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    イオンモール万引き対策に苦心…名古屋市熱田区

     名古屋市熱田区を管轄する愛知県警熱田署が昨年1年間に認知した万引き被害のうち、約7割が大型ショッピングセンター「イオンモール熱田」で発生し、捕まった複数の容疑者が「万引きしやすいと聞いていた」などと話していることがわかった。

     同署は万引き仲間の間で標的にされている可能性があるとみて、店側にレイアウトの改善や防犯カメラの増設などを要請している。

     イオンモール熱田は2003年、熱田区六野にオープン。約6万5700平方メートルの敷地に衣料品店や食料品店、書店など約150店が入っており、多くの買い物客らでにぎわう。

     同署が2016年の万引き被害126件を分析したところ、85件(67%)がイオンモール熱田で発生。被害は食料品が約6割、衣料品が約3割を占め、摘発人数は64人。このうち11人はベトナムや中国などの外国人、12人は65歳以上だった。手口としては、〈1〉商品をカートに載せたまま精算しない〈2〉バッグやリュック、ポリ袋に隠す〈3〉セルフレジ付近でエコバッグに隠す――など様々。動機としては、「万引きしやすいと聞いていた」「レジを通らなくても外に出られる」「客が多く、目立たないと思った」などと話したという。

     同署は「レジと出口が近いなど万引きしやすい構造で、死角も多い」として1月、店側に防犯カメラの増設やミラーの設置、レイアウトの改善、警備員の増員などを要請した。

     イオンモール熱田に入る「イオン熱田店」は4月12日から、買い物かごの色を精算前後で色分けする仕組みを導入。同日は、店舗と同署、地域住民が、万引き防止を呼びかける啓発チラシなどを配布した。

     同署によると、区内の万引き認知件数は今年4月時点では33件。前年同期比で38%減っている。「イオン熱田店」の土井義昭店長は「熱田区全体の治安向上のためにも、警察と協力して改善に努めたい」と話している。(藤井有紗)

    2017年05月18日 17時59分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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