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ポッドキャストのインフラ整える大きな可能性を秘めたサービス―― いつごろからポッドキャストに注目していたのですか。
山下 今年の春先から、どのようなサービスを展開するか企画案を練り始め、構想をまとめました。現在は10人程度でプロジェクトを動かしています。 ポッドキャストが流行りそうだから始めたのではなく、動きを起こすために始めたプロジェクトです。流行に乗るのではなく、流行を作り出そうと思っています。 ―― 一般への浸透は。
山下 まだまだです。 11月初旬に調査を行ったところ、携帯プレーヤーの所有率は約2割。ポッドキャストの認知率は4割弱でしたが、実際に聞いているという人は1割にも満たない状況でした。 しかし、番組の配信実数を見る限り、かなりの数がダウンロードされています。認知度が上がれば、計り知れない勢いで伸びる可能性があります。 米国のリサーチだと、パソコンでポッドキャストを聞いている人が8割超。携帯プレーヤーで聞いている人は2割だけという点は日本の所有率と一致しています。 まずはプレーヤーを持っていない8割に聞いてもらう方法を考えるのが大事でしょう。キャステラに便利な機能をつけているのはそのためです。 ―― お二人はどのような番組を聞いているのですか。
山下 私は落語とニュースです。セミプロのカバー音楽ばかりを流している人の番組もよく聞きます。 清水 私は、キャステラのために用意したサッカーの三浦和義(カズ)選手の番組や、有名DJのインタビュー番組を聞いています。前者はカズ選手と弊社スタッフとの電話での会話を収録しており、テレビとは全く違った一面がうかがえます。 実は、私たちも社内の会議を録音して配信していますが、録音されることを意識した声と、日常会話を録音した声とでは、トーンも内容も全く違います。録られていることを意識しないまま収録された番組は面白いですね。 ―― 2006年の見通しは。
山下 リスナーも発信者も絶対に増えます。iTunesがポッドキャストに対応した今年は「ポッドキャスト元年」でした。来年は、ポッドキャストをビジネスに生かす年になるでしょう。 ポッドキャスト・ビジネスは、プロモーション番組を流す方法とCMを挿入する方法、あとは番組自体に課金する方法が考えられます。 キャステラにも番組に合った広告が自動的に付くようにしたり、課金システムを備えたりしたいのですが、広告の取り扱いや権利処理のワークフローなど、決めなくてはならないことが山ほどあります。一つひとつ段取りを踏みながら進めていきます。 ポッドキャストにまだ触っていない人は、とにかく番組を聞いてみてください。きっと生活が変わると思います。 清水 自分の声を収録して発信するのは気持ちがいいので、ぜひ体験してもらいたいですね。 番組を探しやすくしたり、聞きやすくしたりという土台はこちらで整えます。利用者には、さらに多くの番組を発信してもらいたいです。(石井 重聡) (2005年12月20日 読売新聞)
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