ドコモ減収、2社好調…携帯4〜12月期
3社とも通話収入減
携帯電話大手3社の2007年4〜12月期連結決算が7日出そろった。割安な料金プランで契約数を急速に伸ばすソフトバンクモバイルが、KDDIとともに増収増益を記録した一方、最大手のNTTドコモはここ1〜2年の苦戦を反映し、減収減益となった。ただ、主力の通話料収入は3社とも落ち込んでおり、今後は携帯からのネット利用を促し、動画などのデータ配信サービスで差別化を図れるかどうかがカギとなりそうだ。
ソフトバンク傘下の携帯電話会社ソフトバンクモバイルは、07年4〜12月の契約純増数(新規契約数から解約数を差し引いたもの)が170万件と、前年同期(29万件)の6倍弱に膨らんだ。KDDIも、得意とする独自の音楽配信サービスが引き続き人気を集め、契約数を着実に伸ばした。
これに対して、ドコモは06年10月の番号持ち運び制度導入以降、他社への顧客流出に歯止めがかからない状況だ。07年8月に導入した割引料金プランも、利用者の獲得に十分には寄与していない。02年末に60%近かった契約シェアは、08年1月末に52・7%まで低下しており、50%の大台割れが現実味を帯びてきた。
携帯電話からメールやインターネットを利用するケースが一般的になったことで、収入の3分の2前後を占める音声による通話料は、各社とも減少している。4〜12月期は、前年同期と比べた減少率がソフトバンクは20%以上、ドコモ、KDDIは10%以上にのぼった。このため、3社は今後、「ネットに接続するマシン」(孫正義・ソフトバンク社長)としての機能を積極的に売り込む方針だ。
ソフトバンクは春商戦向けに、データを取り込む速度を速めた新サービス「3・5世代」の対応機種を増やした。ドコモも、ネット検索大手のグーグルと提携し、最新機種は動画投稿サイト「ユーチューブ」の視聴も可能にしている。(河野越男)
(2008年2月8日 読売新聞)