながっているか。今遠征で、16年リオデジャネイロ五輪代表のFW中島(ポルティモネンセ)は積極的にシュートを狙って1得点を挙げたが、主役に躍り出る選手はいなかった。「『自分が中心』という強い意志を見せてほしい」と若手の背中を押すDF長友(ガラタサライ)が、8年前に見せていたハングリーさには欠ける。

    戦術

     南アフリカ大会での日本は大会直前、ボールを保持して主導権を握る策から、自陣で守備を固める戦術へ転換したことが奏功した。

     「自分たちのサッカー」と攻撃色を強めた末に惨敗したブラジル大会を経て、今回、目指しているのは再び堅守速攻型。ただ、個人のスピード、体の強さなどで、世界トップクラスとの差は開いた印象だ。戦術の幅を広げ、臨機応変に使い分ける策を探っている。

     故障者続きで試合ごとにメンバーも変わり、なかなか蓄積や熟成ができていないが、MF柴崎(ヘタフェ)は「連係は大会直前合宿で詰められる。まずは、そこまで個人でどう進むか」と冷静な見方を示した。

    ムード

     海外組は、世界各国の代表クラスと日常的にしのぎを削りながら、それぞれに打ち勝つ道を考えている。ただ今回の遠征では、その持論が日本のチーム戦術への<異論>などとして取りざたされ、ハリルホジッチ監督が「問題があれば内部で解決する。外部への発言はあまり良くない」と記者会見で戒める一幕があった。

     南アフリカでの躍進は、選手同士が直前合宿で考えや思いをぶつけ合って築き上げた結束の強さが土台となった。今のチームも、アジア予選を終えた昨年秋以降、未知だった世界的強豪に挑むことで、選手同士で意見を交わす機会が増え、「若手の発言が出てきた」とMF長谷部(フランクフルト)。W杯で戦う相手を想定した試合で1分け1敗と不安は高まる結果となったが、チームが前進するための土壌を危機感によって耕すことにつながるのなら、今回の遠征に価値はある。

    • ウクライナ戦の後半、途中交代した本田がハリルホジッチ監督と握手(3月27日)
      ウクライナ戦の後半、途中交代した本田がハリルホジッチ監督と握手(3月27日)

    本田「日本は次のステップにいかないと」

     今回の遠征中に本田は、「歴史が浅く、『日本は、これ』というサッカーがないのが弱点。毎回、違うスタイルを模索している。次のステップにいかないといけない」と指摘した。

     ブラジルW杯で敗退した時には、パスワーク主体の攻撃に抱いていた確信が揺らいだが、今は、チームでの連係を磨いて個人レベルでの実力差を補う考えに立ち返っている。「個を伸ばすのは大前提。ただ、個以外のものが個を引き立たせることを、できていない」と現状を憂える。

     志向するスタイルがハリルホジッチ監督と合致しない点、すり合わせる必要があることも自覚している。昨年9月以来の復帰となった2試合では精彩を欠き、今のチーム戦術の中で自分の強みを生かす適所を示せなかった。「難しい状況をどう打開するか、考えはある」と意欲的だが、ロシアの舞台に立って「次のステップ」を提示する機会は巡ってくるのか。

    日本 見えぬ攻めの形 サッカー欧州遠征 1分け1敗(2018年3月29日)

     【リエージュ(ベルギー)=岡田浩幸】サッカー日本代表は27日、1―2でウクライナ代表との国際親善試合に敗れ、ワールドカップ(W杯)ロシア大会に向けた強化として行ったベルギー遠征を1分け1敗で終えた。41分のFKでDF槙野(浦和)が頭で押し込み同点としたが、個人技の質と体の強さを誇る相手に力負け。日本の次戦はW杯への壮行試合となる5月30日のガーナ戦(日産ス)。

