おだがいさまセンター…被災者同士が助け合い東日本大震災や東京電力福島第一原発事故で、福島県郡山市の避難所で暮らす被災者が助け合う「おだがいさま(お互いさま)センター」が被災者同士をつなぐ役割を担っている。 ボランティアを含め約120人が登録。活動が互いの心の支えとなっているようだ。 震災から3か月たった今も約760人の被災者が生活している郡山市のビッグパレットふくしま。センターはこの一角にあり、様々な相談や要望を受け付ける。これまでに、避難所周辺の草むしりをしたり、花を植えたりしたほか、主に農家を対象に、須賀川市内の農場見学などをしてきた。避難所生活が長引く中、潤いを感じてもらうことや無気力にならないようにするためだ。 きっかけは、避難所にできた喫茶コーナーだった。新潟県から来た社会福祉士北村育美さん(29)が、ボランティアとして温かいコーヒーを飲めるコーナーを作ったところ、被災者が自然と集まって運営を手伝い始めた。富岡町から避難してきた横田正さん(54)は、首都圏で10年以上コーヒー店を経営していた経験から、マスターを買って出た。コップを洗う人なども出て、被災者同士で話ができる場として好評を得て、二つ目のコーナーもできた。喫茶店のテーブルで一息ついていた女性(74)はコップ洗いなどもしており、「避難所で一日寝ているより、ここでおしゃべりしたほうが楽しい。あいさつするような仲もできました」と笑顔を見せた。 避難してきた人は、地域のつながりが断たれ、着の身着のまま避難してきた人も多い。県職員で避難所支援のため派遣された天野和彦さん(52)が、喫茶コーナーの利用を見て、被災者同士が助け合い、話をできる場を提供しようとセンターをつくったところ、被災者が次々と登録した。 避難所は、いずれ閉鎖すされるが、被災者が避難所から仮設住宅に移った後もつながりを維持できるよう、センターでは、仮設住宅にも同様のセンターをつくろうとしている。天野さんは「こうしたつながりを生かせば、孤独死なども出なくなるのではないか」と、具体的な活動を検討している。(星野達哉) (2011年6月20日18時50分 読売新聞)
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