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    まとめ読み「NEWS通」

    北朝鮮の非核化はなるか、南北・米朝首脳会談への道のり

     史上初の米朝首脳会談が6月12日にシンガポールで開催されます。韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長による4月の南北首脳会談では「朝鮮半島の完全な非核化」が確認されたものの、その時期や具体策は示されませんでした。来たるトランプ米大統領と金氏の直接対峙は、歴史的転換点となるのでしょうか。会談までの道のりを振り返ります。

    米朝首脳会談、6月12日にシンガポールで開催(2018年5月11日)

     トランプ米大統領は10日朝(日本時間10日夜)、ツイッターで、北朝鮮の金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長との首脳会談を6月12日にシンガポールで開催することを明らかにした。

     史上初となる米朝首脳会談で、両首脳が朝鮮半島の「完全な非核化」に向けて具体的な合意ができるかが最大の焦点となる。

     トランプ氏は「我々は双方とも、世界の平和に向けて非常に特別な時間になるように努める!」とも書き込み、会談の成功に強い意欲を示した。

    北が米国人3人を解放、ポンペオ氏と帰国の途(2018年5月10日)

     トランプ米大統領は9日、ホワイトハウスで開いた閣議で、北朝鮮が拘束していた韓国系米国人3人が解放されたことを明らかにした。

     解放されたのは、スパイ容疑などで労働教化刑を言い渡された牧師や平壌の大学関係者ら。ホワイトハウスは9日、声明を発表し、3人の解放を「積極的な友好の表れ」と評価した。

    日中韓首脳、北の非核化へ連携…拉致問題に理解(2018年5月10日)

    • 日中韓首脳会談を前に記念撮影に臨む、(左から)中国の李克強首相、安倍首相、韓国の文在寅大統領(9日、東京・元赤坂の迎賓館で)
      日中韓首脳会談を前に記念撮影に臨む、(左から)中国の李克強首相、安倍首相、韓国の文在寅大統領(9日、東京・元赤坂の迎賓館で)

     安倍首相は9日、中国の李克強(リークォーチャン)首相、韓国の文在寅大統領と東京・元赤坂の迎賓館で会談した。

     史上初の米朝首脳会談を前に、「朝鮮半島の完全な非核化」を明記した共同宣言を発表した。日本人拉致問題については、対話を通じた早期解決を盛り込んだ。

     日中韓首脳会談は2015年11月にソウルで開かれて以来、約2年半ぶりの開催で、約1時間15分行われた。李、文両氏は就任後、初めての来日となった。

    米中首脳「北の非核化まで制裁継続」…電話会談(2018年5月9日)

     米ホワイトハウスは8日、トランプ大統領と中国の習近平国家主席が同日行った電話会談の内容を発表した。

     両首脳は、北朝鮮が核・ミサイル開発を恒久的に廃棄するまで、北朝鮮に対する制裁を履行し続けることが重要との認識で一致した。

     両首脳は、7~8日に中国遼寧省大連市で行われた習氏と金正恩朝鮮労働党委員長との会談についても議論した。トランプ氏は習氏から、正恩氏の会談での発言の詳細について報告を受けた模様だ。

     中国国営新華社通信によると、習氏は6月初旬までに開催予定の米朝首脳会談を支持したうえで「北朝鮮側の安全に対する関心事を考慮すべきだ」と求めた。「(米朝が)相互信頼を打ち立て、段階的に行動すべきだ」とも強調し、米朝会談に向けた「仲介役」としての立場を鮮明にした。

    核実験場を来月閉鎖…正恩氏意向、作業も公開(2018年4月30日)

     韓国大統領府は29日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が27日の南北首脳会談で北朝鮮北東部豊渓里(プンゲリ)の核実験場を5月中に閉鎖する方針を示したと明らかにした。

     韓国大統領府によると、正恩氏は文在寅大統領との会談で「(朝鮮戦争の)終戦や(北朝鮮への)不可侵を(米国が)約束するなら、なぜ我々が核を持って苦労して暮らさなければならないのか」とも述べ、核放棄は米国から体制保証を得ることが前提になるとの考えを強調した。