    個の力も連係も不足

    • ウクライナ戦の後半、ボールを奪われる原口
      ウクライナ戦の後半、ボールを奪われる原口

     消極的なプレーに終始して1―1と引き分けた23日のマリ戦から一転、日本は積極的に相手陣内でプレスをかけ、ボールを奪っての逆襲を狙う姿勢を見せた。

     しかしウクライナは、長いパスを活用してピッチを縦横とも広く使って日本の守備陣形を揺さぶり、鋭いカウンターも交えてきた。日本は21分に先制され、69分には右サイドからの突破に2人が振り切られて勝ち越された。本来なら日本がやりたいプレーを高い精度で見せつけられ、FW宇佐美(デュッセルドルフ)は「うまさがあった。チーム戦術や決まりごとがあったうえで、個の力でかわしていく選手の重要性を感じた」と脱帽した。

     ハリルホジッチ監督は今回の遠征で当初、ある程度メンバーを固定して戦う算段だった。しかし、DF吉田(サウサンプトン)やMF香川(ドルトムント)らけが人が相次ぎ、戦術理解や連係の強化を進められず、新戦力発掘の側面ばかりが強まった感は否めない。

     マリ戦でゴールを決めたFW中島(ポルティモネンセ)は唯一、指揮官に「満足のいくプレーだった」と言わしめた。一方、MF大島(川崎)はマリ戦の前半で負傷交代。ウクライナ戦に先発したFW杉本(C大阪)も見せ場はなく、収穫は多くなかった。指揮官は「前向きな部分もあったが、W杯を考えれば十分ではない」と振り返った。多くの課題を残したまま、5月末とみられるW杯登録23人の決定まで約2か月となった。

    日本2失点 力負け ウクライナ戦(2018年3月28日)

     サッカー日本代表は27日、ウクライナ代表との国際親善試合をベルギーのリエージュで行い、1―2で敗れた。ワールドカップ(W杯)ロシア大会に向けた強化としての欧州遠征は1分け1敗に終わった。世界ランキング55位の日本は、35位のウクライナに先制され、41分に槙野のゴールで追いついたが、スピードでサイドを破られた69分に勝ち越された。日本の次戦は、W杯への壮行試合となる5月30日のガーナ戦(日産ス)。

     日本・ハリルホジッチ監督「敗戦で喜ぶことはできないが、マリ戦よりも内容はよかった。相手は非常に技術があり強かったが、しっかり戦えた。ただ、W杯を考えれば十分ではないことは分かっている」

     日本サッカー協会・西野朗技術委員長「(ハリルホジッチ監督の体制は)もちろん継続で(W杯に臨むことを)考えたい」

    ハリルJ 苦戦ドロー マリ戦(2018年3月24日)

    • マリ戦の前日に記者会見したハリルホジッチ監督(3月22日、ベルギー・リエージュで)
      マリ戦の前日に記者会見したハリルホジッチ監督(3月22日、ベルギー・リエージュで)

     サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会に向けた強化としてベルギー遠征中の日本代表は23日、マリ代表との国際親善試合をリエージュで行い、1―1で引き分けた。世界ランキング55位の日本にとって同67位でアフリカ勢のマリは、W杯で対戦するセネガル(世界27位)を想定した相手。前半終了間際にPKで先制されたが、終了間際、三竿健のクロスを中島が合わせて追いついた。日本は27日、世界ランク35位のウクライナと対戦する。

     日本・ハリルホジッチ監督「何を言えるかな、という試合だ。やるべきことが、かなりたくさんある。現実を直視し、やっていかないといけない。トレーニングを続けるだけ。W杯まで、まだまだ遠いな、という感じだ」

     長谷部「チームとしても個の部分でも、完全にやられたという感じがある。このままでは厳しい戦いが続く」

    ハリルJ 本田 半年ぶり復帰 欧州遠征 リオ代表・中島初招集(2018年3月16日)

     日本サッカー協会は15日、ワールドカップ(W杯)ロシア大会に向けた準備として行うベルギー遠征に臨む日本代表26人を発表した。本田が宇佐美や森重らとともに復帰、リオデジャネイロ五輪代表の中島が初招集された。昨年11月の欧州遠征25人から、負傷のDF吉田(サウサンプトン)ら10人が外れ、MF香川(ドルトムント)も選ばれなかった。

