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    事故多発「悲劇の30m下り坂」、歩行者専用に

    • 事故現場の交差点への進入口に設けられた車止め
      事故現場の交差点への進入口に設けられた車止め

     北九州市若松区白山の市道交差点で昨年12月、自転車に乗った小学1年の女児(当時6歳)が死亡した交通事故を受け、現場で事故防止の対策が取られた。

     地域住民の要望を受け、交差点に向かう約30メートルの下り坂が歩行者専用道路になり、交差点への進入口に車止めも設置された。住民らは「ずっと事故のない地域にしていきたい」と話している。

     事故が起きたのは昨年12月9日午後3時45分頃。自転車で坂道を下っていた女児が、交差点で右から走ってきた乗用車にはねられ、搬送先の病院で死亡した。

     住民によると、現場は若戸大橋への抜け道で交通量が多い。しかし、交差点は建物があるため見通しが悪く、事故が多発していたという。現場近くに住む自治会長の蓮尾学さん(85)は「事故の音を聞いて救急車を呼んだことが何度もあった」と振り返る。

     事故から約2週間後には、地域住民ら約60人が集まり、今後の対策について協議。車を利用する住民も多く、坂道を歩行者専用道路にすれば、生活への影響が避けられないことが課題だったが、全会一致で「事故を防ぐための規制をするべきだ」との結論に至ったという。

     これを受け、1月5日には女児が通っていた若松中央小の校長とPTA会長、自治会長の連名で、坂道の歩行者専用道路への変更を求める要望書を若松署に提出。県公安委員会が2月3日に変更を告示し、歩行者専用道路となった。道路を管理する若松区もこれに合わせ、車の進入を防ぐと同時に、自転車も降りるようになる車止めを設置した。

     規制開始後の約1週間は署員が交通指導に当たったが、大きな混乱はなかったという。自身も交通指導に立った同小の大川内英樹校長は「交通量が減り、スピードを出す車も少なくなった」と効果を感じており、蓮尾さんは「警察や行政に素早く対応してもらい、感謝している。二度と同じような事故が起こらないよう願いたい」と話している。

    (北村真)

    2017年03月18日 10時53分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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