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搾りかす利用「レモンポーク」…愛媛・岩城島

豚の健康状態をチェックする松浦さん

 「青いレモンの島」として知られる愛媛県上島町の岩城島で、レモンを飼料に使って育てられた「レモンポーク」が、新たな特産品として注目を集めている。

 廃棄処分されていたレモンの搾りかすを利用、ほどよくサシの入った甘みのある肉質が昨年の食肉産業展で最優秀賞を獲得し、同町の学校給食にも使われている。この4月にはインターネット販売も始める予定で、生産者は「子どもたちに、自分の島にこんなにおいしいものがあるんだと誇りに思ってもらいたい」と意気込んでいる。

 生産しているのは、約2000頭の豚を飼育する同町岩城、「松浦農場」の松浦史拓(ふみひろ)さん(35)。同島で生まれ、高校卒業後は約10年間、システムエンジニアとして広島で働いたが、「生活の基礎である一次産業をやりたい」と5年前に帰郷し、家業の養豚業を手伝い始めた。

 松浦さんは島の特産のレモンを加工した後に残る搾りかすが産業廃棄物として年間約8トン廃棄処分されていることに着目。豚の飼料に搾りかすを混ぜ、2007年に「レモンポーク」として売り出し、ブランド化を進めてきた。

 今治市の産直市「さいさいきて屋」や、同島の「いわぎ物産センター」で販売したところ、「肉が柔らかくてジューシー」などと評判になり、昨年4月に東京都で開かれた食肉産業展では、豚肉部門で最優秀賞に輝いた。

 農場の飼育舎では、松浦さんや従業員ら9人が毎日、半日がかりで豚に餌をやり、健康状態をチェックしている。松浦さんは「レモンに含まれるビタミンが風邪を引きやすい豚の健康を守り、食物繊維が豚の腸を整えてくれる。厚切りにして焼き、レモン汁をかけて食べると絶品ですよ」と話している。(奥原慎平)

2010年1月26日15時33分  読売新聞)
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