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    戊辰戦争150回忌、新選組の子孫ら「供養祭」

    • 総供養祭で祭文を読み上げる宮川さん
      総供養祭で祭文を読み上げる宮川さん

     旧幕府軍と新政府軍が激しく争った戊辰ぼしん戦争(1868~69年)が来年、開戦150年の節目を迎えるのを前に、戦いの死者を敵味方隔てずに弔う「百五十回忌総供養祭」が18日、東京都日野市の高幡不動尊金剛寺で開かれた。

     供養祭は新選組局長・近藤勇の兄の子孫、宮川清蔵さん(78)ら新選組の子孫らが発起人となった。新選組の隊士の多くは旧幕府軍として戦い、新政府軍に敗れた。

     宮川さんが「新選組は長らく賊軍と称され、複雑な気持ちがある」と話すように、これまでは親族やファンが個別に供養することが多かった。今回は宮川さんと副長助勤・井上源三郎の兄の子孫、井上雅雄さん(62)が「新政府軍も多くの死者を出した。この機会に全ての名もなき人を供養したい」と企画した。

     高幡不動尊は近藤や副長の土方歳三の菩提ぼだい寺で、近藤と土方をたたえる碑があるほか、土方の像もあり、新選組ゆかりの地として知られている。

     総供養祭は午後1時過ぎから始まり、「誠」の旗が掲げられた会場に約400人が参列した。初めに井上さんが「皆さまとともに尊い命をささげた方々全員を供養したい」とあいさつ。厳粛な雰囲気の中、参加者たちが焼香して幕末の志士たちを供養し、宮川さんが「尊い一命をささげたあなたたちの生涯と功績を、正しく後の世に語り伝えていくことを誓います」と祭文を読み上げた。

     総供養祭の後には、大河ドラマ「新選組!」で源三郎を演じた小林隆さん、映画「燃えよ剣」などで土方役を務めた栗塚旭さんらによるトークショーや剣舞の披露などが行われた。

     土方の姉の子孫だという神奈川県鎌倉市の岩田薫さん(64)は「新選組隊士の子孫が集まるなんて、今までこんな機会はなかった。この機に参加した人たちと交流を深めたい」と話していた。会場に入れなかった新選組ファンのために焼香台も設けられ、多くの人が訪れた。

    2017年03月19日 11時50分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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