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放送・通信融合の試金石…ネットに番組有料配信

 日本テレビ放送網が、テレビ番組を、有料でインターネット配信するサービスを今秋から始めることが明らかになった。フジテレビジョンも12日、スポーツ番組などをネット配信すると正式発表した。通信会社による動画配信の攻勢に対抗し、豊富なコンテンツ(番組)を持つ放送会社自らが、ネット事業に本格的に乗り出す形だ。著作権の複雑な権利処理などの課題が横たわるが、「放送と通信の融合」に向けた動きとして注目される。

 日本テレビ、フジテレビとも、番組を好きな時にいつでも見られる「ビデオ・オン・デマンド」(VOD)方式で流すが、複製は出来ないようにする。

 「フジテレビ On Demand」では、13日から始まるバレーボール女子・ワールドグランプリの決勝ラウンド全15試合を提携先のインターネット接続事業者のサイトで見られるようにするほか、8月から通信衛星(CS)放送向け番組「みんなの鉄道」などを順次、有料で流す。ライブドアも今後、提携先事業者に加わる見通しだ。

 一方、日本テレビでは、会員制のサイトを開設した上で、著作権者らの了解が得られた過去のドラマやバラエティーといった地上波番組の配信に取り組む。パソコン向けに3〜15分間に編集し直して配信するのが特徴だ。15分を超えるドラマなどは数回に分けて流す。海外の放送局からも番組を調達する計画だ。

 背景には、広告収入に頼るだけでは限界があるとのテレビ業界の危機感があり、各局とも「具体的に決まったものはないが検討はしている」(テレビ朝日)。

 ただ、業界内では番組をネットで、しかも有料で見る視聴者がどれだけいるのかと、慎重論も根強い。ある民放役員は「権利処理の手間やコストを考えると、どこまでビジネスになるか手探りの状態だ」と率直に話す。日本テレビやフジテレビの取り組みはネット配信の行方を占う試金石になりそうだ。

放送会社による番組のネット配信の主な取り組み
フジテレビ7月中旬から有料配信スタート。バレーボール女子・ワールドグランプリの試合(原則525円)。そのほか、CS放送の番組(格210円)が中心だが、今後は地上波番組も検討
日本テレビ・今秋から有料配信。1番組100円程度。権利処理済みの番組を3〜15分間に編集して見やすく。番組連動の広告の収入源に。
・ソニー系の配信会社に出資
フジテレビ
TBS
テレビ朝日
NTTグループや電機メーカーなどと共同で配信会社「トレソーラ」を2002年に設立。期間限定で試験的に有料配信
2005年7月13日  読売新聞)
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