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携帯窃盗の背景…端末高騰と「白ロムショップ」ドコモショップなどから携帯電話を大量に盗む事件が頻発している。背景には販売制度の変更によって携帯電話の価格が高くなったこと、および「白ロムショップ」と呼ばれる販売店の存在がある。(テクニカルライター・三上洋) 「906i」「706i」を盗み、「らくらくホン」は放置10月20日の未明、神奈川県内で連続3件の携帯電話窃盗事件が起きた。秦野市内で約86台、小田原市内で約84台が盗まれたほか、午前2時35分には平塚市内の「ドコモショップ平塚店」が狙われ、約38台の携帯電話が盗まれている。この事件では警戒中の警察官が犯人を発見し、威嚇射撃するなどして2人の容疑者を逮捕している。 同様の事件は昨年11月ごろから茨城、埼玉などでも起きており、合せて約40件・約1900台の携帯電話が盗まれている。いずれも携帯電話ショップを狙っており、未使用の携帯電話を盗む手口だ。主に狙われているのはNTTドコモの端末で、少数ながらソフトバンクの端末も盗まれている。 犯人は転売しやすい人気モデルを狙っているようだ。NTTドコモの中でも人気が高く、かつ価格の高い「906iシリーズ」「706iシリーズ」が盗まれている。逆に価格の安い携帯電話は被害にあっていない。10月20日の事件では、犯人はNTTドコモの906i、706iを盗んでいるが、同じ場所にあった高齢者向けで価格の安い「らくらくホンシリーズ」には手をつけていなかった。価格の高い携帯電話だけを狙っていることがうかがえる。 「海外転売」か「白ロム転売」が目的?犯人グループが盗んだ携帯電話を、どのように転売・現金化しているのかはわかっていない。筆者が考えるに、2つのルートがありそうだ。 1つは海外への転売だ。NTTドコモやソフトバンクの携帯電話は、海外で「高機能な日本製携帯」として人気がある。ただしそのまま持ち出しても、海外の携帯電話会社では利用できないため、「SIMロック解除」と呼ばれる改造が必要だ。1つの可能性として、犯人グループは改造したうえで、海外へ持ち出して転売しようとしていたのかもしれない。 もう1つ考えられるルートは、国内の「白ロムショップ」への転売だ。白ロムとは電話番号が入っていない携帯電話端末のことで、インターネットを中心に白ロム専門のショップが多数ある。NTTドコモとソフトバンクでは、契約データの入っているSIMカードを差し替えるだけで、すぐに携帯電話を変更できる(auではショップでの登録が必要)。そのため、白ロムショップで携帯電話を購入する人もいる。犯人グループは盗んだ携帯電話を、国内の白ロムショップに持ち込んでいる可能性がある。 白ロムショップが人気になる理由この白ロムショップでの端末価格が高騰している。理由は下の通りだ。 ●販売制度変更による価格高騰 ●白ロムショップの利用者増加 ●NTTドコモの端末は他社に比べて高い このように端末価格の高騰や、白ロムショップの人気などにより、携帯電話の未使用新品が狙われやすい状況になっている。個人の携帯電話を転売目的で盗むことも考えられるので注意したほうがいいだろう。また以前の記事「mixiを悪用、携帯の大量契約詐欺」で紹介したように、携帯電話を大量に契約させて白ロムとして転売する詐欺もあるので注意すべきだ。 (2008年10月24日 読売新聞)
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