車いす入らない、段差…障害者泣かせの仮設住宅東日本大震災で被災した身体障害者が入居した仮設住宅を巡り、車いすで玄関から出入りできなかったり、段差で転倒したりするなどのトラブルが起きている。 障害者や高齢者など「災害弱者」に配慮した仮設住宅の必要性は1995年の阪神大震災から指摘されているが、教訓は生かされていない。国もこうした状況を把握し、仮設住宅で障害者らがどのような問題を抱えているか実態調査に乗りだした。 低酸素脳症で重度の障害があり、車いす生活を送る宮城県石巻市の女性(12)は、外出する際、母親(41)に抱えられて縁側から出入りしている。7月に入居した仮設住宅は、入り口に段差解消のスロープが設置されているが、玄関の幅が狭く、幅が約60センチの車いすでは家の中に入れないからだ。 津波で全壊した自宅は、車いす生活のために、広い間口や介助できる風呂を備えていた。仮設住宅応募の際、車いす使用を伝えていたが、スロープ以外は健常者と同じ設備。市に頼み、縁側にスロープが新設されることになったが「なぜ車いすを考慮しなかったのか」と語る。 ダウン症の影響で視覚障害がある岩手県大船渡市の女性(27)は今月上旬、玄関の段差で転倒し、脳しんとうを起こした。一人で入浴できないため、母親(48)の介助を受けているが、浴室が狭く、無理な体勢でバランスを崩して足をひねったことも。2人は「毎日が不安」と訴える。 (2011年8月17日14時32分 読売新聞)
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