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    自殺率また最悪の秋田、出生率は23年連続最低

     秋田県の自殺率(人口10万人あたりの自殺者数)は昨年、全国最悪の24・3となったことが、厚生労働省のまとめで分かった。2015年以来、3年連続のワーストで、対策は急務となっている。出生率(人口1000人あたりの出生者数)については、23年連続で最低の5・4となり、先細りする状況に歯止めがかからない実態を、改めて浮き彫りにした。

     厚労省が1日発表した、17年1~12月の人口動態統計(概数)によると、本県の自殺者数は前年より1人増えて241人。自殺率は全国平均(16・4)を7・9ポイント上回る24・3(前年比0・5ポイント悪化)で、8年ぶりに前年を上回り、高止まりしている。一方、将来を担う子供の出生数は前年より270人減って5396人と、頭打ちの状態だ。

     厳しいデータが示され、佐竹知事は「自殺者数、自殺率ともに増加に転じ、残念な結果となった。出生数の低下に歯止めがかからない状況」とコメントし、深刻な受け止めを示した。

     県は自殺防止に向けて、市民団体や大学などと連携して意識啓発を行う県民運動を展開している。

     また、若年層の死因の1位が自殺であることから、県は今年度、教育関係者や市町村の担当職員らを対象に、悩んでいる児童・生徒のサインを見逃さないためのポイントなどをまとめたマニュアルを作成する。併せて、研修を実施し、地域の相談機関や支援団体などと連携した自殺防止策を徹底する方針だ。

     出生数の減少も止まる気配がない。1人の女性が一生に産む子供の推計値を示す合計特殊出生率は前年比0・04ポイント減の1・35で、47都道府県の中で39番目と低迷している。県は今年度からの「第3期ふるさと秋田元気創造プラン」で、21年に出生数を6000人とする目標を掲げる。

     出生数から死亡数を差し引いた「自然増減」では、前年より499人減ってマイナス1万27人。人口1000人あたりで換算した自然増減率は、マイナス10・1(前年比0・6ポイント悪化)と、6年連続で全国ワーストだった。特効薬は見当たらないが、県は「結婚や妊娠、出産の切れ目ない支援に、これまで以上に取り組む」(次世代・女性活躍推進課)と、手を尽くす考えだ。

     このほか、がんや脳血管疾患での死亡率、婚姻率でそれぞれ全国ワーストとなるなど、県民にとっては耳の痛い統計が並んだ。

    2018年06月13日 23時07分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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