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Macでもウイルス対策は必要?

 「マッキントッシュパソコン(Mac)はウイルスに強いと聞きますが、対策をしなくても大丈夫でしょうか?」

Macを狙ったウイルスは、数は少なくても、侵入されると非常に危険。ネットショッピングなどのサービスを利用するなら、ウイルス対策は不可欠です。

<ウイルスバスター2010>
ウィンドウズとMac、どちらにもインストールできるようになった「ウイルスバスター2010」
基本画面がこちら。アイコン表示でパソコンの状態を表示する
フィッシング詐欺機能も利用できる
危険なサイトへのアクセスを未然に防ぐ
<カスペルスキー アンチウイルス for Mac>
カスペルスキー アンチウイルス for Macのパッケージ。11月13日発売予定
ソフトの基本画面。シンプルで洗練されたインターフェースになっている
マルウエアは侵入時、スキャン時に検知し、自動駆除する
個人情報を盗み出すスパイウエアや広告を表示するアドウエアも駆除の対象だ

 Macはウイルスに感染しない――。パソコンに詳しい人ほど、Macの安全神話を信じている人が多いようです。しかし、この常識は、一昔前のものになりつつあります。なぜなら近ごろ、Macを狙ったマルウエア(悪意のあるアプリケーション)が増えてきているからです。昨年の事例ですが、「MacSweeper」という偽のセキュリティー対策ソフトが出回ったことがあります。このときは、虚偽の警告画面を表示し、偽セキュリティー対策ソフトの購入を強いるというものでした。

 今年に入ってからも、ネット動画の再生に必要なファイルと偽りマルウエアをダウンロードさせたり、最新MacOSの無償提供を誘い水にマルウエアをダウンロードさせたりするなど、Macを攻撃対象とした事例がいくつも報告されています。

 こうしたMacを狙ったマルウエアは、ウィンドウズを狙ったマルウエアの1%未満かもしれません。しかし、マルウエアが金銭を詐取する目的で作られている以上、侵入されれば大きな損害を被ります。Macユーザーの多くが、ウイルス対策ソフトを使っていないという調査結果もあります。Macユーザーは狙いやすい……などと攻撃者に思われたら、マルウエアの数は増えていくことでしょう。今後、Macへの攻撃を拡大させないためにも、各ユーザーがセキュリティーへの意識を高めていくことが求められています。

OSを問わない「フィッシング詐欺」にも注意

 マルウエアと並び、いまだになくならない攻撃方法が「フィッシング詐欺」です。クレジットカード会社やオンラインバンク業者を装い、利用者にメールを送付。本文中のURLアドレスから偽のログインページへと誘導し、IDやパスワードを盗み取るという方法です。誘導先の偽サイトは本物そっくりに作られていて、一目見ただけでは偽物とは判別できません。

 困ったことに、手口も年々巧妙化しています。トレンドマイクロが運営する啓蒙サイト「インターネット・セキュリティ・ナレッジ」では、クレジットカード番号を盗み出した次のような手口が紹介されています。路上駐車中の自動車に駐車違反を通知する偽のシールを張り付け、自動車のオーナーがシールに書かれた偽のホームページへアクセスするように誘導したものです。

 こうしたフィッシング詐欺は、ウィンドウズだろうがMacだろうが関係ありません。偽のサイトへと誘導されると、OSを問わずIDやパスワードを盗まれる可能性があります。ブラウザーソフト自体にフィッシング詐欺対策機能を備えていても、100%防げるとは限りません。偽サイトへと誘導させる危険があることを頭に入れて行動することが必要です。

Mac向けセキュリティー対策ソフトが続々登場

 この時期、セキュリティー対策ソフトメーカーから、最新セキュリティー対策ソフトの発表が続いています。今年の注目は、Mac向けのセキュリティー対策ソフトの拡充です。これまでMac向けの対策ソフトを販売してきたシマンテックに加え、今年からトレンドマイクロが「ウイルスバスター2010」(発売中)で、ジャストシステムが「カスペルスキー アンチウイルス for Mac」(11月13日発売予定)で新規参入します。

 ソフト別に特徴を見ていきましょう。ウイルスバスター2010の注目点は、ウィンドウズとMacの両OS対応になったことです(1本で3台までインストール可)。ウィンドウズパソコンとMac、どちらも使っている人には朗報です。主な機能はマルウエア対策と、フィッシング詐欺を含む危険なサイトへのアクセス遮断です。

 もう一つの「カスペルスキー アンチウイルス for Mac」は、Macを狙ったマルウエアへの対策機能が付属しています。ウィンドウズ版の「カスペルスキー2010」同様、ウイルスを判別する定義ファイルをおよそ45分に1回更新。システムを常時監視して、侵入を試みるマルウエアを阻止します。Mac単体のほか、ウィンドウズ版とMac版をセットにしたパッケージ製品も用意しています。

 どちらのセキュリティー対策ソフトも、外部からのネットワーク攻撃を防ぐ、ファイアウォール機能がありません。これはMacが元々強固なファイアウォール機能を備えているためです。しかし、ファイアウォールだけでは、安全対策は不十分。Mac用のセキュリティー対策ソフトを導入して、どこから侵入してくるか分からないマルウエアにも対処することをお勧めします。

 ウィンドウズできちんと対策しているのに、Macは未対策というのでは不十分です。インターネットを安全に使うためにも、選択肢が広がったMacのセキュリティー対策に目を向けてください。(テクニカルライター・原 如宏)

◇関連サイト
・トレンドマイクロ「インターネット・セキュリティ・ナレッジ」
・トレンドマイクロ「ウイルスバスター2010」
・ジャストシステム「カスペルスキー アンチウイルス for Mac」
◇参考記事
・「Snow Leopard」の偽ダウンロードサイトにマルウエア--トレンドマイクロが警告(2009年8月28日 ヨミウリ・オンライン)
・Macユーザーを標的にした2つの攻撃が表面化(2009年6月12日 ヨミウリ・オンライン)

2009年9月7日  読売新聞)
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