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(19)ファンドのスタイル・ブック<5>小型株ファンド
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東京証券取引所では、企業の大型、中型、小型を発行株数2億株、6,000万株で分けています。つまり2億株以上の発行株数の銘柄を大型株、6,000万株未満を小型株、その中間を中型株としています。そして、大・中・小型株指数を毎日発表しています。
面白いことに、それぞれの指数の動き方に特徴があります。いつもそうだというわけではありませんが、概して大型株はTOPIXと同じような動きをし、小型株は全体の動きを大袈裟にしたような動き方をすることが知られています。また小型株は全体の動きと反対の方向へ動くことも度々観察されます。
このことはアメリカでも同じようで、1970年代から様々な研究者によって報告されています。景気が良くて株式相場が強い時には小型株の方が上昇率が高いとか、それだけに上下の振れが激しいといったことです。これが小型株効果という、典型的なアノーマリ(ファンドのスタイル・ブック(2)参照)の一つとされています。
おそらく発行株数が少ないほど、一旦人気が出て買い需要が集中すると株価の上昇幅が大型株に比べて大きくなり、その逆もまた逆の効果につながるというのが原因でしょう。
それなら、小型株だけでファンドを作ったら結構値動きの激しいファンドができるのではないか。激しいだけならファンドにとってマイナスですが、長い目で見て投資成果が株式市場全体より良ければ、それはそれで受益者にプラスではないか。
こういった考えでできたのが小型株ファンドです。日本の投資信託協会の分類にも「国内株式中小型株型」という分類があり、アメリカでも「スモール・キャップ」という分類がなされています。大・中・小の分類は必ずしも発行株式数ばかりではなく、発行株式数と株価を掛け合わせた「時価総額」で分けたり、資本金額で分けたりと、ファンドによって様々です。
試しに、TOPページに戻って、「投資信託データ」から総合評価の(協会分類)中小型株型の1ヶ月、6ヶ月、1年の騰落率を覗いて見てください。TOPIXの動きよりは上下の振れが大きくなっているのがわかります。
なお、協会分類には店頭株型というものもあります。これは主として店頭登録銘柄を組入れるファンドで、結果的に小型株中心になりますから、このグループも小型株効果を狙ったものと言えるでしょう。 (林皓二)
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