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    老後破産

    年の差婚で「教育費」が重荷に…「老後破産」の現実(11)

    ファイナンシャルプランナー 柳澤美由紀
     一回り以上年下の妻と再婚し、授かった子の夢を目指そうとしたら、共働きでも将来は資金ショート?! 住宅ローンや生命保険などを見直す際、年の差婚ならではの「平均余命の差」も考慮しなければいけない。「 『貯金2700万円』でも危ない… 」「 3500万円が底をつく『死角』… 」「 3000万円も不足? インフレの恐怖… 」「 退職金が半分に!?… 」「 『40代で子宝』夫婦の誤算… 」「 独立したら85歳で1600万円借金?!… 」「 子どもがニート? ひきこもり?… 」「 退職金でも住宅ローンが返せない?!… 」「 月32万円の年金で不足? 迫られたホーム転居… 」「 退職金食いつぶす“保険貧乏”… 」と続く「『老後破産』の現実」シリーズ。柳澤さんが解説する。

    一回り以上年下の妻と再婚

    • (写真はイメージです)
      (写真はイメージです)

     大手メーカー勤務の会社員(59歳)は、会社の定年前研修で作成したライフプランシートを見つめ、大きなため息をついた。一回り以上年下の妻(45歳・会社員)と娘(8歳)の夢をかなえようとすると、娘が19歳になるときに資金ショートすることがわかったからだ。この状態を乗り切るには、生活レベルを落とすか、65歳以降も自分が働くか、娘に夢をあきらめさせるほかない。年金生活の現実を突きつけられた。

     現在の妻とは、1児をもうけた前妻との離婚後に知り合った。もう絶対に結婚なんてするものかと思っていたが、仕事に対する生真面目さとやさしさにひかれた。前妻が引き取って育てていた子が大学生になり、養育費支払いのめどが立った時期だったこともあり、交際を経て再婚。そして、娘が誕生した。養育費支払いが終わり、収入の全てを妻に渡せるようになったのは3年前のことである。

     ちょうどその頃、新築マンションを購入した。娘が小学校に入学する前までにマイホームが欲しいと、妻に懇願されたからだ。頭金2000万円と諸費用は夫が、住宅ローンは妻が負担した。夫が養育費の支払いをしていた間、妻は育児休業や短時間勤務で収入を減らしつつも貯蓄できていたし、これまで払っていた家賃よりも月々の住居費は減った。資金計画に問題はなかったはずだった。しかし、防音に優れた「ピアノ可」の物件を買ったことで、計画に狂いが生じることになった。

    2016年07月29日 10時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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