この新聞記事は読売新聞東京本社発行の1999年6月7日朝刊12版(29面)にのっていた「人と動物のからだ」にかんけいしている記事です。

子供向け新聞記事
食後すぐお茶、消化に悪い?  

 食事をしてすぐに水分を取ると、胃液が薄まってしまうので消化によくないと聞きました。私は、すぐにでもお茶を飲んで、一息つきたいのですが。
(食後すぐお茶をすする東京都の主婦、49歳)

 起き抜けのミルクティーがなければ朝が始まった気がしない。食後にお茶かコーヒーがなければ、食事を終えた気になれない。「結局、がまんできずにお茶をすすってしまう」という気持ち、よーくわかります。

 でも、それが消化に悪いってことがあるの?  「確かに、水分を入れれば、一時的には胃液は薄まるでしょうね」と、平塚胃腸病院(東京・池袋)の平塚秀雄院長。「でも、水分って、アルコールを除けば、胃では全然吸収されないんですよ」

 お茶漬けサラサラした場合、ご飯つぶは胃に留まり、お茶はさっと流れるってことですか。

 「そうなりますね。たとえば、水は飲んで約2時間後に、すっかり胃の中から消えていますが、牛乳だと、まだ胃壁に付着しているのが、内視鏡でわかります。これは、食べ物によって胃の滞留時間が違うからです。お茶は水と同じですね」

 じゃあ、水分がある時間は、やっぱり胃液が薄くなっているわけですか?

 「胃は中に入っている物を揉(も)んだり、ゆすったりして、食物をかゆ状にします。この間、胃液も出ているので、ずっと薄いままでいるわけではありません。それに、消化するといっても、胃は粗(あら)ごなしをする場所。本当の消化・吸収は、その先の小腸の役目です」

 水は「いくら」飲んでも、「いつ」飲んでも、いいんだ。

 「まあ、食事の前にコップ3杯も飲めば、おなかがいっぱいになって、あまり食べられないでしょう。何も食べ物と飲み物を別々に考えなくてもいいじゃないですか。『好きなもの』を、『好きな時』に、召し上がればいいんですよ」

 心強いお言葉。でもカロリーは、入れたら使え、ですよね。