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NHK収入増で受信料下げ圧力必至NHKの橋本元一会長は17日、2007年度の予算や重点事業を示す「07年度収支予算と事業計画」を菅総務相に提出した。受信料収入は06年度予算比で190億円増の6130億円と、予算ベースで3年ぶりの増収を見込んでいる。受信料収入の回復実態が示されたことで、値下げや経営効率化を求める声が一段と強まりそうだ。(香取直武) 督促効果NHKの07年度予算は、受信料を含む全体の事業収入を06年度予算比131億円増の6348億円と見込んでいる。06年度の受信料収入実績も予算を120億円上回る見通しだ。 受信料収入は、不正経理など一連の不祥事で不払い件数が増加し、実績ベースで04〜05年度と2年連続で減少した。今回、増収基調に転じるのは、昨年秋に簡易裁判所を通じた督促を開始するなど、不払いに厳しく臨む姿勢を示したことによる「アナウンス効果」も大きいとみられる。 不祥事を理由とした不払い件数は、ピークだった05年11月の128万件から昨年11月には103万8000件に減少し、現在は「100万件を切った」(NHK幹部)模様だ。 支払い義務化ただ、本来、契約を結ぶべき対象者のうち、2割強にあたる約1000万件が未契約だ。さらに、経済的な理由や不祥事を理由とした支払い拒否などによる不払いを合わせると、約3割が受信料を払っていないのが現状だ。 総務省は、08年度にも受信料の支払いを義務化するための放送法改正案を通常国会に提出し、視聴者の不公平感を解消する方針だ。義務化から5年で支払率が85%に上昇すれば約1200億円の増収効果があるとみられる。 経費削減要求菅総務相は、08年度に2割程度の受信料値下げをNHKに要請する方針だ。歌番組などの娯楽部門は07年度に分社して本体をスリム化するなど、一層の経費削減も求めている。 NHKの橋本会長は17日、「放送の充実などを見極めたうえでお答えするしかない」と値下げに難色を示しているが、菅総務相は17日、記者団に対し「値下げをしなければ、(受信料支払いを)義務化すべきでない」と述べ、改めて受信料値下げを求めていく考えを強調した。 06年度の契約増加数は目標の10万件に対して1万件にとどまり、07年度は20万件増を見込むものの、未契約状態の改善にはほど遠い。受信料義務化の前提として、値下げや経営効率化の圧力が高まりつつある。 番組関係6%増NHKの07年度予算で、国内放送費のうち番組関係は、2118億円と前年度比6・2%の増となった。総合テレビでは、団塊世代を中心とした中高年層向けの番組を午後10時台に編成し、地方が抱える諸問題を取り上げる「地域応援キャンペーン」も展開する。 衛星放送では、現在の3波の役割を明確化する。デジタルハイビジョンでは大型企画を充実させ、衛星第1はニュース、情報、スポーツ番組に特化。衛星第2は、若者向け番組を強化する。 (2007年1月18日 読売新聞)
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