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「スノーレパード」の注目機能
スノーレパードのインストールDVD。この1枚に全機能が入っている。新バージョンの正式名称は「Mac OS X v10.6 Snow Leopard」で、開発コードネームは「スノーレパード」=雪豹(ユキヒョウ)
「スタック」でファイルの数が少ないときは、縦方向に弓なりに一列で表示する
ファイルの数が増えるとこのように表示される。「スタック」の右側にスクロールバーがある
ドックのアプリケーションアイコンをクリックしたままにすると、そのソフトで開いているウィンドウを一覧表示する「エクスポゼ」
「ファインダー」で「アイコン表示」を選ぶと、画面右下のスライダーをドラッグしてサイズを調整できる
「カバーフロー」にすると、音楽管理ソフト「アイチューンズ」でもお馴染みのスタイルでファイルを探せる
ソフトを持っていなくても、ファイルを選択して「スペース」キーを押せば大抵のファイルの内容を確認できる「クイックルック」
「タイムマシーン」を使うと、バックアップした日までタイムトリップし、ファイルを簡単に復元できる
「クイックタイムプレーヤー」の「トリム」機能では、動画の不要な部分をドラッグ操作だけで簡単に編集・削除できる
Mac OS Xの新バージョン、10.6「スノーレパード」が28日(日本時間)に発売される。処理速度と安定性が向上し、新機能も追加された新OSの使い勝手を、発売に先立ちリポートする。(テクニカルライター・小野 均) 美しさと簡単な操作性注目したいのは、デスクトップでのファイル管理の方法や操作性だ。アップル製品の特徴は、「機能美とわかりやすく簡単な操作」にあるが、これはスノーレパードのデスクトップにもそのまま当てはまる。 見た目こそ、前バージョンのレパードから大きく変わっていないように見えるが、随所に変更点が見て取れる。ここでは、「 スタックとは、デスクトップ最下部のアイコンが並んでいる「 このとき、ファイルの内容がプレビュー(縮小画像)で表示され、ファイルを開くことなく目的のファイルを探せる。ウィンドウズで作成したエクセルやワード文書、PDF文書も含め、一般的に扱うほとんどのファイル形式に対応しているのも大きな特徴だ。 このスタックだが、前バージョンではファイル数が多くなるとプレビューの表示サイズが自動的に小さくなっていた。スノーレパードではスクロール機能を追加し、アイコンのサイズが常に一定に保たれるようにした。 また、従来はスタック内のフォルダーをクリックするとデスクトップにフォルダーを開いていたが、今回はスタック内でフォルダーを展開できるようにもなっている。 エクスポゼは、キーボード操作により、開いているウィンドウを一覧表示したり、全ウィンドウを隠して瞬時にデスクトップを表示したいときに利用する機能だが、ここにも新機能が追加されている。 ドック上のアプリケーションソフトのアイコンをクリックしたままにすると、そのソフトで開いているウィンドウだけが一覧表示される。乱雑になりがちなデスクトップから目的のウィンドウを素早く探すのに、とても便利な機能であることを実感した。 「ファインダー」のアイコン表示が一新 デスクトップ操作でもう一つ欠かせないのが、「 目に見えてわかりやすい新機能は、「アイコン表示」だ。ファイルを表示するとき、アイコンのサイズを自由に拡大/縮小できるようになった。しかも、表示できる最大サイズは512ピクセルと巨大だ。 前述のスタックと同様に、ファイルはプレビューで内容を確認でき、さらに複数のページがあればページの切り替えもその場でできる。また、音楽や動画ファイルの再生も可能だ。これにより、ソフトを起動することなく、目的のファイルを探し出せる。 また、もっと拡大表示したいなら、以前からある「クイックルック」を使えばよい。ファイルを選択して「スペース」キーを押すと、別ウィンドウを開いて内容を確認できる。もちろんここでも、ページの切り替えや音楽、動画の再生ができる。プレビューの表示が以前よりも高速で、しかもキレイになっていることにも注目したい。 機能性に楽しさを融合 見た目の美しさと簡単な操作に加え、日常的な作業を楽しむというのも、Mac OS Xの一貫したコンセプトだ。それは、データのバックアップと復元を行う「 前バージョンのレパードで採用された機能だが、スノーレパードでは初回のバックアップに必要な時間を約80%削減するなど、改良が加えられている。 機能名の通り、まさしくタイムマシーンに乗って過去にタイムトリップするかのような操作感覚は秀逸だ。指定した過去までさかのぼったら、その時点のフォルダーやファイルを開いて確認し、必要なデータだけを簡単に復元できる。 全機能を利用できる「クイックタイムテン」新しくなった機能の一つを紹介しよう。それは、動画や音楽の管理・再生の中核をなす「Quick Time X(クイックタイムテン)」だ。 動画や音楽の再生プレーヤーである「 また、再生品質の向上ばかりでなく、不要な部分の削除をドラッグ操作で行える「トリム」機能を追加。さらに、iPod/iPhoneや動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」などの使用目的に合わせ、最適な動画ファイル形式へ自動的に変換し、転送することもできる。 なお、前バージョンでは、全機能を使うためにはPro版を別途購入する必要があったが、クイックタイムテンではすべての機能を利用できる。 ビジネスユーザー待望の新機能これまでMac OS Xは、社内ネットワークのサーバーやクライアントPC、プリンター、あるいはアクセス権限などを管理する「アクティブディレクトリーサーバー」へのアクセスは実現していた。 しかし残念ながら、「エクスチェンジサーバー」(企業内メールシステムや情報共有を行う)へはアクセスできなかった。 これがネックとなり、仕事でMacを使うことを断念していたユーザーもいることだろう。そこでスノーレパードは、社内ネットワークで最も使われている「マイクロソフトエクスチェンジサーバー2007」へ対応できるようにした。 簡単な設定で、メールソフトの「Mail」、スケジュール管理ソフトの「iCal」、住所録管理ソフトの「アドレスブック」から、エクスチェンジサーバーの情報を取得できる。 もちろん、社内ネットワークのシステム管理者に許可を得る必要はあるものの(エクスチェンジサーバー側の特定の機能を有効にする必要もある)、会社でもMacを使うという道がさらに開けたことになる。 変化ではなく進化したOS今回、筆者が普段使っているマックブックプロのレパードを、スノーレパードにアップデートしてみた。アップデート後は、全体の処理速度の向上を十分に体感。また、見た目の変化が小さいために、これまでの使い慣れた環境のまま、新機能も難なく使えたのが好印象だ。 今回触れられなかった注目点は、ほかにも多々ある。その詳細は、同社のサイトで公開されているので参照していただきたい。 また、アップルの直営店であるアップルストアやパソコンショップ、家電量販店の店頭において、実際に操作感を体験してみてもよいだろう。 価格は、「シングルユーザー」(1ユーザーライセンス)が3300円、「ファミリーパック」(5ユーザーライセンス)が5600円、iLife’09とiWork’09を同梱する「Mac Box Set」が1万8800円。 (2009年8月27日 読売新聞)
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