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(21)ファンドのスタイルブック<7> エマージング・ファンド
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トルコ投資ファンド(オーロラ<2> 運用:野村アセットマネジメント)という追加型株式投資信託があります。このホームページの「投資信託データ」を使って「総合評価」で検索すると、「国際株式・アジア、オセアニア型」の最初に出てきます。
このファンドのリターンは傑作ですね。3年リターン86.1%、1年リターン76.7%とダントツの成績です。「総合評価」は3年リターンと下方確率との組み合わせで評価しています。このファンドの下方確率はこの分類中もっとも低いので、れっきとした5つ星(☆☆☆☆☆)ファンドです。何が傑作かというと、月次リターンを見るとマイナス8.9%。何と96本中最低の成績でした。
これまで、月次で評価するのではなく、できるだけ長い期間で評価する方が良いと言ってきました。だからこの評価で良いのですが、しかし、こんなこともあるものですね。これが、エマージング・ファンドの特徴の一つです。
エマージング"emerging"とは「新興」とか「出現」などという意味ですが、投資あるいは経済の世界では、新興国、新興市場(エマージング・マーケット)といった意味で使われます。東南アジアや中南米などの新興国、新興市場に投資するファンドがエマージング・ファンドと呼ばれます。
エマージング・マーケットの特徴は、成熟した先進国市場ではもはや期待できないような高いリターンが期待できるということです。しかし、「入門編」からずっとこの欄でことあるごとに説明してきたように、高いリターンが期待できるということはリスク(リターンの振れ具合)も大きいということです。
ハイリスク・ハイリターンがエマージング・マーケットやエマージング・ファンドの特色です。投資信託は、少額で分散投資でき、専門家運用がはかれるというメリットがありますが、まさにエマージング・ファンドはこのメリットを生かしつつ、ハイリターンに挑戦するファンドということができます。もちろん株式ばかりではなく、エマージング・ボンド・ファンドといった債券に投資するものもあります。概して新興国は投資資金不足ですから、債券だって高利回りです。
ただし、冒頭に引用したようなリターンの振れも伴いますから、投資家は忍耐と寛容を持ったうえで、長期的な付き合いが必要です。(林皓二)
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