     都内で記者会見したハリルホジッチ監督は、昨年9月以来となる本田について「点を取る、(仲間に)取らせるところを期待している」とし、中島については「これほど俊敏で爆発的なものを持つ選手は日本でなかなかいない」と評した。

     23日に対戦するマリ、27日のウクライナはそれぞれ、W杯で対戦するセネガル、ポーランドを想定した相手。監督は「本大会のような強い気持ちで臨みたい。そして良い結果を出したい」と、力を込めた。

     W杯登録の23人を発表する時期については、5月31日となる見通しを示した。前日にガーナと行う壮行試合(日産ス)で最終判断する意向とみられる。

    ■日本代表の日程

    3月23日 マリ戦(ベルギー)
      27日 ウクライナ戦(同)
    5月下旬  国内合宿
      30日 ガーナ戦(日産ス)
      31日 W杯メンバー発表予定
    6月上旬  オーストリア合宿
       8日 スイス戦(スイス)
      12日 パラグアイ戦(オーストリア)
      14日 W杯ロシア大会開幕
      19日 コロンビア戦(サランスク)
      24日 セネガル戦(エカテリンブルク)
      28日 ポーランド戦(ボルゴグラード)
     ※日付は現地時間、カッコ内は開催地。

    W杯メンバー 2段階選考か ハリル監督が方針(2018年3月6日)

     サッカー日本代表のハリルホジッチ監督は5日、ワールドカップ(W杯)ロシア大会のメンバーについて、最初に30人近くを招集した後、最終登録23人に絞る2段階選考とする可能性を示した。負傷者が相次ぐ場合などを想定し、慎重を期したい考え。

     日本は5月30日の壮行試合(日産ス)と欧州合宿を経てロシアに入る計画。監督は「状況によっては(23人)プラス4~5人の大きなグループで呼ぶこともある。壮行試合の後に絞らないといけない」と説明した。国際サッカー連盟(FIFA)に23人を登録する期限は6月4日となっている。

     3月の欧州遠征については、所属クラブで出番の少ないMF井手口(クルトゥラル・レオネサ)、FW浅野(シュツットガルト)が「現状なら招集するのは難しい」とした。

    日本 4失点完敗 E―1選手権(2017年12月17日)

    • 1―4で敗れた韓国戦の後半、試合展開への不満をあらわにするハリルホジッチ監督(2017年12月16日、味の素スタジアムで)
      1―4で敗れた韓国戦の後半、試合展開への不満をあらわにするハリルホジッチ監督(2017年12月16日、味の素スタジアムで)

     サッカー・E―1選手権決勝大会最終日(16日・味スタ)――男子の最終節が行われ、日本(世界ランキング55位)は1―4と韓国(同59位)に逆転負け、2勝1敗で2位に終わった。PKで先制したが、韓国の高さと速さに対応できずに前半だけで3失点した。韓国に敗れたのは2010年5月の親善試合(0―2、埼玉)以来6試合ぶり。2勝1分けの韓国が、2大会連続4度目の東アジア制覇。中国が3位、北朝鮮は最下位となった。

    韓国戦4失点は38年ぶり

     1979年6月にアウェーで1―4で敗れて以来。ホームでは54年3月に1―5で黒星を喫して以来の大量失点。2015年春にハリルホジッチ監督が就任して以後の現体制では、10月のハイチ戦(ホーム)、11月のブラジル戦(仏)の3失点が最多だった。

    PK弾のみ 沈黙の前線

     日本の攻撃陣は、ゴールへ向かって仕掛ける積極性がほとんど見られないまま、不発に終わった。開始早々、伊東が右サイドを破ってPKを獲得、小林悠が決めて幸先良く先制したが、90分間でシュートはわずか5本。防戦一方だった守備陣から好パスがほとんど出なかったとはいえ、「もう少し前から行きたかった」と伊東。2013年大会で得点王に輝いたFW柿谷(C大阪)が翌年のW杯ブラジル大会出場を勝ち取ったように、今回は重要なアピール機会だったが、FW陣に物足りなさが残った大会となった。

     日本・ハリルホジッチ監督「1点目を取った後、プレーが止まってしまった。パワー、瞬発力、テクニック、ゲームコントロール。全ての面で日本を大きく上回っていた韓国をたたえるしかない」

