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ブロガー巻き込み、口コミを起こす

商品情報配布からイベント招待まで

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本田哲也  ほんだ・てつや
ブルーカレント・ジャパン株式会社代表取締役社長
 1970年、福島県会津若松市生まれ。95年、高崎経済大学経済学部卒業。セガの海外事業部を経て、99年、米国を本拠地に置くPR会社フライシュマン・ヒラードの日本法人に入社。2004年より同社のバイスプレジデント。2006年8月、「ブルーカレント・ジャパン」の設立に伴い、同社代表取締役社長に就任。国内外の大手製薬企業、生活用品メーカー、エンターテインメント企業などを対象に、インフルエンサー・マーケティング・プログラムの策定・実施を手がける。著書に「その1人が30万人を動かす!」(東洋経済)がある。

 商品購入の前にネットで評判を検索したことのある人は多いだろう。ブログの普及により、製品やサービスの口コミ情報はますます増えている。こうした情報を企業の販売促進に結びつけたのが、ブルーカレント・ジャパンの本田哲也社長だ。

――ブロガーの口コミを、製品やサービスのPRに利用するサービスを始められましたね。

本田 「ライブドアブログ」を運営するライブドアさんや、「アメブロ」のサイバーエージェントさんと提携し、合計560万人以上のブロガーをネットワーク化しました。商品情報や製品サンプルを配布したりするだけでなく、イベントに招いたりすることもできます。その結果、ブロガーが商品の感想などをブログに書いてくれれば、一般の広告よりも効果的なPRが期待できると考えています。

――利用する企業は増えていますか。

本田 昨年4月の時点で3、4社だった顧客企業が、今では100社を超えています。

――商品情報配布、サンプル配布、イベントへの招待のうち、どれが効果的でしょうか。

本田 イベントへの招待がよいと感じています。実際にブロガーと顔を合わせて、人間関係を作ることが成功につながっているようです。

――イベントはどんな内容でしょうか。

本田 昨年開いた女性用脱毛器のイベントを紹介しましょう。美容やファッションのことをひんぱんに書いていてページビューが多いブロガーに、イベント開催の案内を送ります。イベントは銀座のレストランで日中に開催し、ファッションショーを見たり、タレントの美容の話を聞いたりします。その場で機器にも触れたうえで、商品をサンプルとして持って帰ってもらいます。

――ブロガーは何人くらい参加したのでしょうか。

本田 約200人に案内を出したところ、35人が参加してくれました。サンプルが提供されるだけで、謝礼や交通費などは支給されませんが、会社を半日休んで来てくれた女性もいました。そこまでして来てくれる理由は、一つはブロガーとして取り上げる話題を常に探しているからだと思います。私たちの立場は情報提供に徹し、書く書かないはもちろん、内容が好意的か批判的かも任せ切りです。記者発表と同じですね。

――何人がブログに書きましたか。

本田 実は全員が書いてくれて、内容もほぼ好意的だったので驚きました。彼らが書いた記事は、イベント終了後2週間で約30万ページビューも閲覧されました。30万回の閲覧をバナー広告で達成しようとすると約2000万円の費用がかかります。このイベントはその3分の1ほどの費用で実現できましたので、費用対効果は高いといえるでしょう。バナー広告が誘導する先は公式ホームページですが、ブロガーが書く内容は口コミですので、読み手からは、本音が読める、信用できると受け止めてもらえます。

2008年9月25日  読売新聞)
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