被災3県、献血足りず非常事態…他県が融通東日本大震災後、福島、宮城、岩手3県で献血者数が減り、輸血用血液が足りない状況が続いている。 東京電力福島第一原発事故があった福島では、献血バスの運行中止などの影響で、昨年3〜12月の献血者数が前年同期比30%減と大きく落ち込み、宮城、岩手もそれぞれ21%減、18%減。3県は3月以降、他県から輸血用血液を融通してもらっている。これほどの長期間他県から融通を受けるのは例がないといい、日本赤十字社は全国で献血への協力を呼びかけている。 福島県赤十字血液センターによると、原発事故後、同県内では巡回献血バスの運行が中止となり、昨年4月の献血者数は、200ミリ・リットルを1人分で換算すると、前年同月比96・3%減の408人になった。 5月以降は回復したものの、3〜12月の10か月間は前年同期比30%減の7万6859人となった。輸血用血液は、緊急時以外は各県で自給するのが原則だが、同県内では毎月、約1000人分の血液が足りない状況が続いている。 血液法では、県や市町村が年度ごとに採血目標量を決めて献血者を確保し、日赤が採血実務を担当するとされている。しかし、福島県では、警戒区域が設定されるなどして6万人以上が県外に避難し、市町村の計画は大きく外れた。原発がある相双地方は、昨年4〜11月に8058人分の確保を目指したが、実際にはその2割にも満たなかった。 宮城、岩手両県も、沿岸部での巡回献血バスの運行が減った影響で、それぞれ毎月約1000人、約300人分の血液不足が続く。 (2012年1月26日14時34分 読売新聞)
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