アップル、アプリ訴求に特化した広告開始
クリック課金の『iAd for Developers』 1月から日本国内で
米国 Apple は、iPhone アプリ上に配信する広告プラットフォーム「iAd」のひとつ『iAd for Developers』の日本国内での展開を2012年1月から開始した。
大手の広告主では、リクルートが提供する iPhone アプリ「ホットペッパー グルメ」で同広告プログラムの導入を開始している。
日本国内における「iAd」は、企業がブランディングなどの目的で動画やアニメーションなどのリッチコンテンツを配信しブランド認知の向上をはかることができる『iAd for Brands』を2011年8月から提供し、自動車メーカーや飲料メーカー、鉄道会社など多くの企業が iPhone ユーザー向けにインタラクティブキャンペーンを展開しているが、『iAd for Developers』は iPhone アプリのダウンロード訴求に特化した広告プログラム。『iAd for Brands』とは異なり、クリエイティブのカスタマイズを行うことはできないが、料金は CPC(Cost Per Click)での課金となるため、アプリ開発者は効率的に iPhone ユーザーにアプリのダウンロードを訴求することができる。
一方、「iAd」は現在も多くのアプリ開発者が収益源としてアプリ内にその広告を掲載しているが、『iAd for Developers』は『iAd for Brands』と同様、アプリ開発者が自分のアプリの中に広告を掲載して収益を得ることができため、広告掲載による収益を原資として『iAd for Developers』に出稿し、更に集まったユーザーに対して広告を配信して収益を得るというエコシステムが成り立つ。
潤沢な資金を持つ大手企業などとは異なり、広告などに十分な予算が割けないアプリ開発者の多くは、いかに多くのユーザーにアプリを知ってもらい、利用してもらうかという点で大きな課題を抱えていたが、「iAd」を構成する2つのプログラムが本格的に始まることにより、「広告掲載→収益化→広告出稿→ユーザー増加」というストーリーが、予算がなくても描けることになり、今後アプリ開発者の中で導入が進むことが予想される。
(2012年1月20日 読売新聞)