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コラム

電脳明晰

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作業の履歴が一目で


パソコンのデータ流出事件が後を絶たない

 パソコンやネットを通じた犯罪が頻発している。その原因を究明し、被害を防ぐ新たなソフトが7日から発売された。パソコンで行った作業すべてを記録・監視する「スペクタープロ6・0」(AOSテクノロジーズ)だ。一足早く特別に体験してみた。(安田幸一)

STEP1  過去の閲覧記録完全追跡

 相次ぐ企業や官庁などの内部データ漏れは、職員らのパソコンの不正使用が原因の一つだ。ウイルスや悪意のあるネットサイトを通じて、思わぬ被害にあうこともある。原因究明には、パソコンユーザーが、端末でどのようなサイトを閲覧し、どのような作業をしていたのかを、細かくチェックする必要がある。

 このソフトを導入すれば、履歴が一目りょう然だ。「画面スナップショット」をクリックすると、過去の閲覧サイトの画面が、閲覧した順番通りに、本のページをめくるように自動再生される。「イベントサイドバー」を表示すれば、過去の閲覧の記録が、日付や時間ごとに整理され、完全に追跡できた。

STEP2  作成した手紙の内容も

 使用したソフトの履歴と、そのソフトを使った作業内容も記録される。試しに、文書作成ソフトで手紙を作成。スペクタープロを起動すると、文書内容がそのまま再現された。メールの文書や送信先なども、きちんと残されていた。

 パソコンを使用した時のキーボードの操作状況もわかる。例えば、ネット検索で入力したキーワードは、「タイプされたキーストローク」を選択すると、リストアップされる。会員限定サイトに入るパスワードさえも示された。

 「ユーザー使用状況」を選ぶと、1日のパソコン使用時間が時系列でわかるように、グラフで表示された。ユーザーのネット接続の様子も時系列でわかる。

STEP3  危険なサイトをブロック

 記録・監視だけでなく、ユーザーの不正使用をストップさせ、危険の拡大を防ぐ機能も備わっている。

 「ランキング」から「表示されたwebサイト」を選ぶと、閲覧時間順やアクセス数が多い順にサイトのリストが表示される。

 各サイトを代表するドメイン(住所)の右端には、「webサイトのブロック」というボタンが現れた。閲覧を制限したいサイトは、このボタンをクリックして指定する。

 AOSテクノロジーズでは「企業関係者だけでなく、ネット被害から子供を守るために、子供を持つ親に使用をお薦めしたい」と話している。

気づかれず使うことも

  1. 「ステルス」モードに設定すれば、パソコンにこのソフトが導入されていることが、ユーザーに気づかれない。
  2. あくまでも、ユーザーのネット被害と不正使用を防ぐ有効な監視ソフトとして使用することが大切だ。

記者の感想

 ネット社会は様々な恩恵をもたらす一方で、新たな犯罪の温床にもなった。不正を素早く見つけ、ネットに潜む悪意を遠ざけるために、このソフトは有効だろう。ただ、人のプライバシーに立ち入ることもできるため、使う側の自覚も必要と感じた。

情報漏えいもチェック

スペクタープロ6.0
 パソコンでのファイル操作やインターネット閲覧を記録・監視する。開いたメール、作成した文書、ダウンロードしたファイルなど、あらゆる作業内容を記録する。社内の情報漏えいや私的ネット利用をチェックできる。危険なサイトをブロックして、家族が犯罪に巻き込まれるのも防げる。AOSテクノロジーズ 標準価格1万3440円

フォルダ監視
 社内のネットワーク上にある共有フォルダーなどを監視し、ファイルの削除や上書きがされた時に知らせる無料ソフト。最大で255個のフォルダーを監視。URLは、http://www10.plala.or.jp/tukaeru/soft/ (YOMIURI PC編集部)

2007年9月9日  読売新聞)
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