東京駅建材が津波で流出、回収の会社「使って」
2週間かけ拾い集められた約4万5000枚のスレート(熊谷産業で)=関口寛人撮影
東日本大震災による大津波では、屋根ぶきに使われる天然スレート(粘板岩)の産地・宮城県石巻市の倉庫が被災し、JR東京駅丸の内駅舎の復元工事のために保管されていた6万枚余りのスレートが流された。
駅舎の落成が来年3月に迫り、業者は「なんとか駅舎を完成させたい」と、がれきの中から1枚ずつ拾い集めた。JR東日本は15日、使用できるかどうか現地で調査する考えを明らかにした。
宮城県北部の北上川河口から約4キロ上流。文化財の屋根工事を手がける建築会社「熊谷産業」(石巻市北上町)は、追波湾から上ってきた津波にのみ込まれた。「がれきと泥水の塊が、次々とスレートを流していった」。避難場所から見ていた同社の武山貞範さん(34)は悔しそうに振り返る。
(2011年4月16日16時41分 読売新聞)