北朝鮮発射ならロケットでも「迎撃」…浜田防衛相が強調政府は3日、北朝鮮が発射準備を進めている弾道ミサイルが日本に飛来した場合にミサイル防衛(MD)システムで迎撃するための対処方針を固めた。 北朝鮮は2月24日の談話で、人工衛星の実験通信衛星をロケットで打ち上げるための準備を進めていると発表した。しかし、実際には北東部にある発射基地で、長距離弾道ミサイル「テポドン2号」(射程4300〜6000キロ)か、その改良型(同1万キロ以上と推定)の発射準備を進めていると見られている。 浜田防衛相は3日の閣議後の記者会見で、発射時期について、「意図が分からないし、判断する材料がない」として情報収集に努める考えを示した。一方で、日本飛来時の対応については、「ロケットであっても制御を失って、わが国に落下する可能性があるとすれば、それに対処するのは当然だ」と強調した。 自衛隊法82条の2は「弾道ミサイル等」が日本に飛来した場合、人命や財産の被害を防ぐため、自衛隊の部隊が上空で破壊できると定めており、05年7月に成立した改正自衛隊法で制度化された。政府は当時の国会答弁で「弾道ミサイル等」の中に衛星打ち上げロケットや人工衛星が含まれるとの考えを示した。 MDシステムは、海上自衛隊イージス艦の海上配備型スタンダード・ミサイル3(SM3)が大気圏外で迎え撃ち、失敗した場合は、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット・ミサイル3(PAC3)が地上近く(高さ十数キロ)で迎撃する仕組みだ。SM3はイージス艦「こんごう」と「ちょうかい」の2隻、PAC3は首都圏の4か所と浜松、岐阜両基地の計6か所にそれぞれ配備されている。 同システムが実際に運用されたことはなく、過去3回の迎撃実験では、PAC3、SM3とも1回ずつ成功したが、難度を上げた昨年11月のSM3の実験では、ちょうかいが模擬弾を撃ち漏らした。防衛省幹部は「米軍の実験結果も踏まえると、迎撃に成功する確率は相当高いが、ミサイルの種類や発射場所、落下地点など様々な要素で変化する」と語っている。 (2009年3月3日19時45分 読売新聞)
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