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使用済み携帯、回収進まず総務省が使用済み携帯電話のリサイクル強化に乗り出した。 携帯電話に使用されている希少金属(レアメタル)や貴金属はレアメタルの価格高騰で「都市鉱山」とも呼ばれるが、個人情報の流出を恐れて手放さない利用者が多い。端末を買い替えてもカメラやゲーム機として利用するケースもあり、回収実績は低迷している。(山本貴徳) 「都市鉱山」にはレアメタル総務省は4日開いた携帯電話のリサイクルに関する研究会で回収策の本格検討を開始した。精密機器に不可欠な貴金属や埋蔵量の少ないレアメタルを携帯電話から回収しようという狙いだ。 携帯電話1台からは0・03グラム程度の金が回収できるとされる。金の鉱石1トンから採取される金は10グラム程度。仮に携帯電話1トン分(約1万2500台)から金を回収すれば約400グラムに達する計算だ。資源の少ない日本にとって都市鉱山は「宝の山」になりうるとの見方もある。 液晶パネル、カメラ、振動モーターなどにもインジウム、ニッケル、ネオジムといったレアメタル10種類以上が使われており、これらの金属も液晶テレビやパソコンのハードディスクなどに再利用できる。 しかし、携帯電話の回収台数は2000年度の1361万台をピークに減少、07年度は644万台と、約5000万台の出荷台数の1割強にとどまっている。 携帯各社は直営店や量販店などに回収箱を置き、電話機や電池、充電器の自主回収を行っているものの、回収は進んでいない。 登録した電話番号など個人情報の流出を恐れ、使用済みの電話機を手放さない利用者が増えていることが最大の要因だ。携帯端末自体が高機能化し、買い替えても目覚まし時計やゲーム機、デジタルカメラとして利用する人も多い。新しい機種に買い替えた際、古い機種の「着メロ」やゲームを移せないことも回収率の低下に影響している。 この日の会合では、出席者から「古い電話機を返せば新しい電話機が値引きされるなど、利用者に訴える動機付けが必要」など通信各社の協力を求める意見が相次いだ。総務省は携帯各社に回収率の数値目標などを導入したい考えだが、回収を阻む要因が多岐にわたっているだけに実効性のある対策を打ち出せるかどうかが問われる。 (2008年11月5日 読売新聞)
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