横浜の高校生、新型インフルでないと判明…厚労省カナダへの研修旅行から帰国後、簡易検査で新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の「疑い症例」と診断された横浜市内の私立高校2年の男子生徒(17)について、厚生労働省は1日夕、詳細な遺伝子検査の結果、新型インフルエンザではなく、季節性インフルエンザのAソ連型だったと発表した。 名古屋市でも同日、米国から帰国した男性(33)が疑い症例と診断されたが、遺伝子検査でA香港型と判明。同省は感染者発見のために幅広い診断基準を採用しており、簡便な診断方法が確立するまでは同様のケースが続く可能性がある。 1日午後5時半から同省で記者会見した難波吉雄・新型インフルエンザ対策推進室長らによると、男子生徒については、国立感染症研究所が行った1回目の遺伝子検査でA香港型が否定され、Aソ連型か新型インフルエンザのどちらかに絞り込まれた。 しかし、ウイルスの量が少ないために確定はできず、その後、ウイルスの遺伝子を人工的に増やして、同じ検査を行ったところ、新型インフルエンザは陰性で、ソ連型が陽性と判明したという。 検査結果を受けて、同省は男子生徒に対し、感染症法による入院勧告を解除。一緒に研修旅行に参加した同級生らに実施する予定だった健康調査を取りやめた。主治医らによると、男子生徒は熱も下がり、快方に向かっているという。 一方、男子生徒が通っていた私立高校側では、「疑い」が否定された後も、念のため登校禁止などの措置を8日まで続ける予定。 同省の診断基準による疑い症例は、10日以内にメキシコなど発生国から戻るなどした人で、熱などの症状があり、簡易検査で陽性を示した人が対象。これについて、国立感染研の岡部信彦センター長は「新しいウイルスなので、大きく網をかけ、見落とさないようにしており、やむを得ない」と話す。同省では、より確度の高い検査方法の早期導入を目指している。 名古屋市の男性は4月28日に米国から帰国。発熱、せきなどの症状があったため、市内の医療機関で診察を受けていた。 (2009年5月2日01時55分 読売新聞)
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