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GPS携帯に防犯・位置情報の新サービス続々携帯電話で110番や119番に通報した際、発信場所を自動的に知らせる「位置情報通知システム」の装着が、4月以降に発売される大容量、高速の第3世代(3G)携帯に義務化される。(河野越男) 第3世代に「通知システム」義務化携帯大手3社はこれに合わせ、お年寄りや子供の居場所を確認できる防犯機能付きの機種を拡充している。携帯画面の地図上に目的地までの道順を示すなど、位置情報を活用した新サービスも相次いで登場している。 増える110番位置情報通知システムの搭載が義務づけられる背景には、携帯電話からの110番などの発信が増えている事情がある。2005年に全国の警察に通報された110番件数(939万件)のうち、携帯からの発信は59%と半数を上回った。しかし、携帯の場合は発信者自身が現在地の説明をうまくできないケースが多く、発信場所の早期の把握が課題となっていた。 このため、情報通信審議会(総務相の諮問機関)は04年6月、3G以降の携帯は基本的に、位置情報を把握できる「全地球測位システム(GPS)」方式を搭載するよう答申した。 総務省はこれを踏まえ、NTTドコモの「FOMA(フォーマ)」などの3G機種を対象に、4月から義務化に踏み切る。総務省はGPS携帯の普及目標を09年に全体の50%、11年には90%を掲げており、今後、GPS携帯が普及すれば、発信地の特定は容易になる見通しだ。 子供、高齢者向けGPS携帯は所有者の居場所がわかるため、誘拐や連れ去りなどの犯罪に効果が期待されている。 NTTドコモの子供向け携帯端末「SA800i」は、1月末までの発売後10か月の販売台数が31万台を超えるヒットとなった。子供や高齢者などの位置確認サイト「イマドコサーチ」(月額210円)の利用ができるうえに、大音響の緊急ブザーが鳴る機能などがついている。 KDDIが2月に投入した機種「Sweets cute(スイーツキュート)」は、携帯の位置情報を2時間にわたって専用サイトで追跡できるサービスに対応しており、子供が犯罪に巻き込まれ、携帯の電源を第三者に切られた場合も、なお電波を発信し続けて、携帯電話やパソコンで居場所を把握できるとしている。使用に応じ、通信料はかかるが、基本料金は無料だ。ソフトバンクモバイルも2月にGPS機能付きの子供向け携帯「812T」を発売した。 ドコモとKDDIは、携帯電話をなくした利用者が、サイトから携帯の場所を探せるサービスも始めている。 携帯サイトも充実経路検索サービスのナビタイムジャパン(東京)やゼンリンデータコム(同)は、携帯の画面に現在地周辺の地図を示し、カーナビのように目的地までの道順や所要時間を案内するナビサービス(月額210円〜367円)を充実させた。 ナビタイムは、現在地の周囲にある飲食店や宿泊施設を検索できる機能も備えており、飲食店などからの登録料収入を検討している。 外資系損害保険会社のチューリッヒ保険は3月下旬、契約者が事故現場などからGPS携帯で専用サイトに接続すれば、位置情報が自動的に登録される無料のシステムを導入する。 最寄りの自動車修理会社に位置を連絡し、到着までの時間を短縮できる効果が見込めるという。KDDI向けから開始し、順次拡大する計画だ。 こうしたサービスは、110番などの緊急通報と違い、利用者の承認なく位置情報が通知されることはない。 (2007年2月28日 読売新聞)
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