    「完全な非核化」南北合意…具体策には触れず(2018年4月28日)

    • 27日、南北首脳会談で、板門店宣言に署名した韓国の文在寅大統領(右)と北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長(AP)
      27日、南北首脳会談で、板門店宣言に署名した韓国の文在寅大統領(右)と北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長(AP)

     韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は27日、南北軍事境界線上の板門店で史上3回目の南北首脳会談を行った。

     両首脳は、「朝鮮半島の完全な非核化」と、年内に休戦中の朝鮮戦争(1950~53年)の終戦宣言を目指すことで合意した。非核化の時期や具体策は示されなかった。

     両首脳が会談後に署名した「板門店宣言」は朝鮮半島の非核化について「南と北は、完全な非核化を通じて、核のない朝鮮半島を実現するという共同の目標を確認した」と明記した。正恩氏は自ら署名する公式文書という形で、初めて「完全な非核化」を目指すという意思を明らかにした。

     朝鮮労働党は、20日の党中央委員会総会で、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射の停止と核実験場の廃棄に言及した。今回の宣言はこれについて、「北側がとっている自主的な措置が朝鮮半島の非核化のために非常に意義がある」と評価した。

     しかし、宣言では、北朝鮮が開発済みの核兵器の廃棄を検証する方法や時期など具体策には触れていない。6月初旬までに予定される米朝首脳会談に委ねられることになった。

    トランプ氏、北非核化の内容は「核兵器の廃棄」(2018年4月25日)

    • トランプ米大統領(ロイター)
      トランプ米大統領(ロイター)

     トランプ米大統領は24日、6月初旬までに予定される米朝首脳会談で、北朝鮮に核兵器の廃棄を求める意向を表明した。 

     トランプ氏が、自ら目標とする「北朝鮮の非核化」の具体的な内容を説明するのは初めてだ。

     トランプ氏は、訪米中のフランスのマクロン大統領とホワイトハウスで共同記者会見を開き、「北朝鮮の非核化を見たい」と強調した。「非核化」の意味については「非常に単純で、(北朝鮮が)核兵器を除去することだ」と述べ、米朝首脳会談の場で、金正恩朝鮮労働党委員長に対し、直接要求する考えを示した。

    文氏、正恩氏に拉致提起へ…首相要請に応じる(2018年4月24日)

     安倍首相は24日、韓国の文在寅大統領と電話で会談し、日本人拉致問題を27日の南北首脳会談で提起するよう要請した。

     韓国大統領府によると、文氏は金正恩朝鮮労働党委員長に拉致問題解決を促す意向を示した。首相は南北首脳会談や6月初旬までに予定される米朝首脳会談が成功すれば、日朝首脳会談を開く可能性についても言及した。

    正恩氏、核廃棄言及せず…会談に向け地ならしか(2018年4月21日)

    • 金正恩朝鮮労働党委員長(ロイター)
      金正恩朝鮮労働党委員長(ロイター)

     北朝鮮の朝鮮中央通信によると、金正恩朝鮮労働党委員長が20日に行われた党中央委員会総会の報告で「核実験や中長距離ミサイル、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射も必要がなくなり、北部核実験場も使命を終えた」と述べた。

     総会はこの日採択した決定書で、核実験とICBMの発射実験を中止し、北朝鮮北東部・豊渓里(プンゲリ)の核実験場を廃棄すると表明した。

     3月5日に訪朝した韓国特使団との会談や3月26日の中朝首脳会談を通じて非核化の意思を外部に伝えていた北朝鮮が、国内向けに非核化に向けた具体的措置に触れたのは初めて。27日の南北首脳会談や6月初旬までに予定される米朝首脳会談に向けた地ならしとみられる。ただ、核・ミサイルなどの廃棄や短・中距離ミサイルの発射中止には言及しなかった。非核化プロセスをめぐって米韓との綱引きが予想される。

    南北会談会場、板門店「平和の家」を公開(2018年4月19日)

