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MRF(マネー・リザーブ・ファンド)は、日本で取扱われているファンドのなかで最もリスクの少ないファンドといえるでしょう。
以前このシリーズのなかでMMF(マネー・マネジメント・ファンド)の説明をしました。MMFは増やす目的よりも一時的に預けておくためのもので、定期預金金利よりは若干高い利回りを狙うファンドということでした。いつでも解約に応じられるように、また1日たりとも額面割れを避けるために、短期の公社債で運用します。
一方、MRFはさらに安全性・流動性を重視します。運用対象も高格付けの円建て債券に限ったり、満期が1年以内のものを組入れて、ファンド全体の残存満期を90日以内に制限しています。もともと出入り自由に設計されていますから、MMFと同じように手数料はありませんし、MMFにあるような1か月未満の解約のペナルティ(1万円につき10円の信託財産留保額)もありません。
これだけ安全性・流動性に優れているのなら、当然リターンも低くなります。リスク・リターンの関係はこの欄の読者には分かっています。リターンが低くとも、無利息で遊ばせておくよりはいいという考え方です。
この超保守的ファンドは1997年10月からスタートした証券総合口座専用のファンドです。証券総合口座は、証券取引代金の決済、ATMを通じたキャッシング、給与振り込みなどの機能を持っています。ほかに、クレジットカード代金の自動引き落とし、証券担保融資などの機能もあわせもっています。口座に滞留している余裕資金、待機資金を効率的に運用するためのファンドがMRFということになります。
ですから、証券会社や銀行の窓口とか専用ホームページからMRFを単独で購入するという類のものではありません。証券総合口座を開設してお金を振り込めば、他の指示がないかぎり自動的にMRFを購入するという格好になるわけです。
念のため付け加えますが、MRFも投資信託の1種ですから、元本や利回りは保証されません。また、預金保険の対象でもありません。(林皓二・日本投資信託制度研究所常務)
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