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    幻の「さといも善光寺」復活やはり長野でしょう

    • 「さといも善光寺」の種芋を長野市の農家に配布する小川さん(右)=13日、JAながの会館で
      「さといも善光寺」の種芋を長野市の農家に配布する小川さん(右)=13日、JAながの会館で

     長野市の農家有志が、かつて同市を中心とした善光寺平で栽培されていたとされる里芋の品種「善光寺」を地元で復活させようと取り組んでいる。

     13日には同市で「『さといも善光寺』里帰りを進める会」の設立総会を開き、今年から本格的に栽培を始める農家約40戸に種芋を配布した。

     市農業公社などによると、この品種は「善光寺」の名がつくものの、現在は栃木県の一部地域の農家が出荷しているだけで、長野市ではほとんど栽培されていない。そこで同会が宇都宮市の種苗販売業者「日光種苗」から種芋約100キロを購入し、生産に乗り出すことにした。収穫は全体で2トン程度を見込んでいる。

     JAながの会館で開かれた設立総会では同社の小川浩徳社長が講演し、品種の由来や特徴などを説明した。小川さんによると、「善光寺」は栃木県では鹿沼市を中心に少なくとも30年以上前から生産されている。同県外から持ち込まれており、正確な由来は不明だが、「戦国時代に上杉謙信が伝えた可能性もあるのではないか」と小川さんは推測している。

     希少な品種のため同社では「幻のさといも」として種芋を販売している。里芋本来の味が凝縮したような味わいで、ねっとりとして甘みがあり、煮物に向くという。

     4~5月に植え付けられ、収穫は11月頃の見込み。同会は収穫後、直売所を中心に販売し、長野市内の料理店に利用を呼び掛けるほか、善光寺で芋煮などの料理を振る舞うイベントを計画している。

     市農業公社の清水貢専務理事は「『さといも善光寺』を長野の新たな特産物にしたい」と期待を寄せている。

    2017年04月18日 17時37分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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