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ザ エルダースクロールズ V: スカイリム剣と魔法の世界で自由に生きる
(c)2011 Bethesda Softworks LLC, a ZeniMax Media company. The Elder Scrolls, Skyrim, Bethesda, Bethesda Game Studios, Bethesda Softworks, ZeniMax and related logos are registered trademarks or trademarks of ZeniMax Media Inc. in the U.S. and/or other countries. All Rights Reserved.
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緻密に作り込まれた中世風の世界で、自由に冒険できるロールプレイング・ゲーム(RPG)。プレーヤーの行動で物語がダイナミックに変わるのを実感できる、新世代のRPGだ。 昨年11月に先行発売された米欧も含む出荷数は、合計で1000万を突破した。12月発売の日本版開発においては、登場人物たちが話す120万ワードもの膨大なセリフを、約70人の声優が吹き替えて収録したという。 舞台は"タムリエル"大陸北方の山岳地帯「スカイリム」。雪山が多く、美しくも厳しい自然環境の中に街や都市が点在し、盗賊や魔女らが暗躍する。帝国と反乱軍との対立も激化し混沌(こんとん)とする中で、プレーヤーは思いのままの生き方を選ぶことができる。ただし、自分の行動の結果はしっかり返ってくる。例えば、略奪を繰り返せば追われる者となり、監獄入りも覚悟しなければならない。 プレーすると、すぐに細部の作り込みに驚かされる。例えば本。この世界にある書物はすべて手にとって読むことができるのだ。内容もちゃんと書き込まれている。得られた知識で主人公の能力が向上することさえある。自宅を手に入れたら、書棚に並べることもできるし、店で売ってしまうこともできる。 伝説的モンスター、ドラゴンが復活し、人々はその脅威にもおびえている。従来のRPGではドラゴンのような大物モンスターはどこかダンジョンの奥で冒険者を待ち受けているものだった。だが、本作は違う。ありふれた平原を移動中でも、街で人と会話している時でも、ドラゴンはお構いなしで空からいきなり襲いかかってくるのだ。 確かにドラゴンだってドラゴンの都合で生きているわけで、このほうが自然である。いつ襲ってくるかわからないから緊迫感が増す。特に序盤はプレーヤー操る主人公の能力も装備も貧弱なので、ドラゴンは遭いたくない強敵だ。まがまがしい鳴き声が聞こえるとギクリとさせられる。冒険している感覚も、いやが上にも高まる。 自由といっても、プレーヤーが何をしたらいいかわからず困るということはないだろう。むしろ、やれること、やりたいことが多過ぎて迷うのが楽しい。帝国軍・反乱軍のどちらかに助太刀して決着をつけさせてもいいし、錬金術などで蓄財に励み、大きな街に家を買って結婚してもいい。盗賊の頭を目指す道もある。全部試すのも可能である。ドラゴン復活の謎を探る中心的ストーリーはあるが、寄り道の多さこそ本作の魅力だ。 複雑なゲーム故か不具合もいくつか確認されているが、随時修正が施されているので、ネットに接続してデータを更新するといいだろう。いずれにしても、同様なコンセプトのゲームは過去にもあったが、本作ほど鮮やかに「剣と魔法とドラゴンの世界」を構築してみせた例は過去にはなかったように思う。"世界最高峰のRPG"との売り文句も誇張ではないと感じさせる画期的なタイトルである。
(2012年2月2日 読売新聞)
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