     日本サッカー協会・田嶋幸三会長「情けない。日本代表の誇りを持っているのか。(手詰まりに陥った時に)自分たちで打開しようというアクションが見られず、残念極まりない」

    日本2発 連勝 E1選手権(2017年12月13日)

     サッカー・E―1選手権決勝大会第4日(12日・味スタ)――男子の第2節が行われ、日本は2―1で中国を破って2連勝とした。84分に小林悠が先制、昌子がロングシュートを決めた。16日の最終節で2大会ぶりの優勝を懸け、1勝1分けの前回王者、韓国と対戦する。

    日本、北朝鮮に辛勝 E1選手権(2017年12月10日)

    • 辛勝した北朝鮮戦で、選手らに指示を送るハリルホジッチ監督(12月9日、味の素スタジアムで)
      辛勝した北朝鮮戦で、選手らに指示を送るハリルホジッチ監督(12月9日、味の素スタジアムで)

     サッカー・E―1選手権決勝大会第2日(9日・味スタ)――東アジアの男女各4チームによる大会で男子がスタート。2大会ぶりの優勝を目指し、国内組で臨んだ日本は、後半ロスタイムに井手口が決めて、1―0で北朝鮮を破った。連覇を狙う韓国は中国と引き分けた。

     日本・ハリルホジッチ監督「少し運も味方した良い勝利。最後まで意欲的に焦らず、我慢強くプレーできた。いいゲームをした選手がいた。特に、若いGK(中村)はいい発見だった」

     今野「(決勝点アシストの場面を)最後の最後のチャンスだと思った。危ない場面もあったが、勝たないといけない相手だった。Jリーグでやっている選手たちの意地を見せられた」

    ハリル監督 予感したH組 ロシアW杯(2017年12月2日)

     【モスクワ=青柳庸介】モスクワのクレムリンで1日に行われたサッカー・2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会の組み合わせ抽選会で、日本の対戦相手がコロンビア、セネガル、ポーランドに決まった。日本は最後まで残った末に、グループリーグH組となった。

     抽選が進み、続々と対戦カードが決まっていく。残り二つ。31番目の韓国がF組に入った瞬間、日本のH組も決まった。ハリルホジッチ監督は、最後の決定を予感していたそうだ。「迷信じゃないけれど、時折、感じることがある。私のイニシャルもHだ」と笑った。

     来年6月19日、初戦で当たるコロンビアに、日本は2014年ブラジルW杯で完敗してグループリーグ敗退が決まり、因縁の相手との再戦となる。続いて24日(日本時間25日)に対戦するセネガルの身体能力の高さも脅威、最終戦の相手、ポーランドはH組の世界ランキング最上位だ。

     監督は前回王者ドイツやブラジルなど優勝候補が同組でないことで「正直、もっと厳しいグループも考えられた」と語ったが、「3チームは特徴が全く違う。準備をしなければいけない」と気を引き締めた。

     前回大会ではアルジェリアを率い、ドイツを追いつめた末に惜敗、W杯の厳しさをよく知る。「何としても決勝トーナメントに勝ち進みたいという気持ちが大切。簡単ではないが、やるしかない」。勝利のシナリオを描き始める。

    日本 ベルギーに惜敗(2017年11月15日)

     【ブルージュ(ベルギー)=青柳庸介】サッカー日本代表は14日、ベルギー代表との国際親善試合をアウェーのブルージュで行い、0―1で敗れた。世界ランキング5位の相手に対し、44位の日本は72分、ドリブル突破で崩され、R・ルカクに決められた。ワールドカップ(W杯)ロシア大会に向けた強化として強豪と対戦した欧州遠征を、1―3で敗れた10日のブラジル戦(仏リール)に続く2連敗で終えた。

     日本・ハリルホジッチ監督「良い結果を求めて戦ったので、残念だ。いい試合をしたと思う。1人に、何人も抜かれ、もったいない失点をしてしまった。我々は、さらなるトレーニングが必要だと、改めて教えてもらった」

    日本 ブラジルに完敗 中盤崩され前半3失点(2017年11月11日)