    • 18日、報道陣に公開された板門店の韓国側施設「平和の家」=田村充撮影
      18日、報道陣に公開された板門店の韓国側施設「平和の家」=田村充撮影

     韓国政府は18日、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による首脳会談を27日に開く、南北軍事境界線上の板門店(パンムンジョム)を記者団に公開した。

     史上3回目となる今回の南北首脳会談の会場は、南北の軍事境界線から韓国側約250メートル南にある「平和の家」。2000年と07年の首脳会談はいずれも北朝鮮の首都平壌(ピョンヤン)で行われた。平和の家は韓国側管轄区域にあり、正恩氏は北朝鮮最高指導者として初めて韓国の地を踏むことになる。

     平和の家は、1989年に南北会談の会議場として建てられた。一部で老朽化が目立ち、首脳会談を前に改修工事が行われている。18日にも工事関係者が出入りしていたほか、関係者が施設のチェックを行っていた。板門店は外国人観光客を対象としたツアーがあるが、首脳会談を控え、4月上旬からはツアーを中止している。

    正恩氏「核放棄より体制保証が先」…習氏に発言(2018年4月9日)

     北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が3月26日の中国の習近平(シージンピン)国家主席との会談で、核放棄に応じるには、米国による北朝鮮の確実な体制保証を先行させることが条件になると語っていたことがわかった。

     外交筋が7日、明らかにした。

     中朝首脳会談の内容を知る外交筋によると、正恩氏は習氏に、「米国が我々の体制を確実に保証し、核放棄に伴う全面的な補償を受けることができるならば、核を完全に放棄することができる」と述べた。また、米国と国交を正常化し、平壌への大使館開設をトランプ大統領に求める考えも示した。

     中国外務省は中朝首脳会談終了後、正恩氏が非核化には「『段階的で同時並行的な措置』が必要」と述べたと発表した。今回明らかになった正恩氏の発言から、北朝鮮は、▽確実な体制保証▽制裁の解除▽大規模な経済支援――などが同時並行的でなく先に提供されることを求めている姿勢が明確になった。

    南北首脳会談4月27日で合意…議題決定できず(2018年3月28日)

     韓国と北朝鮮は29日、軍事境界線上の板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で閣僚級会談を開いた。

     板門店の韓国側施設「平和の家」で4月末に開くとしていた文在寅大統領と金正恩朝鮮労働党委員長による史上3回目の南北首脳会談を4月27日に開催することで正式に合意した。南北首脳会談は、盧武鉉(ノムヒョン)韓国大統領と北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記との2007年10月以来となる。

     閣僚級会談では、非核化を首脳会談の議題とすることで合意できるかどうかが焦点だったが、今回は議題の決定には至らなかった。

    金正恩氏が中国訪問、習主席と会談…関係改善へ(2018年3月28日)

     北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が25~28日の日程で中国を非公式訪問し、北京の人民大会堂で習近平国家主席と会談した。

     中朝の国営メディアが28日朝に同時発表した。両首脳は中朝関係の改善で一致。中国メディアによると正恩氏は非核化への意思を示し、両首脳は朝鮮半島情勢の緊張緩和に向けた協力を確認した。

     正恩氏が2011年末に北朝鮮の事実上の最高指導者になって以降、外国訪問は初めて。中朝首脳会談は、11年5月の胡錦濤(フージンタオ)前国家主席と金正日総書記の会談以来、約7年ぶり。

    「もう未明に起こさない」ミサイル中止で正恩氏(2018年3月9日)

     「もう未明にたたき起こしはしない」――。

     韓国政府の特別使節団と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が5日に会談した際、正恩氏はこう語って弾道ミサイル発射を控えると表明した。韓国政府関係者が9日、明らかにした。

     正恩氏は会談で韓国の鄭義溶(チョンウィヨン)国家安保室長ら特使団に「我々がミサイルを発射するたびに文在寅大統領は未明に国家安全保障会議(NSC)を開くことになり、とても苦労をかけた。今日、決心したから、文大統領が未明にたたき起こされ、寝不足になることはもうない」と語った。北朝鮮は昨年まで、未明や早朝に弾道ミサイルを多く発射した。

