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    墜落日航機に乗り遅れた画家、追悼の石像に祈り

    • 墜落事故の翌年に制作した石像「空への祈り」の前で思いを語る清水さん(12日、船橋市で)
      墜落事故の翌年に制作した石像「空への祈り」の前で思いを語る清水さん(12日、船橋市で)

     520人が亡くなった日航ジャンボ機墜落事故から32年の12日、千葉県大網白里市の画家清水敬由さん(68)が、船橋市にある自身が制作した犠牲者を追悼する石像を訪れ、冥福を祈った。

     清水さんは墜落したジャンボ機に搭乗予定だったが、乗り遅れて事故に遭わなかった経験がある。「事故を忘れてはならない」と毎年足を運び、追悼している。

     1985年8月12日、清水さんは帰省のため、墜落した羽田発大阪(伊丹)空港行き日航123便ジャンボ機に乗る予定だった。足のけがで歩くのに時間がかかり、空港への到着が遅れ、次の便に乗り換えた。

     大阪に到着すると空港内は大混雑していた。事故の犠牲になった歌手・坂本九さんのマネジャーらしき人が電話にしがみついて情報収集している姿を目にした記憶がある。安堵あんどもしたが、「自分の代わりに(ジャンボ機に)乗った人がいたはず。自分だけが助かってしまった」と、罪悪感にも似た気持ちを抱えた。

     翌86年、当時住んでいた船橋市で行われた「船橋彫刻祭り」に審査員として作品を出品することになり、追悼の思いを込めた作品作りを決意。犠牲者の叫びを表した高さ2メートル近い石像を完成させ、「空への祈り」と名付けた。

     清水さんは、「事故は二度とあってはならないし、忘れてはいけない」と話している。

    2017年08月13日 11時29分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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