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アプリ「LINE」「カカオトーク」 プライバシー設定まとめ

 スマートフォンでのメッセージ&無料電話アプリが人気だ。「LINE」「カカオトーク」を安全に使うための設定をチェックしておきたい。(ITジャーナリスト・三上洋)

「LINE」「カカオトーク」は電話番号と紐づけ

1)NAVERのメッセージ&無料電話アプリ「LINE」。iPhone版とAndroid版がある
2)人気のメッセージアプリ「カカオトーク」。Android版では無料電話にも対応した
3)LINEでのメッセージ画面。チャット感覚で画像も送信できるほか、無料電話も可能
4)カカオトークでのメッセージ画面。Android版では無料電話も可能
5)LINEでの設定画面。「プライバシー管理」をタップしよう
6)本文に従ってプライバシー設定を。特に「友だち自動追加」が重要だ
7)「友だち自動追加」では「友だちへの追加を許可」をオフにしておきたい
8)カカオトークでの設定画面。「カカとも管理」をタップする
9)「カカとも管理」では「自動おすすめ」をオフにしておこう

 テレビCMなどでおなじみの「LINE」は、iPhone/Android向けのメッセージ&無料電話アプリだ。また「カカオトーク」は日本でもっとも人気のあるiPhone/Android向けのメッセージアプリで、Android版では無料電話にも対応した(ボイストーク機能、1/31より)。

 無料で気軽にメッセージをやり取りできる、スマートフォンのプッシュ機能でリアルタイムにチャットができる、無料で音声電話ができる、といった特徴のおかげで爆発的にユーザーが増えている。カカオトークは全世界で3000万人、LINEでもダウンロード数が1500万人を突破した。

 「LINE」と「カカオトーク」に共通する特徴は、友人を簡単に登録できること。スマートフォンにアプリを導入すると、まず自分の電話番号を基にして登録される。電話番号は公開されないが、LINEやカカオトーク側のサーバーで、電話番号に紐(ひも)づけされた形でユーザー登録されるのだ。

 次に友人の検索になり、スマートフォンに登録されているアドレス帳を読み込む。アドレス帳の電話番号を読み取り、LINEやカカオトークのサーバーに保存されているユーザーデータを参照して、友達として登録できるという流れだ。

 つまり、アドレス帳に電話番号が登録されていれば、LINEやカカオトークの友人として登録できるというしくみだ。電話番号に紐づけされているからできるワザだと言えるだろう。

Appleがアドレス帳の無断収集に待ったをかけた

 ところが、ここで問題が起こった。カカオトークのiPhone版について、Appleが待ったをかけたのだ。Appleのアプリガイドラインでは、事前の同意と目的の通知なくユーザーデータを収集することを禁止している。

 Appleの担当者は2月15日に「ユーザーの連絡先データを、事前許可なしに収集することはAppleのガイドラインに違反。今後は連絡先データを収集するには、ユーザーの明確な許可を必要とする」とコメントしている。カカオトークは、ユーザーに対する事前許可が甘かったのかもしれない。

 LINEをリリースしているNAVERは「LINEは利用登録時にアドレス帳情報の取得についてユーザーから明確に事前許諾を取ることをポリシーにしている。次回バージョンアップではさらにわかりやすく選択できるように変更する予定だ」とコメントを出している。

 ユーザー側としては、アドレス帳の電話番号データが収集されることを意識した上で使う必要がある。電話番号やアドレス帳が外部に漏れるわけではないが、慎重に扱うべきだろう。扱い方を間違えると、ストーカー的に悪用される可能性もあるため、LINEやカカオトークのプライバシー設定をしっかりしておきたい。

LINEのプライバシー設定

 まずLINEでは、右下の「設定」をタップし、中央にある「プライバシー管理」を開く。設定項目をまとめておこう。

・パスコードロック
4ケタの暗証番号を設定すると、LINE起動時に暗証番号が必要になる。のぞき見が気になる人は、暗証番号を設定しておいた方がいいだろう。

・友だち自動追加
「友だち自動追加」をオンにすると、アドレス帳の電話番号を基にして、LINEに登録している人を自動的に友だちに追加できる。オン・オフどちらでもいいが、友だちが増えることを面倒と感じるならばオフのほうがいいだろう。

・友だちへの追加を許可
ここが最も重要なポイント。オンにすると、あなたの電話番号を知っている人が、あなたをLINEの友だちに登録できてしまう。友だちになるとメッセージや無料電話がかかってくる可能性があるので、「オフ」にすることを強く推奨する。

・IDの検索を許可
LINEでのハンドルネームであるIDから、あなたを検索できるようにするかどうか。Twitterでの名前と同じにしている場合は、簡単に検索できてしまうので、オフにしたほうがいいだろう。逆により広く仲間とコミュニケーションしたい場合はオンにする。

・ブロックリスト
メッセージや無料電話のやりとりをしたくない人をブロックする機能がある。ブロックするには、友だちリストの画面で「編集」をタップしブロックしたい人を選ぶ。

・IDの設定

 もう一つ「設定」の画面の「プロフィール」で、あなたのLINE上のハンドルネームであるIDを設定できる。より広く仲間とコミュニケーションしたいのであればTwitterと同じIDにして「IDの検索を許可」をオンに。特定の友人とだけやり取りしたい場合は、IDを未設定にするか、特定されない名前にし、「IDの検索を許可」をオフにしたほうがいいだろう。

・通知
友人と一緒にいる時に、机の上にスマートフォンを置いていて、LINEのメッセージがプッシュで表示されて見られてしまうことがある。これを防止するには「設定」の「通知」で、「メッセージの内容表示」をオフにしておくことを勧めたい。またiPhoneやAndroidの設定画面での通知の表示方法も確認しておこう。

カカオトークのプライバシー設定

 カカオトークでは、まず「設定」の「カカとも管理」をタップする。

・カカとも自動登録
「カカとも自動追加」にチェックを入れると、アドレス帳の電話番号を基にして、カカオトオークに登録している人を自動的に友だちに追加できる。オン・オフどちらでもいいが、友だちが増えることを面倒と感じるならばオフのほうがいいだろう。

・自動おすすめ
ここが最も重要な設定ポイント。チェックマークを入れると、あなたの電話番号を知っている友人が、あなたを友だちとして登録できてしまう。チェックマークを入れないことを強く推奨したい(広く仲間とコミュニケーションをとりたい場合はオンにしてもよい)。

 次に設定の画面に戻って、次のポイントも確認しよう

・マイプロフィール
電話番号の下にある「ID作成」に注意。Twitterなどと同じIDにすると、検索で登録されるかもしれない。IDを作成しないままでいるか、特定されにくい名前にしたほうがいいかもしれない(より広く仲間とコミュニケーションを取りたい場合は、Twitterと同じ名前にしてもよい)。「ID検索許可」も同様で、通常はオフにしておくことを勧める。

・パスワードロック
カカオトークの起動ロックをかける機能。暗証番号によってのぞき見を防止する。

 なお、カカオトークについては、今後のバージョンアップで、プライバシー設定を強化したバージョンが登場する可能性がある。筆者の個人的感想にはなるが、現時点では電話番号やIDから友だちを検索できる機能があるなど、プライバシー保護の面で若干不安があるのは否めない。新しく導入するのは少し待った方がいいかもしれない。

2012年2月17日  読売新聞)

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