    • ブラジルに大敗し、肩を落とす日本の選手たち(右。11月10日、フランス・リールで)
      ブラジルに大敗し、肩を落とす日本の選手たち(右。11月10日、フランス・リールで)

     【リール(仏)=青柳庸介】サッカー日本代表は10日、ブラジル代表と国際親善試合を仏リールで行い、1―3で敗れた。5度のワールドカップ(W杯)優勝を誇る世界ランキング2位のブラジルに対し、44位の日本は序盤にPKなどで2失点、36分にもガブリエルジェズスに押し込まれた。後半、槙野がCKに頭を合わせて1点を返したが、ブラジルとの対戦成績は2分け10敗となった。日本は14日、5位のベルギーとアウェーで対戦する。

    日本 3失点ドロー(2017年10月11日)

     サッカー・キリンチャレンジ杯2017 日本代表―ハイチ代表(10日・日産ス)――世界ランキング40位の日本は48位のハイチと引き分けた。日本は倉田の2試合連続得点、杉本の代表初得点で2点をリード。一度は逆転されたが、終了間際に香川のゴールで追いついた。日本の3失点以上は2014年10月、ブラジルに0―4で敗れて以来。日本は11月に欧州遠征を行い、来年のワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場する強豪のブラジル、ベルギーと対戦する。

     日本・ハリルホジッチ監督「この2試合はおかしい。いい試合の入り方をして、点を取った後、急に止まってしまった。何人かのもろさに驚いたし、がっかりした。(来月に対戦する)ブラジルとやったら、10失点してしまう」

    倉田弾 日本勝利(2017年10月7日)

     サッカー・キリンチャレンジ杯2017 日本代表―ニュージーランド(NZ)代表(6日・豊田)――世界ランキング40位の日本は、ワールドカップ(W杯)ロシア大会出場を決めてから初の強化試合で、113位のNZに2―1で競り勝った。50分に大迫のPKで先制。59分に左サイドを破られてヘディングで同点とされたが、終了間際に倉田が頭で押し込んで勝ち越した。日本は10日、48位のハイチ代表と日産スタジアムで対戦する。

     日本・ハリルホジッチ監督「勝ったが、楽な試合ではなかった。得点を取った後、相手に主導権を渡してしまった。たくさんシュートを打ったが、枠に行ったのは少なかった」

    日本ラスト不発 W杯最終予選(2017年9月7日)

     【ジッダ(サウジアラビア)=藤基泰寛】5日に行われたサッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選の最終節で、B組首位で予選突破を決めている日本はアウェーでサウジアラビアに敗れた。カウンターから好機を作りながら、63分に失点。サウジは同組2位で3大会ぶり5度目の出場権を獲得。A組では韓国が2位で9大会連続10度目の出場を決めた。両組3位の豪州とシリアは、大陸間プレーオフ進出を懸けて10月に対戦する。

    日本W杯出場 6大会連続(2017年9月1日)

    • 2―0で快勝した豪州戦で、井手口(中央奥)のゴールを喜び合う日本の選手たち(8月31日、埼玉スタジアムで)
      2―0で快勝した豪州戦で、井手口(中央奥)のゴールを喜び合う日本の選手たち(8月31日、埼玉スタジアムで)

     サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選で、日本は31日、2―0と豪州を埼玉スタジアム(さいたま市)で破り、6大会連続6度目の本大会出場を決めた。6勝2分け1敗で勝ち点を20に伸ばしてB組2位のサウジアラビアとの勝ち点差を4とし、1試合を残して1位を確定させた。

    22歳浅野・21歳井手口 決めた

    • 先制点を決めて喜ぶ浅野(8月31日)
      先制点を決めて喜ぶ浅野(8月31日)

     ロシア行きを告げる笛が響く。ヒーローは新世代の2人だ。若いエネルギーをぶつけた二つのゴールに、日本中が沸いた。

     41分、ぽっかりと空いたゴール前に、22歳の浅野が風のように現れた。DF長友佑都(インテル・ミラノ)のクロスに絶妙のタイミングで走り込み、左足で先制点。「一つの点でゴールに絡む。そこでしか日本のために貢献できないと思っていた」。緊張でガチガチだった快足FWは笑顔で跳びはね、先輩たちにもみくちゃにされた。82分の2点目は、21歳の井手口。豪快なミドルシュートを突き刺し、「頭が真っ白になった」。

