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    覚醒剤使用被告に無罪…「錯乱なし」無令状拘束

     覚醒剤取締法違反(使用)に問われた群馬県高崎市、配管工の男性被告(41)の判決で、前橋地裁高崎支部は19日、無罪を言い渡した。

     永井秀明裁判官は、県警の警察官が職務質問の際、精神錯乱状態ではなかった被告を令状がないまま拘束した行為を違法と判断した。

     被告は昨年1月、高崎市の自宅で覚醒剤を使用したとして逮捕、起訴された。

     判決によると、被告は同月9日頃、市内で複数の高崎署員から職務質問を受けた。その際に被告が興奮していたため、署員は錯乱状態だとして手錠で身柄を拘束し、その後、捜索差し押さえ令状に基づき採尿を行った。しかし、被告が職務質問中に携帯電話で弁護士らと連絡を取っていたことなどから、同支部は精神錯乱状態にはなかったとして、身柄の拘束を違法と判断。検察側が証拠提出した尿鑑定の結果を却下した。

     検察側は5月の論告で求刑せず、結審していた。前橋地検の築雅子次席検事は、「判決内容を詳細に検討し、今後の対応を検討したい」とした。被告の弁護人は「判決は人権保障の観点から高く評価される」とコメントした。

    2017年06月20日 08時56分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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