     正恩氏は会談で合意した南北首脳の直通電話設置に関しても、「実務者の対話が行き詰まり、(北朝鮮側に)無礼な態度があったとしても、大統領と私が直通電話で話せば、簡単に解決できる」と述べ、特使団の笑いを誘ったという。

    正恩氏「会いたい」トランプ氏「よし、会うぞ」(2018年3月9日)

     トランプ米大統領は8日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長からの要請を受け、5月までに会談する意向を明らかにした。

     実現すれば、初の米朝首脳会談となる。

     米朝間の軍事衝突への発展も懸念されている北朝鮮の核・ミサイル問題が転換点を迎える可能性がある。

     トランプ氏は8日、ホワイトハウスで、文在寅韓国大統領の特使として正恩氏と会談した鄭義溶国家安保室長、徐薫(ソフン)国家情報院長と面会した。

     韓国大統領府報道官によると鄭氏は、「トランプ大統領と可能な限り早い時期に会いたい。直接会って話をすれば、大きな成果を出すことが出来る」とする正恩氏の発言を口頭で伝えた。トランプ氏は、大きくうなずきながら「よし、会うぞ」と即答したという。

    正恩氏 韓国特使と会談 米朝対話巡り協議か(2018年3月6日)

     韓国の文在寅大統領の特使を務める鄭義溶国家安保室長ら特別使節団が5日午後、政府専用機で平壌に到着した。韓国大統領府によると一行は同日夕、金正恩朝鮮労働党委員長と会談した。文氏の親書も手渡した可能性がある。

     正恩氏が韓国政府当局者と会談するのは、2011年12月に事実上の最高指導者となって以降初めて。自ら特使団との会談に応じ、南北関係改善への強い意欲を示したとみられる。

     正恩氏は1月1日の新年の辞で南北関係改善への意欲を表明。2月の平昌(ピョンチャン)五輪には実妹の金与正(ヨジョン)党中央委員会第1副部長を特使として派遣し、文氏に訪朝を要請した。韓国を取り込むことで、国際的な圧力強化に歯止めをかける狙いとみられる。文氏は訪朝に積極的な姿勢を見せつつ、米朝対話の実現が事実上の前提条件になるとの認識を示している。

     特使団は、首席特使の鄭氏と、北朝鮮との交渉経験が豊富な徐薫国家情報院長の閣僚級2人を含む韓国政府高官5人で構成される。6日午後に帰国後、米国を訪れてトランプ政権に会談の結果を直接説明する。

    韓国、北に特使派遣へ 米韓電話会談 トランプ氏に伝達(2018年3月2日)

    • 文在寅大統領(AP)
      文在寅大統領(AP)

     韓国の文在寅大統領は1日、米国のトランプ大統領と約30分間、電話会談した。韓国大統領府によると、文氏は平昌五輪に合わせた北朝鮮の高官級代表団の訪韓に応える形で、近く韓国政府の特使を北朝鮮に派遣する考えをトランプ氏に明らかにした。

     北朝鮮は五輪開会式に合わせ、金正恩朝鮮労働党委員長の妹、与正氏を特使として韓国に派遣した。文氏はトランプ氏に対し、与正氏との会談について内容を説明した上で、「会談内容を確認するために、特使を派遣する計画がある」と伝えた。

     韓国大統領府の発表によると、両大統領は「南北対話の勢いを維持し、北朝鮮の非核化につなげていくために努力する」ことで一致した。今後行われる南北対話についても、米韓で緊密に協議、連携していくことで合意した。

    北「米と対話用意」 高官級代表団 文大統領と会談(2018年2月26日)

     北朝鮮が平昌五輪閉会式に合わせて派遣した金英哲(キムヨンチョル)・朝鮮労働党副委員長(統一戦線部長)ら高官級代表団が25日、韓国入りした。閉会式を前に同日夕、平昌で韓国の文在寅大統領と1時間会談し、「米国と対話する用意が十分にある」と表明した。韓国大統領府が明らかにした。

    2018年05月11日 09時55分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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