(3)外貨建ての預金やファンド

 探してみるものですね。ドル建ての1年定期預金なら5.04%の金利です。アメリカでは10年国債の利回りが6.5%、3か月ものの財務省証券が5.25%というように、市場金利全体が日本より高いので、このような預金金利がつけられるわけです。

 外貨預金は外資系の銀行ばかりではなく邦銀でも可能です。また、証券会社が扱っている外貨建てMMFは、商品によって若干の違いがありますが、概して定期預金よりは高い実績分配率です。こちらは預金ではありませんから、分配率が振れる可能性はあります。

 しかし、いずれにしても問題は2つあります。為替手数料と、為替レートの変更の問題です。

 <金利>ページの外貨預金金利の隣に、TTS106.65円、TTB104.65円とでています。これが銀行の対顧客為替レートです。TTBは電信買い為替レートといって、ドルを買う、すなわち円をドルに替える際の顧客向けレートです。TTSは電信売り為替レートですからドルを円に替える時のレートです。

 TTBとTTSの差はちょうど2円あります。私たちが手持ちの円をドルに替える時は中心レートより1円上で、再びドルを円に替える時には1円下で替えることになります。いわば為替転換の手数料のようなものです。ということは、年間5%の金利とはいえ、円をドルに替え、満期がきてドルを円に替えればそれだけでネットの利息は3%になってしまいます。

 MMFは証券会社が片道0.5円の為替手数料で換算してくれます。しかし、二つ目の問題、為替レートの変動については外貨建て定期預金、外貨建てMMFに共通してかかってくる問題です。

 このコーナーの読者なら、円高や円安の影響は分かるでしょう。私たちは円を中心に「円高・円安」と言いなれていますが、これを「ドル安・ドル高」と言い換えれば預金や投資の際に錯覚が少なくなります。つまりドル安の時にドルを買って(ドル建ての預金をしたりドル建てのMMFを買う)、ドル高の時に売る(解約してドルを円に替える)ともうかるわけです。

 うまくいけばいいですが、そうでない場合はツライです。(林皓二)


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