寒波で凍結、九電発電所停止…電力融通で綱渡り猛烈な寒波で、電力各社の電力供給が綱渡りの状態となっている。 3日早朝には、九州電力の新大分火力発電所(大分市)で、すべての発電設備が停止した。九電は電力6社から電力融通を受けるなどして突発的な大停電に陥る最悪の事態は回避した。しかし、九電の電力供給力に対する使用率は2日にも一時、需給が極めて厳しくなる目安の97%寸前まで上昇している。原子力発電所の再稼働ができない中、電力各社は厳しいやりくりを強いられている。 新大分発電所(総出力229万5000キロ・ワット)が停止したのは、燃料の液化天然ガス(LNG)の流量を調整する弁を動かす圧縮空気が通る配管が凍結し、燃料を供給できなくなったのが原因だ。九州地方はこの日、各地で観測史上最も低い気温を記録しており、配管内部の水分が凍結した。 九電は、東京電力や関西電力などからの計240万キロ・ワットの電力融通に加え、新大分発電所の配管を温めるなどし、順次復旧させている。この結果、九電の供給力は午前中に1518万キロ・ワットを確保できる見通しだ。一方、3日午前に予想される最大電力需要は1470万キロ・ワットだ。緊急時に電力使用量を抑制してもらう契約を結んでいる自動車メーカーなど大口46社に対し、最大37万キロ・ワット分の電力の節電を要請したが、供給力に対する使用率は一時、95%程度に高まるなど、綱渡りの状態が続いている。 (2012年2月3日13時11分 読売新聞)
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