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「ケータイコミック」人気の秘密

男性、年配者にも楽しんでほしい

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 一番見てくれる人が多いのは、通勤通学の時間帯かと思っていましたが、実際は23時過ぎという深夜の時間帯でした
――顧客獲得のために注力している点は?

大橋 携帯電話のサイトですから、気に入らなければすぐやめられてしまいます。なるべくやめないでいてもらうために、読者との接点を大事にしようと心がけています。

 具体的には、読まれる商品を出していくのはもちろん、「こんな作品がありますよ」などの情報をお知らせしたり、サイト構造の変更やわかりにくい表記の修正を重ねたりして、便利で使いやすいサイトになるよう工夫しています。

 クレームが来ることもありますが、その99%はメールです。電話でのクレームだと、対応後にもう一度電話してくるケースはありませんが、メールの場合はお礼メールが来ることがあるんです。良い対応をして、「お礼メール率」をなるべく上げていきたいですね。

――ケータイコミック市場の今後は?

大橋 ここ3年ほど、市場は倍々のペースで伸びていて、現在は参入事業者が大小合わせて100社近くあります。最近では、出版社ではないモバイル系の業者がどんどん入って来ていて、市場はまだまだ広がっていくと感じています。

 雑誌はメジャー誌の休刊が話題になったりしていますが、一方で、ケータイコミックのようなデジタル化されたコンテンツの市場は伸びています。ケータイコミックは、雑誌の代わりになるメディアとして位置づけてもらえるようになるのではないでしょうか。

――これから伸ばしたい分野は?

大橋 一つは男性を開拓することです。今は女性中心のサイトになっているので、男性が入って来にくいかもしれません。利用者のすそ野を広げていくことが、パイの拡大につながると思っています。

 もう一つは、40歳代以上の人にも読んでもらえるようにすることです。素材を選び、吹き出しの文字を見やすくするなど工夫して、年齢が上の人でも楽しんでもらえるようなサイト作りを考えたいですね。

――NTTソルマーレはケータイコミックの会社として設立されたのですか。

大橋 当社は2002年4月に設立された、NTT西日本の子会社です。最初は市街地などに置いた専用端末に、光ファイバーを通じてニュースやゲームなどのコンテンツを配信し、PDA(電子手帳のような携帯情報端末)にダウンロードして使ってもらうというサービスを提供していました。

 残念ながらこの事業はうまく行きませんでしたが、配信したコンテンツの中でマンガだけはそれなりに売れていました。そこで、2003年冬にauがパケット定額制を始めたのを機に、「これからはケータイで商売すべきだ」と事業の転換を図ったのです。

 今はケータイコミックに集中しています。時代の変わり目にあたって、チャンスをつかむことができたと思っています。大勢の人にケータイコミックを買っていただけるのは無上の喜びです。(メディア戦略局 新井庸夫)

2008年8月11日  読売新聞)
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