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インターネットショッピング ヤフー×楽天市場自宅にいながら世界中の商品を購入できるインターネット通販の市場が拡大している。楽天が1997年に開設した「楽天市場」は従来と比べて格安だった出店料が当たり、仮想商店街で業界首位に躍り出た。インターネットのポータル(玄関)サイトで国内最大手のヤフーも99年に参入し、両社のサービス競争で、ネットを通じた買い物はますます便利になっていきそうだ。(山本貴徳) 縮まる消費者との距離楽天市場の当初の出店数は13社。2004年のプロ野球参入で楽天の知名度が上がったこともあり、今では2万店を超す。店舗販売に個人のネットオークションを加えた販売総額は4607億円(06年12月期)と、西武百貨店(07年2月期で4590億円)をしのぐ規模に拡大し、既存の流通業界を脅かす存在になりつつある。 楽天は、サイトに載せる写真の撮り方から、目立つキャッチコピーの付け方まで相談に応じる「ECコンサルタント」を設け、中小業者が出店しやすい体制を整えた。 楽天市場で買った商品を紹介した購入者のブログ(日記形式のホームページ)を読んだ人が、その商品を楽天市場で買った場合、ブログを書いた人に報酬を払う「アフィリエイト広告」も活用し、「利用者が引き寄せられるようなサイトを目指す」(小林正忠取締役)方針だ。 楽天の成功に刺激されたのがヤフーだ。出店料を楽天より安く設定し、店舗数は03年7月の241店から今年9月末には1万5718店と、楽天の約7割に迫った。07年3月期の店舗の売上高は前年度に比べて39%増の1716億円。これとは別に、ネットオークションの取扱高が7127億円(06年)あり、この分野では国内でダントツだ。 ヤフーでは、サイトを通じた買い物でたまるポイントをネットオークションの決済に利用できる。成長が見込めるファッション分野を充実させるため、1店舗の出品数を無制限にしたプランを11月末に始める。 ニュースや天気予報も充実したポータルサイトの閲覧回数は1日平均16億回に上る。「閲覧してくれた人が最終的に(通販サイトの)カートにのせてくれたらいい」(今村耕一ショッピング事業部長)と相乗効果を狙う。 ネット通販は、90年代以降、大手商社などが取り組んだが、いずれも長続きしなかった。出店料が数十万〜100万円と高く店舗が増えなかったうえ、各店のサイトも使い勝手が悪く、ほとんど更新されなかったからだ。 仮想商店街やネットオークションの経験者は、パソコン利用者の1割に過ぎないと言われており、市場拡大への期待は大きい。将来、ネット通販は携帯電話による利用者が半数を占めるとの予想もある。インターネットに接続できるテレビが普及すれば、消費者と仮想商店街との「距離」はさらに縮まる。 ただ、ネット通販は、購入者の住所や氏名、クレジットカード番号などの個人情報の流出や、利用者を狙う詐欺といった犯罪の温床にもなりやすい。ネット社会の最先端を走る両社は、利用者が安心できる環境を自社のサイト内で確立する責務も負っている。 (2007年11月13日 読売新聞)
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