     ともに最終予選は2度目の先発。W杯切符をかけた大一番で、ハリルホジッチ監督の抜てきに応えた。黒星スタートで苦しんだ最終予選の総決算の試合で、伸びしろのある若手が輝き、W杯への期待を膨らませた。(青柳庸介)

     日本・ハリルホジッチ監督「日本国民全員にとって重要な試合であり、全員の勝利だった。英雄のような姿を見せてくれた」

    内戦経験 不屈の指揮官

     日本をロシアW杯へと導いたハリルホジッチ監督は、祖国ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦で人生を狂わされながらも、努力を尊び、国際的な評価を得てきた策士だ。

     FWとして才能を見いだされてプロの道に進んだ中核都市モスタルで、現役引退後、カフェなどを営みながら監督業もスタートさせた。それが、1992年からの民族紛争で暗転。モスタルは川を境に街が分断され、銃を向け合う激戦地で、「何度も殺されかけ、負傷し、爆撃も受けた。フランスに逃れた直後に家が襲われ、すべてを失った。暗黒の時代だ」。

     監督業を続けてきた中で、大事にしてきたのは、対戦相手の分析や作戦など準備を尽くすこと。「運に任せるような試合は一度もない」。2015年3月に日本代表監督となってからも連日、日本サッカー協会に設けられた執務室に通う。試合映像を見ては、ボードにマグネットで布陣を描き、作戦を練った。最終予選で、しぶとく勝ち点を積み上げられたのは、その采配によるところが大きい。

     内戦の記憶はめったに口にしない。語る時も「サッカーのおかげで人生は素晴らしいものになった」と加える。あらがえない力に翻弄されても、屈しない反骨の指揮官は、W杯でも格上にひるまないメンタリティーを日本に植え付けようとしている。(青柳庸介)

    W杯アジア最終予選 日本がサウジ撃破 2位浮上(2016年11月16日)

     サッカー・2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選B組 日本―サウジアラビア(15日・埼玉)――6大会連続6度目の出場を目指す日本はサウジアラビアを2―1で破り、3勝1分け1敗で勝ち点をサウジと並ぶ10とし、W杯出場権を獲得できる2位で前半戦を終えた。前半に清武のPKで先制し、後半には原口の最終予選4試合連続ゴールで加点、相手の反撃を1点でしのいだ。

    W杯アジア最終予選 日本 まさか黒星(2016年9月2日)

     サッカー・2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選B組 日本―アラブ首長国連邦(UAE)(1日・埼玉)――6大会連続6度目の出場を目指す日本は、逆転負けで初戦を落とした。11分、本田が先制したが、20分にFKを決められ、後半にPKで勝ち越された。B組では豪州がイラクに快勝、A組の韓国は中国に競り勝った。日本の次戦は6日、タイとアウェーで対戦する。最終予選は6チームずつ2組に分かれてホームアンドアウェー方式で行われ、両組の上位2チームが出場権を獲得、3位同士の勝者が大陸間プレーオフに回る。

    W杯アジア2次予選 日本堂々 首位突破(2016年3月30日)

     サッカー・2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア2次予選 日本―シリア(29日・埼玉)――最終戦で、世界ランキング56位の日本は123位のシリアを下して、7連勝で7勝1分けとし、グループリーグE組1位で最終予選に進出した。8戦通じて無失点。前半にオウンゴールで先制し、後半には香川、本田らのゴールで突き放した。最終予選は9月1日に始まる。

    ハリルJ 5発大勝(2015年4月1日)

     サッカー・JALチャレンジ杯 日本―ウズベキスタン(31日・東京スタジアム)――日本(世界ランキング53位)はウズベキスタン(同72位)に5―1で勝利した。ハリルホジッチ監督は初采配から2連勝を飾った。6月から始まるワールドカップ(W杯)アジア2次予選の組み合わせ抽選は、4月14日に行われる。

