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    島が「ドラクエ」原点…堀井さんに名誉市民称号

    • 名誉市民称号を授与された堀井さん。「少年時代の体験がドラゴンクエストの誕生につながった」と話す(洲本市で)
      名誉市民称号を授与された堀井さん。「少年時代の体験がドラゴンクエストの誕生につながった」と話す(洲本市で)

     兵庫県洲本市は、人気ゲーム「ドラゴンクエスト(DQ)」を手がけた同市出身のゲームデザイナー堀井雄二さん(64)に名誉市民称号を贈った。

     少年時代に過ごした淡路島での経験がDQ誕生につながったという堀井さんは「感慨無量です。いろんな人に助けられ、ここまでこられた」と喜びをかみしめた。

     堀井さんは同市本町で育ち、県立洲本高から早稲田大へ進んだ。卒業後は雑誌などのフリーライターを経て、ゲームデザイナーへ転身。1986年に発表したDQは大反響を呼び、その後もシリーズ作品を大ヒットさせた。

     授与式は、11日に同市文化体育館で行われたDQのスペシャルコンサートの中で行われ、約1600人の聴衆が堀井さんを祝福した。

     称号を授与された堀井さんは、淡路島で過ごした子どもの頃の生活が、創作活動の原点といい、三熊山や大浜海岸など豊かな自然の中で遊び、実家近くにあった貸本屋で漫画本を読みあさった思い出を披露した。

     「淡路富士」と称される同市の先山せんざんに正月、初登りをしていたといい、「海や川、山がすぐそばにある恵まれた環境で育った。野を駆け、山を駆け、川や海で遊び、漫画を読んだことがドラゴンクエストにつながった」と振り返った。

     地元を離れて40年以上が過ぎたが、古里の風景や体験は心の中にあり、「近所にケーキ屋ができて、生クリームを初めて食べた時においしくて感激したのを今でも覚えている」。盆と正月には帰省していたとし、「様々な体験をした大好きな街です」と語った。

     市は、ゲーム産業の歴史に与えた功績をたたえるとともに、2008年からふるさと納税で同市に計9950万円を寄付したことに感謝し、昨年12月、市議会の議決を経て称号の贈呈を決めた。

     同市の名誉市民は、作詞家阿久悠さんらに続き12人目になる。(清水裕)

    2018年02月13日 11時07分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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