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コラム

超モバイル活用

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活用の幅がさらに広がった「iPad 2」

画面1:時計アプリの「星空時景」。一定時間ごとに流れ星が現れる
画面2:F1好きにはたまらない「F1 2011 Timing App - Championship Pass」
画面3:新作映画も、DVDのレンタル開始と同時にリリースされる
画面4:旅先で、周辺の情報をすばやく探せる「トリップアドバイザー」
画面5:ドラムスのマルチタッチ操作は驚くほど秀逸だ
画面6:鍵盤を2段組みにしたり、フリック操作で音階を移動することも可能
画面7:各楽器を演奏(または自動演奏)して楽曲を作り上げることもできる
画面8:完成したビデオは「YouTube」や「facebook」に直接投稿できる

 タブレット端末に対して、パソコンを小さく薄くして指先で操作できるようにした情報機器、という程度の認識でいる方は多いだろう。

 もちろん間違ってはいないが、それだけでは語り尽くせないのが「iPad 2(アイパッドツー)」だ。

 1年前に「iPad」が登場したとき、筆者は初め、どのような使い方ができるのかをきちんと理解できていなかった。しかし使い始めてみると用途はどんどん膨らみ、今では欠かせないツールになっている。

 筆者の活用法の一例だが、記事を執筆するときなどは卓上に置いておき、時計、カレンダー、天気予報を表示したり、フォトスタンドとして使っている。フォトスタンドは標準の機能だが、その他は「App Store」から入手したアプリを使っている。

 これらを使う理由は、単に時間や天気予報を知りたいわけではない。とにかく表示が美しく、心休まるものが多いのだ。例えば、最近のお気に入りのひとつに、フォト時計アプリの「星空時景」がある(画面1)。

 また、モータースポーツの「F1(エフワン)」をテレビ観戦するときに欠かせないのが、「F1 2011 Timing App - Championship Pass」だ。このアプリは、練習走行から予選、決勝まで、リアルタイムに全車のタイムを表示し、どのドライバーがコース上のどこにいるのかがひと目でわかる。F1好きにお薦めのアプリだ(画面2)。

 その他にも、FMラジオを聴く、「iPod」の音楽を聴く、ミュージックビデオを見る、電子書籍を読む(雑誌がメーン)、辞典で調べ物をする(ただ眺めることも多い)、「Twitter(ツイッター)」や「facebook(フェイスブック)」の更新情報を確認するなど、本当に活用の幅は広い。

外出先での活用も

 「iPad 2」が薄く軽くなったことで、外出先へ持ち出す機会も増えそうだ。バッテリーが10時間持つので、1日外で使っても、バッテリー切れを心配する必要はない。

 電車や飛行機を使った長時間の移動時には、「iTunes Store」から映画をダウンロードしておき鑑賞できる(画面3)。もちろん、ウェブの閲覧やメールのチェックなどインターネットも使えるため、パソコンを持って出る必要がなくなる。

 また、旅行ガイドブックとしての活用法にも注目したい。旅行ガイドブックアプリをインストールしたり、「トリップアドバイザー」のように、現在地周辺のホテルやレストラン、観光地などを探せるアプリを使ったりしてもいい(画面4)。旅行関係のアプリだけでも、「App Store」には相当数公開されている。「iPad 2」にはカメラ機能が搭載されたので、写真やビデオを撮影して旅の記録を残すことも可能だ。

クリエイティブワークもこなす

 写真の編集、本格的な絵を描く、音楽を制作する、楽器で遊ぶ、ビデオを編集するなど、「iPad 2」はクリエイティブツールにもなる。

 写真編集アプリの「Photogene for iPad」や、ペイントアプリ「SketchBook Pro」(無料版の「SketchBook Express」もあり)などはとても多機能で、販売価格からは想像できないくらい本格的な写真編集やペイントを楽しめる。

 また、アップルからはレコーディングスタジオアプリ「GarageBand」(http://www.apple.com/jp/ipad/from-the-app-store/garageband.html)と、ビデオ編集アプリ「iMovie」(http://www.apple.com/jp/ipad/from-the-app-store/imovie.html)が販売されている。

