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「津波てんでんこ」訴え続けた山下文男さん死去

 津波の際は、てんでんばらばらで逃げることを意味する岩手県三陸地方の伝承「津波てんでんこ」の重要性を訴え続けた津波史研究家、山下文男(やましたふみお)さんが13日、肺炎のため盛岡市の病院で死去した。

 87歳だった。告別式は17日午後1時、同県大船渡市盛町みどり町20の1花祭苑。喪主は長男、允一(まさかず)氏。

 大船渡市生まれ。1896年の明治三陸地震津波で祖母ら親族3人が犠牲になり、9歳だった1933年の昭和三陸地震津波では高台に逃げて、難を逃れた。自らの体験を踏まえ、近代日本の津波史を研究。「『津波てんでんこ』近代日本の津波史」(新日本出版社)などの著作を通じ、津波の恐ろしさを訴え続けた。近年は津波の記憶を風化させまいと、学校などで体験を語る活動にも取り組んでいた。

 東日本大震災では、陸前高田市の病院に入院中、津波に襲われた。共産党中央委員会の文化部長も務めた。

2011年12月14日00時17分  読売新聞)

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