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1台の携帯電話を3つの詐欺に悪用振り込め詐欺、携帯電話大量盗難、複数台の不正契約など、携帯電話を悪用する詐欺が頻発している。別の詐欺のように見えるが、実はすべてつながっている。犯人グループは携帯電話を「1台で3回オイシイ」詐欺として悪用しているのだ。(テクニカルライター・三上洋) 頻発する携帯電話関連の詐欺前回の記事「携帯窃盗の背景…端末高騰と「白ロムショップ」」で取り上げたように、携帯電話の端末を巡る詐欺・トラブルが頻発している。また厳重な警戒にも関わらず、振り込め詐欺が横行しており、不正契約された携帯電話が振り込め詐欺に使われている。最近の携帯電話関連の事件をピックアップしてみよう。 ●他人に譲る目的で携帯電話を購入 ●不正購入した携帯電話を転売 ●「誰にでも簡単にできる仕事」で携帯電話詐取 これらの事件は、いずれも携帯電話を不正に契約し、転売した事件だ。共通するのは詐欺グループが組織的に行っていることで、携帯電話を不正契約する通称「買い子」、携帯電話を買い取って転売する「転売役」、そして振り込め詐欺に使うグループと分業体制を取っているようだ。 また前回の記事「携帯窃盗の背景…端末高騰と「白ロムショップ」」のように、携帯電話ショップから大量に端末を盗む例もある。盗難、不正契約、転売、振り込め詐欺と携帯電話を巡る事件が目立って増えてきた。 「不正入手」「悪用」「転売」…3つの詐欺で使用これらの携帯電話を巡る事件は独立したものではなく、つながりがある。犯人グループは携帯電話を「不正入手」「悪用」「転売」と3つの詐欺に使っているようだ。 1:携帯電話を不正入手。借金に困っている人をダマす例も 2:振り込め詐欺に悪用 3:白ロムとして転売 このように犯人グループは、「大量契約・不正入手」「振り込め詐欺」「白ロム転売」の3つの方法で携帯電話を悪用している。犯人にとっては「1台で3度オイシイ」わけで、これが携帯電話詐取事件が頻発する原因となっている。 根本的な解決は、携帯電話の製造番号を電話会社がチェックすることだが、製造番号による電話ストップはできないようだ(一部の携帯電話会社を除く)。現在の携帯電話の多くは、契約データがSIMカードと呼ばれるメモリーカードに入っており、これを差し替えれば別の端末でも通話できる。携帯電話会社ではSIMカードのデータはチェックするものの、端末の製造番号はチェックしていないため、不正に入手したり盗まれた端末からの通話をストップできないことが多い。この部分を解決しない限り、今後も携帯電話詐取事件が起きるだろう。携帯電話会社での対策を望みたいところだ。 私たちが注意したいのは、「簡単にできる仕事です」「借金を減らします」などの広告にダマされないこと。甘い言葉で誘っておいて、実際には携帯電話を大量契約させるパターンが多い。これを実行してしまうと、詐欺の被害者になるだけでなく、不正購入・振り込め詐欺の加害者にもなってしまう。携帯電話を契約するだけ、と称する仕事は、詐欺に加担することになるので絶対にやめよう。 (2008年10月31日 読売新聞)
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