 「GarageBand」は、音楽の基礎知識を持ち合わせていなくても、誰もが楽器演奏を楽しめ、楽曲の制作までができるアプリだ。

 演奏できる楽器には、ドラムス(画面5)、鍵盤楽器(画面6)、ギター、ベースがあり、いずれも指先で画面を触れるだけで演奏を楽しめる。マルチタッチ(複数の指による同時操作)対応なので、コード(和音)を演奏することも可能だ。

 例えばドラムスの場合、バスドラやスネア、タム、ハイハット、シンバル上に指を2本置くだけで、正確なリズムを刻み始める。このとき、指の間隔を横方向に広げるとリズムが3段階に変化し、上下方向に広げると音量が上がる。また、画面をタップする強さを検知し、弱くタップすると小さな音が、強くタップすると大きな音が鳴る。この操作は、感動を覚えるくらいよくできている。

 まったく楽器を演奏したことがない人でも、楽器を選んで適当にコードをタップすれば音楽になるし、気に入ったフレーズができたら録音もできる。録音した音源は8トラックのミキサーに保存され、別の楽器演奏を重ねながら全部で八つまでの音源を保存できる(画面7)。

 ギターを持っているなら「iPad 2」に接続して録音もできるし、ボーカルの録音も可能。とにかく、とても簡単に音楽を楽しめるアプリだ。一度触り出すと、あっという間に時間が経過するほどのめり込んでしまう。

 ここまで紹介したアプリは初代「iPad」でも利用できるが、ビデオ編集アプリの「iMovie」はカメラ機能を搭載した「iPad 2」でしか動作しない。

 こちらも、とても手軽にビデオ編集ができる秀逸なアプリだ。ビデオ編集というと難しいイメージがあるかもしれないが、「iMovie」を使ってみたら操作の簡単さと快適性に驚くことだろう。

 撮影した写真や動画、「iPod」に登録済みの音楽を自動で読み込むので、使いたい素材をタップして画面下部の編集画面に配置(動画の使いたい部分だけをあらかじめドラッグして指定可能)。右上にプレビューが表示される。

 あとは指先操作で、シーンの切り替え効果を設定したり、文字の挿入、BGMの設定などを行えばいい。完成したビデオは動画共有サイトの「YouTube」や「facebook」にそのまま投稿したり、パソコンへの転送などを行える(画面8)。

 実際に自分で操作してみないと、どれほど優れているアプリなのかわからないだろうが、機会があれば、ぜひ一度体験していただきたい。

 今回は、「iPad 2」の活用例を一部紹介したに過ぎない。「AppStore」には、iPad用のアプリが6万5000本以上あり、その中には自分の用途に合ったアプリがたくさんあるはずなので探してみよう。(テクニカルライター・小野 均)

 
<紹介したアプリ>
星空時景
販売:Writerhouse
価格:115円
入手先:http://itunes.apple.com/jp/app/id422755817?mt=8

トリップアドバイザー
販売:TripAdvisor
価格:無料
入手先:http://itunes.apple.com/jp/app/id284876795?mt=8

F1 2011 Timing App - Championship Pass
販売:Soft Pauer Limited
価格:3800円
入手先:http://itunes.apple.com/jp/app/f1-2011-timing-app-championship/id401619387?mt=8

Photogene for iPad
販売:Omer Shoor
価格:350円
入手先:http://itunes.apple.com/jp/app/photogene-for-ipad/id363448251?mt=8

SketchBook Pro
販売:Autodesk
価格:600円
入手先:http://itunes.apple.com/jp/app/sketchbook-pro/id364253478?mt=8

GarageBand
販売:Apple Inc.
価格:600円
入手先:http://itunes.apple.com/jp/app/garageband/id408709785?mt=8

iMovie
販売:Apple Inc.
価格:600円
入手先:http://itunes.apple.com/jp/app/imovie/id377298193?mt=8

 
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2011年5月25日  読売新聞)

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