    ハリルJ 初陣勝利(2015年3月28日)

     サッカー・キリンチャレンジ杯 日本―チュニジア(27日・大分スポーツ公園総合競技場)――日本(世界ランキング53位)はチュニジア(同25位)を2―0で破り、ハリルホジッチ新監督の初采配を白星で飾った。代表初出場の川又、藤春ら新鮮なメンバーが先発に名を連ねた日本は、後半途中投入された岡崎、本田が終盤に得点を挙げた。日本は31日に東京スタジアムでウズベキスタン(同72位)と対戦する。

     日本・ハリルホジッチ監督「非常に大きな一歩を踏み出すことができた。このチームには能力がある。次戦も多くの選手に機会を与えたいと思っているが、それでも勝利を求めたい」

    ハリルホジッチ氏 内定 サッカー代表監督(2015年3月6日)

     日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長は5日、日本代表の新監督にボスニア・ヘルツェゴビナ出身のバヒド・ハリルホジッチ氏(62)が内定したことを明らかにした。「技術委員会として、元アルジェリア代表監督のハリルホジッチ氏を次の理事会で推挙する。細かな条件もある程度、本人に納得してもらった」と語った。12日の協会理事会で承認されれば、正式に決定する。

     ハリルホジッチ氏は、2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会でアルジェリアを16強に導くなど、出身国ではない代表チームを率いて好成績を残した実績があり、日本協会はこうした手腕を評価した。

     就労ビザの取得などが順調に進めば、ハリルホジッチ氏の初采配は、今月27日の国際親善試合・チュニジア戦(大分)となる。

     日本協会は2月3日、スペインでの八百長疑惑に絡み、ハビエル・アギーレ前監督(56)との契約を解除。技術委員会は6日に後任候補として外国人指導者5人程度をリストアップし、霜田委員長が欧州で情報収集と交渉にあたっていた。

    厳しい指導 柔軟サッカー 母国以外で実績

     サッカー日本代表監督に内定したバヒド・ハリルホジッチ氏(62)のスタイルは、同じボスニア・ヘルツェゴビナ出身のオシム元日本代表監督と同様、選手に豊富な運動量を求めるものだ。昨夏のワールドカップ(W杯)ブラジル大会でのアルジェリアは、決勝トーナメント1回戦でドイツと対戦、延長戦の末1―2で敗れたが、体を張った激しいプレスと縦への速さを生かして、優勝国を最後まで苦しめた。

     選手には比較的厳しく接することで知られており、代表での練習メニューもハードなものになりそうだ。

     また、相手との力関係や状況に応じて戦い方を柔軟に変える戦略家でもある。2010年まで監督を務めたコートジボワール代表では、南アフリカW杯予選を8勝4分けの無敗で勝ち抜いたが、この時は総得点29、総失点6と攻撃力が印象的なチームだった。アルジェリアは基本的に堅守速攻型だったが、W杯では初戦のベルギー戦に敗れ、勝利が必要だった次の韓国戦では、先発を5人入れ替えて4点を挙げ、快勝している。

     欧州サッカー連盟のホームページなどによると、試合前には相手チームのビデオを6~7回見て、対策を練るという。(編集委員 川島健司)

     バヒド・ハリルホジッチ 1952年、旧ユーゴスラビアのヤブラニツァ生まれ。現役時代はFWで、仏1部リーグなどでプレー。旧ユーゴスラビア代表として82年のW杯スペイン大会に出場した。引退後は指導者となり、フランス、モロッコなどのクラブで監督を務めた。代表監督としては、コートジボワールを2010年W杯南アフリカ大会に出場させたが、本大会前の試合結果を問われて更迭。14年W杯ブラジル大会では、アルジェリアを初の16強に導いた。大会後は、トルコのトラブゾンスポルの監督に就任したが、成績不振で昨年11月に辞任した。

    • 2018年3月27日のウクライナ戦で、悔しそうに唇をかむハリルホジッチ氏
      2018年3月27日のウクライナ戦で、悔しそうに唇をかむハリルホジッチ氏
    2018年04月09日 19時55分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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