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「個人間金融を根付かせたい」

実名明かさず、お金を貸し借り

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妹尾賢俊  せのお・ただとし
マネオ代表取締役社長
1973年鹿児島県生まれ。一橋大経卒。1997年東京三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に入行し、主に法人営業畑を歩む。2007年に退職し、現職。

 インターネット上のサイトを通じて、お金を借りたい人と貸したい人とを仲介するサービス「ソーシャルレンディング」。米国の「プロスパー」や英国の「ゾーパ」など海外では20サイト以上がビジネス展開しているが、日本ではmaneo(マネオ)が初参入となる。妹尾賢俊社長に、ビジネスの仕組みや今後の可能性について聞いた。

――基本的な仕組みを教えてください。

 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて、個人同士がお金の貸し借りをするものです。

 お金を借りたい人は会員登録し、借り入れの目的や希望金額、金利、経済状況などを告知します。これに対し、貸したい人は、借り手の情報を見て信用できそうな人を選び、金額と金利を示します。もし、一人の借り手に対して、複数の貸し手が現れた場合は、より低い金利を提示した人から優先して貸し出すことになります。オークションと同じような仕組みです。

 貸し出しの条件が決まったら、あらかじめマネオが貸し手から預かったお金を、借り手に振り込みます。返済もマネオを通じて行います。借り手が支払う利息の中から、マネオは手数料を受け取ります。

――利用者の利点は何でしょうか。

 借り手は、銀行や消費者金融に比べて低い金利で融資を受けられる可能性があり、逆に、貸し手は銀行預金よりも高い金利を得られる可能性があります。

 銀行の教育ローンやマイカーローンなどの金利は主に5〜13%。一方で、個人の普通預金の金利は極めて低く抑えられています。銀行は、この金利差で得られる収入を人件費や店舗・システムの維持費用などに充てています。

 我々の場合、店舗はありませんし、インターネットを使うことで人件費やシステムの費用が少なくて済むので、コストを利用者に還元できます。

――どんな人を顧客に見込んでいますか。

 主に結婚資金や車の購入など使い道がはっきりしていて、銀行のローンよりも低い金利で借りたいと考える人たちです。借り手は年収が300万円以上あることを条件にしています。

――日本のSNS利用者は実名を明かさないのが一般的ですが、マネオはどうしますか。

 貸し手と借り手は、どちらも匿名で情報のやり取りをすることができます。ただし、お金を借りる際には、利用目的と借入期間のほか、家族構成、年収、住宅ローンの有無などについて、最低限の情報を公開する必要があります。

 借り手は、自分の職業や趣味などの個人情報をプロフィール欄に書き込んで披露することで、貸し手からの信用度をより高めることができますし、貸し手は詳しいお金の使い道について電子掲示板などで質問することができます。

2008年10月8日  読売新聞)
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